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✝️沈黙〜サイレンス〜彼岸のつぶやき✝️

沈黙〜サイレンス〜は、遠藤周作の原作てあるが深い省察とともに混沌とした現代に多くのヒントを与えてくれる

神とは?信仰とは?生とは?死とは?
間違いなく起こるのは

〜死〜

では、どう対峙すればよいのか?

母は癌という死の恐怖に
入院先で南無妙法蓮華経、題目をあげ
死の恐怖を受容し生を全うした

父は、宗教嫌いで母と対立
母のガンの宣告を受け、やっと受け入れ
入信したが、母の死後に棄教
その後、3回脳卒中で倒れ、
死の恐怖を前に、認知症となり
眠るように昨年逝った


そんな二人を見て育った
私は、小六までは母親に従い題目をあげた
しかし、反抗期から宗教に反発
大学時代
時代遅れの学生運動に傾倒、
マルクスレーニン主義、
無神論、不可知論者として
宗教はアヘン、自己満足の為だと
母に反発、母親の心労はピークに
しかし、思想を捨てきれず
やがて反戦集会、左翼運動に没頭していった
最後には、自宅やアパートに
私服の警官が訪ねてくるまでになり
親族会議の末、自宅に連れ戻された

説得され、自宅に連れ戻され
家から大学に通いなんとか大学を卒業して
中学校美術講師になることができた

荒れた中学生と接し、
子どもたちの闇を救うどころか
教師の理想と現実に投げやりになる日々
28歳で公立校を辞めて
私立校で専門外の数学科を教えたが
やがて心身的に限界、一年で退職
実家を飛び出して上京
仏法と神道、共産主義を克服出来る真理を求めて
聖書を学ぶようになり
ようやく神の実在に確信を得て、
無神論の幻想と疎外感、孤立感から
解放されることができたのであった

こんな自分にもはたらきかけてくれたという
神や宇宙の実感は私の人生にとって大きな転機でありやっと人生の価値や意味を見出し
やがて同じ信仰をもつ妻と出会い
家庭を持つことができ、4人の子どもに恵まれ
毎週教会に通うなかで
今日までなんとか生かされてきたのだ

さてら話を戻そう
キリスト教を題材にした
沈黙の映画の中で
典型的な凡夫キチジロー
死の恐怖の前で
何度も踏み絵をしてしまう
私も生ぬるい信仰の中では
キチジローのように
踏み絵を踏んでしまうに違いない

聖書物語の中で

今日の現代の社会を予兆する出来事があった
イエスの十字架と二人の強盗である

イエスの隣で二人の強盗も十字架刑を受ける

左の強盗が、イエスを罵り


「キリストだ⁉︎神の子だ⁉︎と言っていたが、いったいそのざまは何だ‼️

もし本当にキリストなら、自分を救って降りてくるがいい。

自分自身を救うことのできない者が、どうしてキリストと言えるのか。まず自分自身を救ってみろ。」


と言い放ったのだ

これが無神論、共産主義の始まりである

イエスは、そんな罵りの前で


「父よ、彼らをお赦しください。彼らは、自分が何をしているのかが分かっていないのです」

と神の前にとりなした。

しかし、右側の強盗は


「お前は、神を恐れないのか。俺たちは、刑罰を受けて当然だが、この方は、何の罪もないのだ。」

と、イエスの前から全て逃げ出した弟子たち、

罵る左側の強盗

その中で自分の罪を認めて、イエスを無実だととりなしたのが右側の強盗がたった一人だったのである。

その強盗が、キリスト教圏内の自由主義の起源になったという


かつての私は、左側の強盗であり
今は、右側の強盗の立場である。死の前で神や世の中を呪わないよう、最後は懺悔し、悔い改めていきたい。


そして、生かされた時には

生かされた分、沈黙する神様が
少しでも笑顔になるよう、
周りの人のために必死で働く自分となり、
多くの人々の不安を拭い去り、
生かされてる喜びを天に感謝しながら、
生を全うしたいものである。


〜沈黙の 父母が微笑む 彼岸かな〜   浩

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