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美輪明宏さんの半生で涙する

オーラの泉で美輪明宏さんのことを知ったくらいの私です。そして、ミーハーなことにそれから何冊か本も読んでいたくらい。
恐れ多い世界の人。そんなふうに思っていました。
本はライターさんが書いたことで実名も出しており想像以上にリアルでした。
幼い時の体験というのは、人の思想に大きく作用するんですね。原風景といいますか、理不尽に思ったことなど、最近靖国神社へお参りに行ってから、その感情をどう表せばいいのか?分からずモヤモヤしており、この本にこのタイミングで出会てたことに運命を感じます。

戦争中の出来事。
全てが黒の世界。
愛する人との別れ。
信じる心。
霊との関係。

あんな黒色の世界は許せない!と憤りをあらわにできるそして、根底から発する言葉の重み。

私も幼い頃に見聞きしたことは、割と人より覚えていて、今この歳になって、あの時のことはこういうことだったのか?と、腑に落ちています。

今よりもっと残酷な世の中で、ヨイトマケの唄のように、子供の鼻を吸ってあげる母が象徴されるように全身全霊で子どもを育てることに特化しているあの世界に私も惹かれます。

見えない世界との付き合い方も品のある振る舞いで、どの方にもリスペクトが入っています。

どんなことも乗り越えてきたでしょ。人は生きていくといろんなことがある。それを一人一人乗り越えてきたでしょ。それを讃えあおう!

なんだかこの本を読んで、幼い頃みた、乞食の人や乳をぶさげて歩いていたらお母さん。熱意のある先生。猫を川に流した祖母。祖父が愛人を毎週家に連れてくるのが普通だった我が家。

ふざけた世界でみんな生きてきた世の中をひとまわり見渡して、私の根底にある湧き出る思いを人に恩返ししていこうと思いました。

汚いことに蓋をして、汚いものをみたら指をさすお金主義の世の中から離れるためにも
ほんの少し芸術的なものを家に飾ろうと思います。


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