【R6.7.7】プロキオンSの予想
【◎バスラットレオン】
出走予定馬が発表されてからずっと注目していたんですが、全然人気が無さそうで「小倉1700という条件で、こんなに人気がないなんて何かの冗談だろうなぁ~~」と思っていましたが、どうやら冗談じゃなさそうなのでもう迷いなくこの馬から、というか気持ちとしては7月早々にこの夏一番の勝負時が来たなという感じです。
なぜ、この馬を本命で買いたいのかということを書いていきたいと思います。
【まず近走の内容】
まず、近5走のレース名と着順を並べると
23.9.10 コリアスプリント 3着
23.11.3 JBCスプリント 7着
23.11.19 マイルCS 15着
24.2.24 1351TS 10着
24.6.19 さきたま杯 7着
ということで5回走って0-0-1-4と奮っていませんが、ダートの1400以下4走と久々の芝でハイレベルのG1とこの馬の適性に合う条件が無い。
実績としては芝、ダート問わず1400以下の距離で1-0-1-4。マイル以上の距離で4-0-2-13。マイル以上の距離を走っている回数が多いので馬券率としてみるとあまり差は無い感じにはなりますが、1400以下で勝てたのは逃げて自分の競馬が出来た1351TSのみ、1400以下で逃げられたのがその一回だけで、基本的に逃げた時こそ好成績という馬なので、スタートからのダッシュが早いスプリンターが多く出てくるダートスプリントよりもテンのスピードで上位に立てるマイル以上の距離の方が結果にはつながりやすい。
それにしても近走は着順を落としすぎでは?というようにも見えるが、とにかく恵まれない競馬が続いているというのが正しく、前走のさきたま杯では7枠からの競馬でテンの早いスプリンターが揃ったメンバー構成、ポジションとり切れず枠なりに外々を回す競馬で、前が苦しくなる厳しいラップをこなしきれずの7着、サウジ1351TSではスタート直後に特大の不利があって最後方までポジションを下げられて終了、マイルCSはこれまた外枠の7枠14番からコーナーまでの長い直線を使って無理のある逃げ、展開的にも先行勢壊滅の競馬を無理逃げでは当然残せずの大敗。JBCスプリントは1400でも忙しいくらいなのに1200は流石に厳しくこれまた外枠の8枠14番、隣のダンシングプリンスの落馬もあったりと自分の形にならずも力を見せての4着。
テンの脚で上位とは言えないメンバー構成で内枠が欲しいレースなのにとことん外枠ばかりを引かされており、その上展開やスタートでの不利がある競馬が続いてのこの結果であり、この馬柱を見て人気が落ちるならば美味しいと言わざるを得ない。
【実績】
実績面でもメンバー内では上位、というかシンプルに賞金獲得額がメンバー内でトップ。重賞実績としてもNZT、ゴドルフィンマイル、1351TSと日本で一つ、海外で2つ重賞を勝利している。
今回に向けて光る実績はやはりゴドルフィンマイルの勝と2022年の武蔵野S3着。これまでのダート戦で逃げられたのはこの2走のみですが、しっかり馬券内に好走する競馬が出来ており、武蔵野Sは3着ですが、ギルデットミラー、レモンポップと0.1差の3着であり、逃げることさえできれば国内ダートでもトップレベルのパフォーマンスに期待できる。
賞金がある分、これまで戦ってきたメンバーレベルも高く、前走は今年からJpn1に格上げされたさきたま杯でレモンポップ、イグナイター、シャマルなどG1級勝利実績のある国内屈指のスピード馬たちとの先行争いをしており、そこと比べると今回は正直一気の相手弱化。しっかりスタートを決めてハナを叩くことが出来れば久々にこの馬らしい競馬に期待できるタイミング。
【舞台設定と枠並び】
まず、右の小回り、この舞台設定がかなり良いですね。
スタートからコーナーまでが300mくらいしかないので、テンの速さがポジション取りに直結、逃げ先行馬が多い中で比較的内目に入ることが出来たのはかなり大きく、これまで1800を中心に走ってきたレガーメペスカよりはスプリントを経験してきたバスラットレオンの方が流石に早い。一歩目の反応が良いがハナは取りたくなく、上手いこと揉まれない先行外目の位置を取りたいとポジション取りに注文が多いヤマニンウルスが6枠11番と外目の位置に入ったが、その外にデシエルト、ブルーサンと逃げ争いに絡みそうな馬が入ったのはかなりバスラットレオンに有利な枠ならび。ヤマニンウルスを制してハナを目指さなければならないが、スタートの出にもよるが、このスタート直後から内に一気に切れ込むのが難しい枠並びではバスラットレオンを制して更に前に行くにはコーナーまでの入りが短すぎる。
特に逃げを打ちたいブルーサンが前に行くにはコーナーで緩めずに仕掛けていくしかないということになるが、ここでバスラットレオンの長所であるコーナリングでの加速の上手さが活きる。過去のレースを見てもコーナリングで加速しながら直線を向くまでにリードを作ってラスト粘り込みというのが勝ちパターンの馬であり、ラチ沿いを取れた時はそれが顕著、大敗したものの昨年のマイルCSなどのハイレベルレースでもその良さは出せており、苦しい展開でも直線を向く際には一度力強く抜け出している。
それだけのコーナー4つのコースで逃げを打てそうというのはバスラットレオンとして利が大きく枠にも恵まれた今回かなり競馬がしやすい。
スタートでハナ確保、コーナーでも無理なくポジションをキープしてラチ沿いを逃げ、下りながらの3.4コーナーで能動的に仕掛けてセーフティーリードを作りに行き、ラスト直線粘り込み。この可能性はかなり高いんじゃないかなと思います。
【予想印】
もう正直◎バスラットレオンの単複だけでもいいかなと思っていますが、バスラットレオンと一緒に狙いたい馬が何頭かいるので、予想印を打つとするならば
◎7バスラットレオン
〇8ウェルカムニュース
▲9ハピ
△1マリオロード
こんな感じで考えています。
【各馬の評価】
〇ウェルカムニュース
◎バスラットレオンがスプリント質のスピード能力とコーナリングの良さを活かして先行勢を封殺して逃げ切るとしたら、先行勢はかなりの追走力が求められることになる。今回前に行きそうなのは内からスレイマン、レガーメペスカ、ウェルカムニュース、ヤマニンウルス、デシエルト、ブルーサン、グロリアムンディあたりなのかなと思いますが、この中で注目したいのが前走三宮S組のレガーメペスカ、ウェルカムニュース、デシエルト。
三宮Sは稍重だったとはいえ前半1000mが59.8と芝並みのハイペース、東京マイルで早い時計を出した経験のあるオメガギネスとデシエルトが前目につけた馬だと馬券内、あとは後方待機で末脚に賭けた軽斤量のラインオブソウルが突っ込んできたというレースだが、ウェルカムニュースは先行の3列目の位置から枠なりに終始外々を回しており恵まれたとは言い難い内容。2走前のマーチSでは人気を背負いながらもミトノオーがつくるペースについて行けず崩れてしまったが、その経験が活きたのか三宮Sでは最後まで大きく止まらず3着まであり得そうだったが最後数十メートルで差し勢に捕まって7着、着順は落としたものの2着のラインオブソウルからは0.3差、課題となっていた追走スピードに一定改善が見られた。
そんな成長が見られるタイミングで調教も動けているのにかなり人気を落としそうな今回、前目に構える馬からならばこの馬を狙いたい。
▲ハピ
前走はミドルペースでスタミナのある逃げと番手が馬券内に残す中直線の切れ味だけで一気に詰めての2着。やはり地力は高くそれは今回のメンバーでも変わらない。
バスラットレオンが作り出すペースについて行けない先行馬が徐々に下がっていく中差して伸びてくるならばやはりハピかなと。
調教もよく動けており、逆らう必要はないタイミングなので、順当に高く評価。
△マリオロード
平城京S、三宮Sと京都のOP戦を続けて5着しており、OPでも堅実に走れるようになってきているのが現状。
この2レースはどちらもかなりのハイペース戦、平城京Sが良馬場で1000m通過60.7、それを終始外回しでロスのある競馬をしながらも終いは詰めて5着、前走の三宮Sはハイペースを後方から進めたが、コーナーで早めに動いて相当にロスがありながら進路どりに不利もありつつ伸びて5着は正直かなり強い競馬をしている。前走でも狙っていたが正直何故掲示板を確保できたのか理解に苦しむくらいの内容。
この馬の良さは、コーナーでの機動力とスタミナ、基本的にイン前有利の京都でも苦しいタイミングでコーナーを押し上げながら上位進出できるようになってきており、近2走のハイペースを経験したことで今なら重賞で通用してもおかしくない。
そんなタイミングで最内確保、鞍上は松山騎手に乗り替わりで強化、先行争いが逃げがバスラットレオンで決まったとしても先行勢の位置取り争いは少し激しくなりそうなので、最内から余裕をもってそれを見る中団に構えられれば後半の坂を活かして一気に伸びてきてもおかしくなさそう。
期待したい。
(無印の各馬)
絞って狙いたいので、印を打った4頭以外は買うつもりはありませんので、人気サイドの理由だけ。
・スレイマン
OP勝ちした門司SはOP戦にしては緩めの流れで先行の位置から上がり最速での押切、次走のアンタレスSもいきなりの重賞挑戦を一発回答で先行から2着好走も重賞としては緩いペースだった。実際次走の平安Sではミトノオーがつくる重賞らしいハイレベルな流れに対応しきれず崩れて10着、アンタレスS組が全て馬券外になっており、アンタレスSの実績をどこまで評価できるのか。
小倉1700替わりで実績あるコースとはいえ、前走比較で更に追走スピードは速くなりそうな今回、人気なら逆らいたい。
・ヤマニンウルス
昇級初戦、休み明けで初の重賞挑戦で1倍台の1人気というだけで馬券的には嫌う理由になるのですが、今回一番不安な要素は先行馬がかなり多いメンバー構成で相手レベルも上がってどこにポジションをとれるのかというところ。
前走で582㎏の巨体、馬体相応に大きいので、揉まれない外目の追走がマスト。前走までは相手関係とかよりも、スタートの良さを活かして楽に揉まれない好位につけても絡んでくる先行馬が少ないメンバー構成だったというのが大きかったなという印象であり、最低限の外回しで先行の位置から押切に行くことが出来ていた。
今回は外目の枠には入れたが流石に逃げ馬の番手につけるような隊列にはならなさそうで、逃げ馬から逃げようとして逃げられなかったブルーサン、レガーメペスカあたりを挟んで3列目の外になりそう。こうなるとヤマニンウルス主導で仕掛けるならば前にプレッシャーをかける前に2列目の馬を躱す必要があるが、それを躱している間にコーナリングが上手いバスラットレオンにかなりセーフティーリードを作られそうであり、流石にこれまでほど楽な展開にはなりそうにもない。
ここまで人気をするのであれば、ヤマニンウルスから買っても安い配当しかないので、勝たれたら仕方ないで逆張りするのがいいかなと。
・デシエルト
狙おうと思っていたけれど調教の動きが流石に評価できない。
普段からそれなりに時計を出してくる馬なのに最終追切が坂路で55.5から12秒台なし終い13.1-13.8の失速ラップ、鞍上に促されても反応していないように見えて、流石に重賞で好走する馬がこういった仕上げというのは見ないのでここでは買えない。
逆に言うとローテ含めて割引要素は調教ぐらいしかないので、調教を気にしない人は買ったほうが良いと思う。
・ブラックアーメット
1700巧者、ヤマニンウルスが前を飲み込む展開ならば追い込みのこの馬ということで人気しているのかと思うが、一気に追走レベルが上がって、そもそも後方待機の馬はかなり経験豊富で無ければ終いを使いづらそうな今回評価するポイントが無い。
【まとめ】
週の半ばからXでやんややんやと騒いでましたが、ちょっとバスラットレオン以外見えないですね。
穴馬が逃げて上手いこと好走するとかそういう次元ではなく、圧勝まであり得ると思っています。追切も一頭目立つ時計で仕上げられており、最内を確保しながら逃げることさえできればかなり高い可能性で勝ち切ってくれるんじゃないかなと期待しています。
馬券としては
〇単複 バスラットレオン
〇ワイド バスラットレオン-マリオロード、ウェウカムニュース、ハピ
これだけで絞って勝負したいと思います。
これを書いている段階でもバスラットレオンが7人気35倍程度、流石に想定よりは人気になってきていますが、それでもかなりなめられてますね。ヤマニンウルスを買いたい人からしたら先行馬は全て潰される想定でしょうからそこもオッズ的に美味しくなっているポイントですかね。
なにはともあれこのまま30倍以上の単勝オッズをキープしてくれるならばちょっと大きめの金額で勝負したいなと思うくらい楽しみなレースです。
ヤマニンウルスに逆らいたい穴党のあなた、明日は私とバスラットレオンで大勝ちしましょう!!
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