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天井照明についての電気屋のコメント-1

天井の照明について、施工サイドとしてコメントを書きたいと思います。
天井照明は、大きく分けて4つあります。

・ダウンライト
・シーリングライト
・ペンダントライト
・照明付きシーリングファン

ダウンライト

ダウンライトは天井に丸穴(または角穴)を開けて入れ込むだけです。
でも、ちゃんと電気図面を見てくれている大工さんと、そうでない大工さんには大きな違いがあります。

例えば、廊下の真ん中にダウンライトが何ヶ所かある場合、電気図面を確認してくれている大工さんは、野縁(のぶち)を組む時に配慮してくれます。野縁とは、天井の裏側にある骨組みのことです。ダウンライトのための丸穴を開けても、そこに下地がないのでスムーズに工事が進んでいきます。しかし、「電気図面なんか関係ねえ」という大工さんだと、穴を開けるとそこに下地があり、都度カットしていかなければならないので効率がかなり悪くなります。建物や建築全体のことを考えて下さっている大工さんは、他の職人みんなから感謝されます。

最近はミニマム志向という流れなのか、ダウンライトも一般的な100パイから75パイ、そして50パイなんかもあります。私の場合、開口に手が入れられるのは75パイが限度です。
通常配線は、ダウンライトの位置の天井上に丸めておき、天井を開口した後に手を突っ込んで電線を取り出し結線します。これが50パイだと手が入れられないので、親切な大工さんは天井を貼る時に開口して電線を出しておいてくれたりします。ホント助かります。
そうでないと、スケールやフックのついた棒で引っ張る感じです。

今やダウンライトは安価で、部屋の空間の広さを圧迫しないので多用されていますね。調光や調色などの付加的な機能が付いたものも沢山あり、バリエーションも豊富です。

天井についている古い露出タイプの照明器具からダウンライトへの交換工事、結構やってきました。お部屋の雰囲気もいい感じに変化しておすすめです。

次回はシーリングライトについてコメントしたいと思います。

つづく


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