愛があれば、地球は守れるのさ #テレ東ドラマシナリオ


■ 主な登場人物は

ドロリーザ(10万と35歳)遠い星からやってきた悪の女皇帝

ジョゼニャーノ女史(年齢不明)ドロリーザの手下

ピンク(20代前半)スーパー戦隊の右端担当

イエロー(10代後半)スーパー戦隊の左端担当

レッド(10代後半)スーパー戦隊の真ん中担当


■ ざっくり言うと

どんなに激しい命のやり取りの後でも、サウナの中は非武装中立。
地球の征服を企む悪の女皇帝ドロリーザは、今日も手下1人連れて足繁くサウナに通う。
その理由は、スーパー戦隊の女レンジャー、ピンクとイエローと合流して4人で反省会を開くため。
今日もレッドやブルーに痛烈なダメ出しをする女4人。
でも、ガールズトークの中でドロリーザはレッドに恋心をいだいていることがバレてしまう。


■ くわしく


ドッカーン!
大爆発する大怪獣。

「ぐぬぬぅ、覚えてらっしゃい!」お決まりの捨て台詞を残して、採石場から立ち去るドロリーザ。

ドロリーザは悪の女皇帝軍を率いる悪の女皇帝だった。
目的はただ一つ、地球を征服すること。

隊列を組んで基地に帰還する途中「じゃ、おつかれ。また明日」と隊列から離脱するドロリーザ。
ドロリーザは、手下のジョゼニャーノ女史一人を連れてある場所に向かっていた。

駅付属の無料駐車場にサイドカーを停め、JRと私鉄を乗り継ぎ、ドロリーザたちが向かったのは、東京郊外のとあるスーパー銭湯だった。

「お世話になりまーす」
民族衣装(?)のまま銭湯の暖簾をくぐるドロリーザたち。
「あら、今日も派手にやられたわね」
「えへへ……」などと番台さんと会話を交わしていると、
「今日も来てますね」とジョゼニャーノ女史。
見ると女湯の脱衣かごの中には桃色と黄色のヘルメットが。

ドロリーザとジョゼニャーノ女史も全裸になってサウナに向かう。
(悪の皇帝軍たるもの、タオルで局部を隠すなどという、ちまちましたことは性に合わないのだ)

「おつかれー」
ドロリーザたちがサウナの中に入ってゆくと、
「遅いよー、待ちくたびれたよー」という返答。
その声の主は、ついさっきまで戦闘を繰り広げていたピンクとイエローだった。

そしてここで開かれるのは、敵味方の区別のない反省会。

「超合金の中って、エアコン効きすぎてて、ガチで寒いのよねー」
「ジョゼニャーノ、今の情報、よく頭に叩き込んでおきなさい」
「イエス、ユアハイネス!」
的な情報交換があったり、
「今日のザコキャラ、ちょっとイケメンだった子がいた」
「え、どの子どの子?」
「もう殺しちゃったけど」
「なんだ、ざーんねん」
的なガールズトークがあったり、延々と続く。

その中でも特に多いのが、レッドやブルーたち男レンジャーに対する痛烈なダメ出しである。
実はピンクもイエローも、男レンジャーのことをケてるとかこれっぽっちも思っていないのだ。

そんな中、
「なんか、今年の地球征服軍って、手ぇ抜いてない。去年に比べて」
と、イエロー。
ギクッとするドロリーザ。
挙動不審なドロリーザの表情を見抜かれ、実はドロリーザはレッドに恋心を抱いていることがバレてしまう。
レッドが好きすぎて、攻撃に手心を加えているらしい。
「じゃあ、コクっちゃいなよ」とけしかけるピンク。

そして、次の戦闘のときに、ドロリーザはレッドに告白をすることに。
「レッド様、好きです。一緒に地球の平和を守りましょう」
とドロリーザ。
「はい?」となる一同。
実はドロリーザは、地球に来る前に恋していた悪の大皇帝に認めてもらうために、地球征服を企んだのであった。

「だったら、地球の平和のためにOKしちゃいなよ」
とレッドをけしかけるピンクとイエロー。
「うむむ……」
レッドが逡巡の末出した答えは……。
「ごめんなさい」

思わず泣いちゃう悪の女皇帝ドロリーザ。
そしてその涙が、恨みに変わり……ついに地球は滅ぼされたのであった。
                          (おわり)


■ 今回使用したテーマは

柴田百合子さん作の
テレビ東京#100文字ドラマ(案)


■ 最後に


こんにちは、ひとつもです。

6本投稿できることを目標にとか言いつつ挫けそうです。
これはそのうちの 3本目です。超カッコ悪いです。


それでも、ひとつでも、これ好き、って思ってもらえるストーリーがあったらいいなって思います。

台本の本文は書けたら書きます。


それはもう、とてもとても大切に使わせていただきます。