【R6.8.4】レパードSの予想

【基本的に新潟1800mは】

　新潟1800mは中々トリッキーなコースで、イメージとは違ってそこまで極端に先行が有利なコースではない。
　というのも、スタートからコーナーまでの入りが389mでやや短め、コーナーがタイトでペースが落ち着きやすいせいで、あまり先行争いが激しくなかった場合に露骨にスローになる。下級条件だと1000ｍ通過が63秒後半ということも珍しくなく、そこまでスローになると、後ろ目のポジションになってしまった馬が早々に仕掛け始めて残り4F以上のロンスパ戦、結局先行が苦しくなるパターンも良くある。
　最後の直線が353mしかないので早めにポジションを上げなければという意識が強くなりやすく、前半がスローだとロンスパ適性が求められるという特殊なコース。
　逆に前半が流れると、後ろにつけた馬が向こう正面で動きづらく、ロンスパにならない上に、前半脚を使った先行勢に息が入って最後直線でもう一伸び、大穴先行押切。みたいなパターンになりやすく、ポジションでどこを狙うかを考えるには、向こう正面で後方勢が動きやすい展開になるかどうかが重要だと考えられる。

【今回の場合は】

　今回は分かりやすくスタートから飛ばしていくブルーサンがいる。
　前走のプロキオンSはやや過剰なハイペースだったと言え6.9-10.5-11.1-11.9-12.0とスプリントみたいなハイペースで撃沈したが、このペースで飛ばせる逃げ馬がいるというのは展開的に大きい。これよりは多少ゆったりとした入りになると思うが他の先行したい馬がブルーサンについて行ったときにどういった体感になるかというのが重要。並べてみると
・ユニコーンS：7.0-10.7-11.8-13.1-12.7
・鳳雛S：12.5-11.1-12.3-12.4-12.5
・青竜S：12.4-11.0-11.0-11.8-12.3
・京都2勝C（ジーサイクロン）：12.4-12.0-13.0-12.8-13.0
・京都1勝C（ミッキークレスト）：12.4-11.5-13.4-12.9-11.9
・小倉1勝C（メイショウフウドウ）：7.2-10.9-11.4-12.9-12.3
・東京1勝C（サンライズソレイユ）：7.1-10.9-12.2-12.2-12.3
・福島1勝C（ロジアデレート）：7.2-11.3-12.5-13.2-12.8
　とJRAのレースのレースラップを並べてみましたが、早いペースだったのはユニコーンS、鳳雛S、青竜S、小倉1勝C、東京1勝Cくらいかなと思いますが、そのレースである程度ポジションを取れていた馬はミッキーファイト、ハーバーライト、ピュアキアン、ソニックスター、メイショウフウドウあたり。それ以外の馬は先行しようにもブルーサンについて行くだけで追走の負荷が大きく最後まで持たない可能性は十分ある。
　縦長になる可能性が高いことを考えると後ろから早めに動くのは難しく、ブルーサンのペースに対応しながら前目で競馬ができる馬が恵まれそう、前走JRA組からは上で挙げた馬から狙っていきたい。

【非JRA組は】

　ハビレが東京ダービー、バロンドールがUAEダービー、サトノフェニックスがUAEダービー取り消しで前走がサウジダービーですが、ここから狙いたいのはバロンドールくらいかなと。
　まずポジションを取れる馬の方が良いとは思いますが、枠を考えるとサトノフェニックスは無理に出していくのは厳しそうで、ハビレは前走中団からの競馬だったところから距離短縮、先行激化で取りに行くのは厳しそう。バロンドールは前走もスタートは五分に出ており、控えはしたものの難なく追走できていることから、今回のメンバー、枠並びならば馬なりで中団前目くらいに納まることはできそう。コーナーでの機動力もあるので、先行した馬が苦しくなって下がってきたところを末脚伸ばして躱しに行くことは可能。
　前走海外の早い流れに乗りながら最後まで止まらずに足を伸ばすことが出来たのは大きな経験。

【予想印】

　ということで、前走レベルの高い追走を経験して、前目につけられる馬を重視して
◎1ミッキーファイト
〇7バロンドール
▲2ハーバーライト
△5ピュアキアン、11ブルーサン
　これで行こうと思います。

【各馬の評価】

◎ミッキーファイト
　流石にここからで仕方ないかなと。
　前走は人気に推されて3着だったが、勝負所でかなり窮屈になっており、2着のサトノエピックに内に閉じ込められて踏み遅れ、伸び直してしっかり馬券内には来ており力を見せた。2走前の時計は破格だし、ブルーサンがマイペースで逃げたのをねじ伏せた経験があるのは大きい。
　馬格のある馬なので最内で窮屈にならないかだけが心配だが、ブルーサンが縦長の隊列を作ってくれれば揉まれる心配も減る。
　逆らわずに行きましょう。

〇バロンドール
　まあ前述のとおりですが、海外の早い流れを経験しつつ最後まで足を伸ばした経験を持っているのは非常に大きい。
　トップスピードが極端に高いタイプではないので東京マイルでは差し損ねたが、37秒台でも間に合う中距離ならば外回しの大味な競馬でも力の違いを見せる形で2歳時に2勝している。
　今回海外帰り初戦にはなるものの調教の動きは良く、この馬のためにならどこにでも乗りに行っている典さんが今回もしっかり継続騎乗で、力を出せずにあっさり負けるというのは考えづらいかなと期待。
　前走6着だが前の2頭が強かっただけで3着馬とはそこまで差もなく、3走前のブルーバードCもコーナーで不利が無ければ突き抜けておかしくない手ごたえだった。重賞級の力を持った馬なのにここまで舐められたオッズになるならば積極的に狙いたい。

▲ハーバーライト
　ビビるくらい舐められている。
　まあ近2走の結果を見て世代の上位クラスでは通用しないと見られているのかもしれないが、その2走は調教時計もかなり緩い上に、伏竜Sは出遅れ超外ぶん回しで0.5差、前走はフルゲートの京都1900で大外枠、積極的にポジションとりに行くも枠なりに中団が精いっぱいで、ペースアップと距離延長苦しかったか伸びきれず。それでもミッキーファイトとは1.1差、今回穴人気気味のアラレタバシルとは0.2差なのにほぼ単勝万馬券。
　今回は1勝クラスを勝った時ぶりに調教で早い時計を出しながら仕上げられており、動きも上々。内枠に入ったが砂被りが全く苦にならない馬で、前走並の出足であればミッキーファイトと近い位置で競馬が出来そう。
　前走ユニコーンS組で状態にも上積みが見込める。溜めれば決め手も使うことができるので、前が恵まれる展開になれば馬券内のチャンスは十分あると思う。

△ピュアキアン
　今回分かりやすく恵まれそうなポジションに納まりそうなのはこの馬。
　前走は7枠14番から前を取りにいったせいで1コーナー外4頭目を回す苦しい展開。それまでは1勝Cで逃げてタフなラップを演出する競馬をしていたが、自分の形にならずで大敗もこれは枠が厳しかったかなとそこまで評価を落とさなくてもいい。
　今回内目の枠を取れたので、いったん逃げる勢いで前をとって、ブルーサンに被せられて結果2番手という隊列になれば前走比でかなり楽に競馬が出来そう。
　調教でも竹内厩舎の好成績パターンでしっかり仕上げられており、吉田豊騎手の継続騎乗も良い。後ろが動けずに前が恵まれる展開になればこれまでの経験も含めて残せる可能性は人気以上に高そう。

△ブルーサン
　前走超絶ハイペース逃げをしているがそれは内から抵抗が強かったため。今回斤量＋3㎏でもマイペース逃げにできれば持ち味のしぶとさ出る可能性は十分。前有利の展開を予想するならば抑えておかなきゃね。

（抑え）
・ミッキークレスト
　デビューから2走とも強い競馬。ある程度の先行力と長く末脚を使えるのでペースにさえ対応することが出来ればチャンスある。
・メイショウフウドウ
　前走から斤量増は苦しいが、小倉1700を1.44.2はなかなか優秀な時計。早いペースを番手から押し切っており、追走力はかなりのモノ。

（軽視）※人気馬のみ理由
・ジーサイクロン
　前走のペースが緩すぎる。このメンバーに入るとポジションは内でかなり後ろに押し込められそうで、終いが活きるコース形態でもないのでここは逆らいたい。川田騎手に選ばれなかったというのもマイナス。
・ソニックスター
　その川田騎手に選ばれた馬だが、なかなか信用しづらい。東京マイルはJRAのダートでもかなりの特殊条件。他のコースでは不要な程のトップスピードが要求されるコースで、しかも稍重というのは他のコースの適性に疑問。
　機動力が問われるコースなのであまり巨体過ぎる馬は苦戦傾向。前走550㎏でタイトなコーナーを加速しながらこなせるか？
・サンライズソレイユ
　7から外枠は極端な脚質じゃないと狙いづらい。このメンバーだと中団の外々追走という可能性が高そうで、前走のタイムは優秀だしユニコーンS4着も評価できるが、この人気ならば疑いたい。

【まとめ】

　圧倒的1人気に逆らえない～～。
　流石にこのメンバーだとミッキーファイトは一枚上に見えますね。何かトラブルでもない限りは固いんじゃないかな。
　馬券としては
〇馬連・ワイド　1-2.7
〇3連複　1-2.5.7.11-2.7.9.10.11
〇3連単　1-2.7-2.5.7.11
　　　　  7-1.2-1.2.5.11
　こんな感じで行きたいと思います。ミッキーファイトの単勝を買っても流石に仕方ないので、馬連ワイドを本線に。3連系まで絞って取れたらラッキーくらいで行きたいと思います。
　バロンドールもハーバーライトもこんなになめられて良い馬ではないと思うので、好走に期待！！