【R6.2.17】ダイヤモンドSの予想

【予想印】

 小頭数ですし、ここはサクッと予想印から
◎6ニシノレヴナント
〇9テーオーロイヤル
▲2ヒュミドール
△1ワンダフルタウン
 これで行きたいと思います。

【予想の概要】

 小頭数ですから、どう馬券を絞って勝負するかが重要。
 今回重視した要素としてはまず性別。
 ダートと長距離では牝馬は苦戦傾向であり、3400mとJRA重賞で2番目の長さを誇るこのレースでもそれは例外ではない。過去20年で見ても牝馬で馬券に絡んだのは2021年の2番人気ポンデザールが3着と2006年の7人気2着メジロトンキニーズの2頭だけ。
 まぁそもそもの牝馬での出走がかなり少なく、人気馬もほとんどいないのでそこまで気にすることでもないとは思うが、それは競走馬を管理する側としても、牝馬でここに適性を見込んで出走させる例がほとんどないくらいに基本的には牝馬には向かない条件であるということの裏返しともとれる。
 馬券に絡んだ上記2頭の共通点として、馬体重が490㎏以上と牡馬に負けないだけの馬格を備えていた。やはりこのタフな条件をこなすためには、それに対応できるだけのパワーと豊富なスタミナが求められる。
 今年出走してくる牝馬は内から
・トロピカルライト(478㎏)
・サリエラ(422㎏)
・グランスラムアスク(470㎏)   ※()内は前走馬体重
 とルメール騎手騎乗で人気しそうなサリエラは422㎏とかなり小柄。トロピカルライトとグランスラムアスクも牡馬に交じってここで結果を出すにはやや頼りない馬体重。
 正直能力的に考えてもトロピカルライトとグランスラムアスクは牝馬というだけで切っても良いかなというのが本音。
 サリエラは鞍上込みでかなり悩ましいが、調教の動きとしても長距離をこなすにはややゆとりの無いピッチ早めの走りで仕上げられており、瞬発力はあるがタフなスタミナが求められるロングスパート勝負ではあまり実績もなく、ここはバッサリ切る……のは怖いので来ても3着までという扱いで馬券は組み立てたい。

 あとこのレースで重視したいのは、しっかり上がりを使えるかどうか。過去20年で見ても上がり1位の馬が連帯を逃したのは2回のみ。道中でしっかり折り合いながら足を溜めて、長い直線しっかり足を使うことが重要なレース。
 今回のメンバーで上がり最速候補になるのはニシノレヴナント、サリエラのどちらかだと思うが、前述のとおりサリエラは評価を落としているのでここはニシノレヴナントに期待したい。

【各馬の評価】

◎ニシノレヴナント
 本命にしたい一番の理由は前走の内容。
 時計が出ていた暮れの中山とは言え、上がり33.9で一気に上がって差し切るのは評価できるパフォーマンス。
 有馬記念でダービー馬とオークス馬がワンツーするなど、昨年末の中山は東京コースに適性がある馬が好走するバイアスがあったので、そこでハイパフォーマンスを出すことが出来ていたというのは、今回の条件替わりでも期待できる要素。
 大野騎手の継続騎乗もかなり良く、未勝利勝ちからキャリアの全勝をともにしており、馬券外に敗れたのも青葉賞と展開向かずで差し遅れた赤倉特別のみ。大野騎手はかなり折り合いをつけながらの競馬に長けているので、初の長距離戦でもしっかり溜めながらニシノレヴナントの持ち味である末脚を引き出してくれることに期待したい。
 調教の動きもまずまずといったところ。無駄な力が入っておらず、リラックスしながら走ることが出来ていたので、ここはOP入り初戦で重賞挑戦ではあるが本命で勝負したい。

〇テーオーロイヤル
 このレース勝利実績もあり、このメンツに交じってあえて逆らう必要もない実績上位馬。
 2走前のアルゼンチン共和国杯で長期休みから復帰し、今回3走目だが追切の動きからも明らかに状態をあげてきている。
 トップハンデの58.5を背負わされるのは一つ不安要素ではあるが、基本的に中距離や単距離に比べると斤量差の影響が小さい長距離戦なので、状態が上がったなりにしっかり能力を出してくれればここは堅実に走ってくれるかなと。
 対抗までにしたのは、前走がステイヤーズS組というのがやはりマイナス。かなりのスローペースで追走してから終い長く足を使う内容だったので、今回斤量減も相まって前走より追走の強度がやや上がって感じられてしまう可能性があり、直線での末脚比べになった時にひとつ伸び負ける恐れあり。
 また、休み明け2走は浜中騎手騎乗だったところから菱田騎手に手が戻るが、長期休みに入る前に乗っていた時の感覚とずれが生じた時にちぐはぐな競馬になってしまわないかもやや不安。

▲ヒュミドール
 前走のステイヤーズSでは9着と大きく負けてしまったが、展開面でややそんな役回りとなってしまった。道中は離れた3番手の位置で追走、離れた逃げ馬たちを早めに捕まえに行くために残り800mに差し掛かる前、ちょうど上りのタイミングあたりでスパートを開始、スタート後のポジション取りでも少し足を使った上に仕掛けも早く勝負どころでは早々に溜めていた各馬に躱されてしまい最後は手ごたえ無く入線。
 結果は振るわなかったが、他のステイヤーズS出走馬よりは負荷のかかった内容であり、斤量も減となる今回上昇に期待できる。
 昨年2着に好走した舞台ということもあり、調教の動きも良く、ここに向けての勝負度合いは高い仕上げ方に見える。石橋騎手がテン乗りというのは一つ不安だが、先行馬も少ないメンバーで、スタートからインの前目で足を溜めることが出来れば、実績あるコースで再び構想というのがあっても良いのではないだろうか。

△ワンダフルタウン
 前走は初の長距離挑戦で万葉S5着。スタートはそこまで悪くなかったが、他の馬との兼ね合いでずるずるとポジションが下がってしまい後方からの競馬。しっかり足を溜めて直線ではインをつきながらしぶとく伸びてきたが届かず。内容としては悪くなく、2走目の長距離戦で更に良さが出ても良さそう。
 成績としては2021年の青葉賞勝ちからかなり長いこと好走から遠ざかってしまってはいるが、3歳までに重賞を2勝した故に常に斤量を背負ってきたことや、中距離の上位賞で戦うには決め手不足な脚質が主要因だと思う。
 前走はいきなりの距離延長でも最後まで足を伸ばせるだけのスタミナを見せており、折り合いに不安が無いので、最内でロスを抑えながら進められるのも良く、長距離戦に舞台が変わって、切れ味の鈍さがいい方向に転べば、ここで久々の好走があっても良いかと思う。
 

【無印の各馬】
 牝馬は前述のとおり。

・ワープスピード
 今回は疑いたいタイミング。
 キャリア4勝の内、未勝利勝ちを除く3勝が前走でダートや重馬場を使って馬券外となった次走に良馬場替わりでパフォーマンスをあげての勝利であり、前走ギャップが重要な馬との認識。
 それを考えると、ハイクッション値だった前走のステイヤーズSではスロー馬郡の中で競馬していたのはかなりのマイナス。今回はこれまでの傾向で言えばパフォーマンスをあげるタイミングではなく、案外直線で伸びずということはあるのではないかなと思う。

・ハーツイストワール
 能力はあるとは思うが休み明け2走が最後方から上位の上りも使えず馬券外と内容が悪い。今回もあまり変わり身に期待できそうな調教内容ではなく、ここは軽視したい。

・メイショウユズルハ
 いきなりの路線変更で芝長距離挑戦だが、そんなこと云々の前に岩田パパが長く手綱を取っていた馬の乗り変わりのタイミングはかなり買いづらい。ここは好走されたら仕方がないと割り切っていきたい。

【まとめ】

 ということで、ダイヤモンドSはニシノレヴナントに期待したいと思います。馬券としては
〇単勝 ニシノレヴナント
〇ワイド 6-1.2.9
〇3連単フォーメーション 6-1.2.9-1.2.8.9
 ワイドで抑えながらニシノレヴナントがしっかり勝ち切ってくれた時に大きめの回収を狙っていく方向で楽しみたいと思います。
 ネロの産駒が長距離重賞を勝つ。そんな血統の妙があってもいいんじゃないでしょうか。


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