わすれもの

こんばんは。ひつじです。めえめえ。


日記を書くようになってから、なんか楽しいことが増えた気がします。
意識的に今日の日記のネタを探しながら生活しているからでしょうか。
ひつじは以前、目が死んでるねと言われたことがあったのですが、この頃毎日血眼になってネタを探しているのでそんなことはもう言わせません。


あと日記を書く上で最近思うのは、同じモノや出来事を経験していても、人によって伝え方って全然違いますよね。

その中で、伝え方とか話の持って行き方が上手い人がいると、センスあるなって思います。そういう人に出会うと、勉強になるな、忘れないようにメモメモみたいな感じで真剣に話を聞いています。でもひつじは、あまりにも面白いとメモメモするの忘れてケラケラしちゃいます。意味がないですね。


大切なことはきちんとメモメモしましょう。


今日は亡くなったおじいちゃんのおはなしです。

笑ってくれるときっとおじいちゃんも喜びます。
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今日は大好きなおじいちゃんのお葬式であった。
おじいちゃんは本当に優しくて人を優先する人だったらしい。
第二次世界大戦を経験し、多くの親族を亡くし、若い頃は相当苦労したそうだ。
その後は、末っ子気質な嫁(おばあちゃん)を貰い、我が強い娘2人を産み、完全なる女系一家の大黒柱として家族を支え続けた。


私が言うのもおこがましいが、女性が多い家庭というのは大体全ての権力を女性が握っている気がする。
我がおじいちゃんが支えたこの一家も、例外なく女性が強かった。

おじいちゃんの授かった娘2人のうちの1人は、私の母に当たるわけである。
「おじいちゃんはね、家族の中では目立たないけどね、おばあちゃんがよく喋るのをいつも静かにニコニコ聞いて、よく出来た人だったわ」
母はそう言っていた。

確かに帰省すると、おばあちゃんや母といった女性陣がわーきゃー騒いでる中、おじいちゃんは嫌な顔1つせず横でひっそりと将棋番組を観ていたりニコニコ話を聞いていたりした。




おじいちゃんとの想い出が蘇る。
家庭内では弱い存在感ではあるが、圧倒的に強い女性陣を陰ながら支え続けた。一家にとって欠かせない存在だ。穏やかで静かで優しいおじいちゃんだった。


火葬場で燃やされ、おじいちゃんは骨になった。
みんなで骨壺に丁寧におじいちゃんの遺骨を入れる。骨壺に収まったおじいちゃんは、今後、自宅の神棚から皆を静かに見守ってくれるのだろう。

葬儀を終え、式場から自宅に戻る時間になった。
沢山の贈呈品や献花を、親族たちで手分けして持つ。


皆で荷物を抱え、会場の従業員にお礼を述べ、
駐車場に向かっていた。

すると、遠くから式場の従業員に呼び止められた。








「あの!!ご主人様の骨壺忘れてらっしゃいますよ!!」


忘れられがちなおじいちゃんが存在感を発揮することは最後までなかった。一同はケラケラ笑い、おじいちゃんを受け取った。


大切なことはメモメモしなければならない。




めえめえ