見出し画像

夢を見ていた

ふと思い立ったので「夢を見ていた」の制作秘話みたいのを書いてみようかなと思いました。「へ〜」くらいの気持ちで見てってくれると幸いです。

きっかけ

無色透明祭

第1回目の無色透明祭で「キレイゴト」って曲を作ったじゃないですか。その時にすごいいい曲作れたなと思ったし、たくさんの人に曲が好きだと言ってもらえて「次の透明祭も曲出すしかねぇなあ!!」っていうテンションでした。本当に無色透明祭の存在は自分にとって大きいですね。開催してくれた方々、聴いてくれた方々には本当に感謝しかありません。

影響を受けたアーティスト

それで次の開催に向けて曲を作ろうとなりました。どんな曲を作ろうかなと悩んでいたのですが、その時に是さんとkabanaguさんにハマってたんですよね。

是さんの「ソノヒグラシ」を聴いたらすぐわかると思うんですけどめちゃくちゃ影響受けてます。無色透明祭のコメントで「是さんかな?」「これあの人でしょ」って間違えられるくらい影響受けてます。是さんじゃなくてすまんね。俺やで。

kabanaguさんの曲もすごい好きで「いつもより」を聴いた瞬間いい曲すぎて笑いが止まらなかったです。嘘だろ!こんないい曲あったのか!ってなりましたね。

このお二人は「デジタルクワイア」っていう手法を使うんですね。「夢を見ていた」の合唱っぽさがそれです。有名どころだと米津玄師さんの「海の幽霊」とか。これを使って曲を作りたい!と思ったのが始まりでした。

「夢を見ていた」の誕生秘話

「36度の浴槽に」

最近気づいたことなんですけど昔に作った「36度の浴槽に」(未公開)っていう曲とほとんど同じメロディなんですよね。これ気づいたときに「おいおい、パクリやんけ!」って自分で思いましたね。
この曲も普通にいい曲なのでいつか出してみたいですね。

歌いたかったこと

歌詞を読めば分かると思うんですけど、とにかく愛おしい、胸の内側からじんわりと温もりが広がっていくような歌を作りたいと思っていました。

前にSNSで見かけた投稿で「女の子の名前って世界一短い詩だよな」みたいなのを見かけたんです。その言葉がやけに心に残っていて、それが歌詞にも影響してます。

「美しいものには名前がある 君のそれも同じ理由なんだろう」
この歌詞はその投稿があったからこそ生まれた一節です。大切な人の名前って星座とか花みたいに美しくて思わず呼びたくなってしまうような不思議な力があると思うんです。この気持ちを歌詞にできたことが何より嬉しかったです。

カゼヒキに歌わせる意味

普段は自分で歌ってるんですが、「キレイゴト」と「夢を見ていた」は“カゼヒキ”に歌ってもらっています。もちろん無色透明祭に出すからっていう理由はあるのですが、もっと大きな理由に「なんか俺が歌う曲じゃない」という大雑把な思いがありました。「キレイゴト」なんかは特にそうで、ボカロならではの無機質な感じ、だけどどこか感情的な不思議な雰囲気。それがマッチしていたんですよね。

じゃあ「夢を見ていた」もそうなのかというとちょっと違っていて。この曲に限っては歌うのが難しすぎたんですよね。この曲は終始「愛しい」を歌う曲なんですが、どうも自分の声質と合わなくて。自分が歌うとどうもアンニュイさが出てしまうんですよね。まるで失恋ソングでも歌うかのように。それに比べてカゼヒキはアンニュイさを少し孕んではいるものの、微笑みながら歌うような、それこそファンアートでいただいたイラストのような雰囲気を醸し出しているんですよ。そう考えるとこの歌をcoverしてくださった甲斐さんは凄いなと。

最後に

長々と書いてしまったのですが、どうでしたか。少しでも楽しんでいただけたなら光栄です。今後も気が向いたら自分の曲について書いてみようかなと思うので電車に乗っている時とか授業がつまらない時とかに暇つぶしで読んでみてください。

それではまた。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?