【R5.9.30】シリウスSの事前予想

【予想印】

◎5フルヴォート
〇13ゲンパチルシファー
▲9カフジオクタゴン
△4ヘラルドバローズ
 で行きたいと思います。

各馬の事前の評価はこちら
各馬の追切評価はこちらをどうぞ

【各馬の評価】

◎フルヴォート
 とにかく前走の内容が強すぎること、これが理由としては大きい。
 前走は小倉1700、元々1400を中心に使っており、その1400でも先行出来ていたのでスタートは悪くない馬だが躓いてしまい最後方から。慌てずに向こう正面までは最後方追走していたが向こう正面でじわっとポジションを上げて中団へ、そこからコーナーでも段々と押し上げて直線では先頭に並びかけそのまま先頭、上がり最速で迫るロコポルティを凌いで勝ち切り。
 これだけ見ると強さは分かりづらいが、恐るべきはラップの内容。そもそもレースラップ自体が7.0-10.6-11.1-12.4-11.9-12.2-13.0-12.6-12.4と全体的に流れつつも勝負どころでは最加速して加速ラップ。向こう正面でポジションを押し上げているのが残り1000m地点から800m地点なので、11.9のラップで進んでいるタイミングでポジションを上げるという驚異的な追走スピードの速さ。そこから息を入れるタイミングもなくコーナーでもポジションを押し上げてそのままペースを落とさず勝ち切っている。ローカルの1700を勝っただけと侮られるならばこんなに美味しいことはない評価すべき内容と言える。
 これまで短い距離を使ってきたが、距離を1700に伸ばしたタイミングであっさり強い内容で勝ち切り。そもそも長めの距離に適性があったとすれば面白く、前走の内容はその可能性も感じさせる。
 タフな良馬場でのレースになれば、前走からー3㎏の斤量減で臨むことが出来るというのはかなり大きく、幸騎手がこれまで乗り続けていたサンライズホープよりもこっちを選んでいるというのも期待を感じる。
 ここはオープン入りから初重賞挑戦で勝ち切りに期待したい。

〇13ゲンパチルシファー
 本命にするかかなり悩んだが、ポジションがフルヴォートよりも一段後ろになりそうな外目の枠となってしまったので対抗評価まで。
 近走かなり苦戦が続いていたが、前走は休み明けで外枠からロスのある競馬、ポジションもとり切れず不利は大きかったが最後は久々に活気のある差足を見せて復調気配を見せた。
 そもそも、昨年のプロキオンS勝ち馬であり小倉1700でハイペースのタフな競馬となったところを中団から差しきっての重賞勝利を決めており、スタミナとしぶとく伸びる差し脚が魅力。この阪神2000という舞台にも適性が期待できる長所であり期待できる。
 前走は休み明けで最終追切も失速ラップとなってしまっていたが、今回は加速ラップで併せ馬に先着するというかなり上昇度に期待できる内容。
 中央のダート重賞勝利実績があるこの馬が復調気配を見せているのに舐められて相当オッズがついているのでここは積極的に狙っていきたい。

▲9カフジオクタゴン
 ダートの一線級と比べるとスピード能力でワンパンチ劣り、タフな良馬場でスタミナや持続力の勝負が望ましいが、とにかく雨で渋った馬場ばかり走らされてきた馬がとうとう良馬場で競馬できるのは良い。
 追切の内容もかなり良く、枠も逃げ馬の一頭外とかなり動きやすいところを取れた。
 前走から斤量-1㎏で出走できるのも良く、これまでのワンパンチ足りなかった状況から脱するに必要な追い風が多い。
 いつも高めに評価して、いつも馬券外になられているが諦められない、この条件ならば。

△4ヘラルドバローズ
 前有利の展開になればということで評価。
 前走はあまりにもコース取りがひどすぎて、前進気勢が空回りポジションも取れず、ロスも大きすぎる内容で大きく負けた。かなり負荷の強い競馬だった。
 今回4番枠で、ともすれば逃げのポジションまで楽にとることが出来そうであり、前走比較でかなり負荷の低い競馬をできる可能性がある。
 追切でもかなり全体時計をまとめるという、もう前に行って粘ってやろうという内容であり、思惑通り前目の競馬ができれば勝ち負けまであり得るが、追切も失速ラップばかりで、レースでも同様に終い沈む可能性も大いにあるのでこの評価まで、ある程度人気もしてしまいそうでリスクが大きい。

【無印の各馬】

(抑えたい)
・2ロードブレス
 差し優勢の展開になればいつだってハマってもおかしくない。
 休み明けの2走は結果振るっていないがどちらも追い込みには展開的に向いていない。追切内容は悪くなく、来たら大きいので抑えておきたい。

・6ニューモニュメント
 前走小崎騎手、59㎏で3着に好走しており、今回58㎏で川田騎手に乗り替わりということで軽視はできない。ただ能力以上に人気をすることが見込まれるので妙味が薄いということで印は回せなかったが、魅力的であることには変わりないので紐には抑える。

・12クリノドラゴン
 今回8か月半の休み明けだが、追切内容からはいきなり動くことが出来そう。タフな展開でも能力を発揮できれば堅実に上位の上りを使うことが出来るので、外枠から気持ちよく末脚を伸ばすことが出来れば展開さえハマれば差さる可能性はある。抑えておきたい。

・14ハギノアレグリアス
 割り引く要素は前走から+1.5㎏の58.5㎏を背負うということと、大外でロスが大きくなってしまった時に前走時点で486㎏しかないので斤量も踏まえて伸びきれないかもしれないということくらい。
 上位人気が想定されるにしては大きな不安要素なので上位には評価できないが、能力上位で、堅実に走ってくる可能性は高いので抑える必要がある。

(軽視したいがパドック次第では抑え)
・ヴァンヤール
 追切での反応悪く、状態面で落ちる可能性がある。
 一頭外がヘラルドバローズなので、スタート後早々に被せられるといつも以上にポジションが悪くなってしまう可能性がある。
 基本的には前目でしぶとく足をつかう馬に向くと想定しているので、上位の馬との馬券的なかみ合いも悪い。ただ、能力はあるのでパドックがいいようであれば…

・アイコンテーラー
 芝重賞でも好走できるだけのスピード能力があるので、前走でダート適性を見せたところから、ここでも前目で運んで突き抜ける可能性はあるものの、追切の変化が引っかかる。
 前走は坂路で抜群のラップを刻んで戦前から変わり身に期待できる状態での出走だったが今回はCWでの追切で動きも目立たない。前走のパフォーマンスがかなり状態面で下駄をはいていた可能性もありここは割り引きたい。

(軽視)
・キリンジ
 このメンバーに混ざって能力的に見劣り、前走のJDDはミックファイアの後ろをついていった競馬であり、展開的に恵まれた部分もある。
 追切も前走は坂路で好時計だったが今回はCWで目立たず、ここに勝負をかけてきている感じもせず。
・サンマルレジェンド
 追切では好時計が多く、オープン入り2戦目で力が入っているかもしれないが、横の比較では見劣りする感は否めず。気合の入った時計もタフな展開になれば裏目に出る可能性もあり、ここは前に行ったとしても残しきれる絵が浮かばず。
・トウセツ
 追切の終い失速幅が大きすぎる。流石に重賞級で坂路の終い1Fが14秒台の馬が好走しているのは見たことが無いので、ここはバッサリ。
・サンライズホープ
 近走苦戦が続いているものの実績はこのメンバーの中でも上位。昨年のみやこSで差しに脚質変更してからはずっと後ろからの競馬をしていたが、元々は逃げていた馬。今回和田騎手に鞍上が変わることで積極的に運ぶ可能性はあり、読みづらい。
 ただ、前走から斤量+3.5㎏は大きすぎるところであり、今回新味を見せたとしても、それを踏まえて次狙うべきかなと思う。

【まとめ】

 穴狙いで行きます。
 フルヴォートの前走内容がとにかく強すぎるというのと、ゲンパチルシファー復活の兆しがとにかく魅力的に見えてしまっているので、本線はこの2頭から考えたい。
 人気になっている馬も、重賞では好走が続くも勝ち切れていないヴァンヤールとハギノアレグリアス。前走ダート替わりで勝利から即重賞挑戦のアイコンテーラー、3歳のキリンジとかなり信用ならないメンツというのも穴狙いしたいポイント。
 馬券としてはフルヴォートの単勝、フルヴォートとゲンパチルシファーの馬連、ワイドを中心として。抑えの馬券としてフルヴォート軸から相手を広くとっての3連複とかかなと思う。
 無理に逆らって穴をねらっている訳ではなく、たまたま狙った馬の人気が無かっただけ。ワクワクしますね。

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