【R6.1.8】シンザン記念の予想
【特殊馬場ですね】
年が明けて初めは露骨なイン前有利の感がありましたが、かなり芝の定着がソフトでクッション値以上に緩めのタフ馬場。良馬場でもガンガン芝が飛んでおり2日目で既にタフで時計のかかる状況。日曜の最終では初芝の人気薄が差の無い2着に差し込んでくるなど、かなりスピード以外の能力が求められる状況。
これに加えて深夜には雪が降る予報と来れば、ここは既に半分くらいダートと言っても過言ではない（過言）。前走の内容等ももちろん大事ですが、馬場適性やローテーションにも注意して馬を選んでいきましょう。
【予想印】
◎7タイキヴァンクール
〇16ショーマンフリート
▲5ノーブルロジャー
△6ラーンザロープス
これで行きたいと思います。
【各馬の評価】
◎タイキヴァンクール
本命は直ぐに決まりました。
買いたい理由は沢山ありますが、まずは血統。エイシンヒカリ産駒は渋った馬場良いですね。データとしても
・良馬場 22-23-28-292 勝率 6.0% 複勝率20.0%
・稍重以上 13-15-8-90 勝率10.3% 複勝率28.6%
※JRA-VAN参照
とかなり渋った馬場の方がいいです。
母父がキングヘイローというのも悪くなく、時計がかかるタフな馬場になるのは血統的に歓迎。
前走の朝日杯では9着までだったが内容自体は力負けという感じではなく、スタートは悪くなかったが控える形、距離延長を意識してか極力内をロスなく回すためにやや荒れ気味のインへ進路を取ったものの結果的にはこれが悪い方向に。直線を向いたタイミングで加速しようとするも、ジャンタルマンタルが内からポジションをあげてそのまま荒れ気味の内を避ける進路どりを選択したせいで馬郡が外に膨らみ、インの後方に構えていたこの馬が外に出そうとしたところに馬郡が丸ごとスライドして来てしまった。そこで進路を更に外に出すか諦めて内に行くかを迷っている間に仕掛けが遅れた上に伸びない内へ切り込む結果に。それだけ展開的に後手を踏んだにもかかわらず上がり4位の34.9で追い上げて勝ち馬から0.6差の9着は悪くないパフォーマンスだった。
今回タフな馬場な上に、内から3頭が距離延長かつ前目に行きたい馬が並んだ上に、外からも積極的にポジションを取りに行きたい馬がいるのでレースラップ的に落ち着くということは無さそう。まだ馬体が成長途上の明け3歳馬ではこのタフ馬場で前に行くと外回りの長い直線は凌げない可能性の方が高く、差台頭の決着が濃厚と想定。前走の立ち回りからも継続騎乗の浜中騎手が恐らくこの馬に対して「差せる馬」かつ「荒れた馬場に耐性がある」という認識を持っているのは良く、今回も上手く足を溜めてくれることに期待したい。
更に前走がG1というのが良い。他の多くの馬が”経験のないタフ馬場”と”前走より厳しい追走スピード”の両方に対応しなければならない一方で、この馬だけは”前走G1から相手関係弱化”な上に重馬場を走った経験もあるというのは大きなアドバンテージ。
間隔が詰まるのだけが唯一の懸念だったが、前走不完全燃焼だったと言わんばかりに大みそかの日曜に坂路で55.1から終い12.5のキレイな加速ラップを出してから、最終追切では抑えながら併せ馬にじっくり並走するだけの余裕ある好内容。むしろ前走でG1を経験したことで上昇に期待できそうなところ。
これだけ買いたい要素があるのに恐らくあまり人気にはならないのであれば迷わずこの馬から行くしかない。
〇ショーマンフリート
初戦の内容が素晴らしく、中山マイルで7枠11番からセンス良くスタートを出して好位に構え、直線では余裕をもって抜け出して上がり34.2、終いの1Fは10.9と素晴らしい切れ味を見せて2着以下を突き放した。
走りのバランスが非常によく、体も大きく使えており初戦から完成度高めの走りが出来ていたというのも好印象であり、その完成度の高さ分他の馬よりもタフな馬場に対応できる可能性は高い。
今回は戸崎騎手への乗り替わりだがこれはプラスにとらえたい。戸崎騎手は重賞だと比較的慎重な立ち回りが目立つので、今回の枠並びで積極的に前に行きたい馬が多いことを考えるとそこまで積極的なポジション取りはせずに、枠なりに控えるポジションを選択してくれそう。いつも私の予想の中でいうことだが前走比でポジションが下がればその分足が溜まりやすく、差決着になった時に有利。雪の影響でタフな馬場になれば大外回しで差しに行っても結果的に恵まれる可能性も十分。
ここは素質の高さと控えての差しに期待したい。
▲ノーブルロジャー
正直最初は切る気満々でしたが、馬場がタフになるならば仕方がない。
まだ国内に頭数は多くないパレスマリス産駒ですが米国のダート血統ということで産駒の仕上がりは早い傾向にありそうでジャンタルマンタルが同舞台のデイリー杯2歳Sで荒れた最内を全く苦にせず突き抜けたように渋った馬場への対応力も高そう。
この馬の走りや追切映像を見ても同様にバランスのいい完成度の高い走りをしており、人気でも嫌わない方が良さそう。
前走の時計がかなり遅いので、今回2走目で大きくつめる必要があったが、時計がかかるタフ馬場になったことで時計面でのハードルが下がったのは大きく、ロスを抑えられる内枠を引けたというのも追い風。
川田騎手手配で勝負度合いも高く、ここは順当に高めに評価。
△ラーンザロープス
前走はサフラン賞で5着とはなってしまったが、小頭数でポツン空の外回しで届かずという内容であり大きく評価を下げる必要はないと思う。
溜めた分しっかり上り最速を出すことが出来たというのは評価できるポイントであり今回もその切れ味がハマれば面白い。
基本的に後方ポツンをした次走は追い込みは決まりづらいが、今回タフな時計のかかる馬場でその点を誤魔化すことが出来そうというのも大きい。
血統、馬体、走り方からもタフな馬場への適性かなり高そうであり、牝馬である分斤量で2㎏のアドバンテージをもらえるのも良い。
土曜にフェアリーSで3着に好走したラヴスコールと新馬戦では0.1差の2着、その後即勝ち上がり前走は展開ハマらず凡走した馬を2桁人気で買えるならばそりゃ買うしかないでしょ。
【無印の各馬】
（紐で抑えたい）
・アルトゥーム
今回はタフ馬場想定ということで基本的に距離延長馬は機械的に切ろうと考えていますがこの馬だけは抑えたい。初戦のラスト3Fがスローだったとはいえ11.9-11.2-10.9と強烈な加速ラップ。それを力強く競り勝ったのは評価せざるを得ない。
今回藤岡兄への乗り替わりだが、控えて差し脚を活かす競馬を選択してくれれば距離延長も誤魔化せそうであり、モーリス×ディープも非根幹距離などのタフな持続力を問われる競馬のほうが得意な傾向にある。
・バレルターン
前走は京都1600の内回りで勝ち上がり、未勝利だがレースラップは前半47.4後半47.1とまずまずタイト。これをコーナー大外ぶん回しで早め先頭から勝ち切っており、展開やロスを無視して能力でねじ伏せた内容は評価できる。
走り、血統からもタフ馬場こなせそうであり、フェアリーSで新年早々に重賞を勝利し勢いにのる西村騎手がデビューから継続騎乗というのも怖いところ。
・シトラール
新馬戦はハイレベルのダノンエアズロック戦を2着。この時のパフォーマンスは高く、重賞級の素質を感じさせた。2走目は取りこぼしてしまったものの3走目でしっかり勝ち上がって今回重賞挑戦。
末脚の鋭さと持続力は魅力であり、今回ルメートル騎手確保というのも魅力的。追切の動きも良く、印を回すことも考えたが、横の比較で若干完成度に劣るかなと感じたのと、どちらかというと良馬場の方が適正向きそうな印象で抑えまで。
・ナイトスラッガー
前走の未勝利勝ちは非常にパフォーマンス高く、重賞級の素質を持っているとは思う。ただルーラーシップ×サンデー系の組み合わせだと開催終盤の荒れた良馬場までなら苦にせずこなせても、渋った馬場になってしまうと苦戦する傾向にあり、前走の走りを見ても切れ味を発揮しやすい良馬場の方が適性が向きそうな分割引。それでも素質だけで走ってくる可能性があるので抑えまで。
（今回は軽視）
・エコロブルーム
前走の内容は確かに強く、ここに入っても能力上位とは思うが、前走東京競馬場でスローからの瞬発力勝負を制したところから、今回タフ馬場の京都に変わるのはあまりにもギャップが大きく能力を発揮しづらい。
適性的にもクッション値高めの時計が出る良馬場の方がマッチしそうであり人気を背負うならば嫌いたい。馬券を考えてもここは軽視。
・テイエムリステット、ノボリショウリュウ、タイセイレスポンス、デルシエロ
距離延長馬はアルトゥームを除いて機械的に消しとします。
・ゼルトザーム
前走はスタートからスムーズではない競馬で力を出し切れなかった面もあるとは思うが、直線を向いた時点で「距離長いっす……」と言わんばかりに失速。フォーエバーヤングが圧勝で突き抜けたとは言え4.5秒差負けの次走でいきなり芝に戻して巻き返すとは思えず、デビューから手綱を取ってきた浜中騎手から乗り替わりもマイナス。
・ケープパール、ウォーターリヒト、フェリーニ
基本的に前走比でクッション値が下がる父ストームバード系は嫌いたいと考えているので、機械的に切り。ただ、ウォーターリヒトだけは2Fの距離短縮ローテなので、パドックでよっぽど良く見せた場合は抑えることも一考。
・メイショウサチダケ
弱い馬ではないと思うが大外は流石に厳しい。仮に控える選択をしたとしても横の比較で上位の上りを使えるとは思えずここは軽視。
【まとめ】
シンザン記念はタイキヴァンクールから行きます。
前日発売が無いのでオッズがどうなるかを見てから馬券は組み立てたいと思いますが、結構自信があるので基本的には単勝厚めに行きたいと思います。
netkeibaさんの想定オッズだと7人気17.0倍になっておりますが、JRA-VANの予想印ランキングだと11位なのでもっとついてくれると嬉しいです。
本命馬の人気なんて無ければ無いほど良いですからね。
天気予報だとそこまでの積雪量は無さそうなので、問題なく開催してくれるとは思いますが、無事開催してくれると信じて。3日間開催最終日も楽しんでいきましょう。
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