✋経営の基本のきって?

ここで少しイメージしてみて頂きたいのですが、皆さんは組織という大きな船に乗っています。漕船です。その船には自分以外にも様々な人が乗っています。自分の家族から見知った人たち、はたまた見知らぬ人たちまで実に沢山の人たちです。人々は皆、進行方向に背を向けて船のオールを漕いでおり、じっと後方を見つめています。その先には船頭がいます。

この時、船頭が「皆、この先に大きな島がある!真っ白で広大な砂浜があるぞ。島の真ん中には大きな山もあり木々の緑が豊かだ。鳥たちも沢山飛んでる。砂浜からは遠浅のようだ。俺達が目指すのはその島だ!まっすぐ全力でその島を目指そう!」と言うと、乗組員は自分達がどこに向かって行こうとしているのか、どれくらいのスピードで向かおうとしているのかを良く理解でき、一生懸命にまっすぐ漕ごうとします。ところが、もし、船頭が何も示さなかったとしたらどうでしょうか?漕ぎ手はどこに向かおうとしているのか?どう漕げば良いのか、どのくらいの力で漕げば良いのか全く分からず途方に暮れてしまいます。

この様に自分達の行着きたい場所を船頭が明白に示していれば、乗組員がそれを共有し、理解することで、どこにどう進むのか、その為に自分たちがどのくらいの力で漕げば良いのかが分かります。

また、船頭が「おおぃ!島の手前に岩礁が見えてきた!右に廻ろう!面舵いっぱぁい!」と乗組員に叫んだとします。すると、左側に座ってオールを漕ぐ人たちが必至に漕ぎ、船は右に旋回します。ここで、仮に船頭さんが「おぉ!島の前に岩礁のようなものがあるぞ!右!いや左だ!取り舵っ!いや、まだ少し真っすぐだ。このまま・・・いやいや・・・右だ!右っ!」と叫んだとしたらいかがでしょうか?どちらの側の人たちがどのくらいの力でオールを漕げば分からなくなり、船は迷走してやがて岩礁に乗り上げるでしょう。

この例え話で言うと、島が経営目標であり、船頭が社長、船頭の号令がマネジメントの一部(厳密には船やオールの種類、漕ぎ手の人選、航路、航行時期 etc…様々な要素の選択もあるため)と言えます。

更に言うと、ここで一番大切なことは船頭がその責任と役割を充分に理解し、海上の状況が悪くとも、出来るだけ明白に進路を指し示すことです。

例えば、船の進行方向が霧で覆われているかもしれない。風、雷、大波、海賊・・・実際の海上では想定外のことが次々と起こります。それでも、何があろうとも船頭はしっかりと目標を指し示し、それに対しどの様にしてアプローチするかを乗組員に号令を掛け続ける必要があります。「前が霧で覆われて来たぞ。雷も鳴り出した。風が強く波も高い。かなり状況が厳しいぞ!俺達が目指す方向は変わらない!皆、しっかり力を合せて真っすぐ全力で行こう!」と船頭が言ってくれたなら、乗組員は迷わずまっすぐに全力で漕ぎ続けられるでしょう。

以上、簡単ですが、経営と経営目標についてお伝えしました。

今回はこの辺でいかがでしょうか??

To be continued ...

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?