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失敗したことがいつか財産になる

知る人ぞ知る名言ですよね。

安心した環境であれば、子どもたちはたくさん挑戦したくさん失敗したくさん成長する。

ただ、あえて失敗させるというか、失敗する可能性があるということを教えるのも大事なのではと思ったエピソードがあります。

運動会でまだ組体操をやっていた頃。自分は学年全体を指導していた。

最後の大技、ピラミッド(か、タワーだったか)では、全クラスが成功することがなかなか少なかった。
ただ、担任しているクラスだけは成功率が100%でわたしも子どもたちも自信を持っていた。

今思えば、「当日は運動会のラストで、みんな疲れている。」「汗をかいているから滑る可能性がある」「当日、お休みをする人がいて配置が変わる可能性がある」など、失敗を経験しなくとも、準備させることはできたのだが、それを自分はしていなかった。

もう、フラグが立っているのでわかると思うが、運動会当日、一度も失敗したことがなかったそのピラミッドだけが崩れてしまった。他のクラスは成功させ、満面の笑み。

崩れても、時間はあるので組み直すことはできる。ただ、我がクラス。失敗したことがないので、やり直すという経験もしていなかった。朝礼台から見ても、彼らは焦っていることが感じられた。最後のポーズを他のクラスが決める中、彼らは間に合わなかったので、その場できちんと諦め、直立で立っていた。その時の彼らの顔は忘れられないし、本当に申し訳ないという気持ちになった。

臨機応変の対応が必要だ。なんていうのは、大人の話であり、経験値の少ない子どもたちには難しい。成功のイメージとともに、あらゆる場面を想定というか教えてあげる。指導するということを我々教師はしていかないといけない。