アコースティックガラスセンサ工事

アコースティックガラスとは

アコースティックガラスって聞いたことがあるでしょうか?
最近のBMWとかアウディのガラスでしょ,と思った方は流石です。
実は,私知りませんでした。
調べてみたら「アコースティック・ガラスとは、ガラスとガラスとの間に遮音性の高いフィルムを挟んだものである。クルマに取り付けるガラスとして採用することで、車外騒音(特に高周波音)が車内に入り込むのを抑える効果があり、フロントガラスや後部のガラスなどに使われる。」とありました。

本日の現場

なぜ,アコースティックガラスを取り上げたかというと,タイトルにある「アコースティックガラスセンサ工事」が今回の仕事だったからです。

現場は関東を中心に展開しているドラッグストア。
うちの近所にもあります。
が、今日の現場のドラッグストアは売り場面積がとにかく広い!
売り場の天井のあちらこちらに防犯センサーを取り付けていきますが、その前に配線作業です。
天井が高いので、7尺以上の脚立での作業になります。
そして、店内の面積が広大なので、配線もかなり長いです。

オープン間近の店内

ドラッグストアといえども、食料品も充実しており、新鮮野菜も並ぶよう。
什器がブラックというのもオシャレ。

アコースティックガラスセンサ工事

防犯センサーが設置される場所には、1センチの穴しか空いていません。そこから点検口まで線をひきます。

主に、スチールワイヤーという硬鋼線( 幅3.0×厚さ1.5mm)を使って配線します。

スチールワイヤーを入れた所

点検口目指し、角度や向きを考えて入れていきます。点検口で待ち受けている相方がスチールワイヤーをゲットし、センサー用の線を取り付けます。

iPhoneで撮ったのに背景のぼかしがプロっぽい(笑)

このように線を取り付け、ビニールテープで巻いてスチールを引っ張り配線します。

サウナのような天井裏

上の写真のように,スチールワイヤーはほぼ直線方向に進んでいくので,かなり先の目標物(写真では光っているところ)に進んでいきます。
ちなみに自分でカットし,先端に線を繋げるように加工しています。
写真は15メートルのスチールワイヤーです。

これは通常の防犯センサーです。スーパーなどで探してみると見つかると思います。

アコースティックガラスセンサ

これがアコースティックガラスセンサです。
このセンサ,凄いんです!
例えば侵入者などによってガラスが破壊されたときに生じる衝撃音を検知するんです。センサ内部の2つ集音マイクが広範囲にガラス破壊に伴う衝撃音のみを確実に検知します。「のみ」なので,屋外の交通騒音や屋内の電気・空調設備などのノイズの影響を受けないんです!
加えて,ガラス面に直接接着しないので,美観を損なわないだけでなく,ドーム型空間ならば,約300㎥と広範囲な空間と検知エリアとしてるのがこのセンサなんです。

アコースティックガラスセンサ本体

とまあ,長々と書いてしまいましたが,私も初めて知ったアコースティックガラスセンサでした。技術の進歩はすさまじい…

おしまい。

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