やっぱり僕は紙派です。


最近スマホとかタブレットを使って漫画を読むことが増えてきてるのですが、僕はやっぱり紙で読むのが断然好きです。            仮にアプリで課金せずに読めるとしても、形あるものとして手元に置いておきたかったりもするので、単行本を買って読むこともしょっちゅうあります。

ページをめくる作業がないだけで、なんだか物足りなく感じちゃうんですよね。

これって僕だけなんでしょうか?

スマホで読んでいるとどうしてもせかせか読んでしまって中々記憶に残らなくて、読み落としてる箇所があったりするんですよ。


この前 このことを友達に話したら、    「え?なんで買うの?もったいなくない?」と言われました。                気持ちはわかるのですが、僕からすると買うのがずっと当然だったし、多分買った方が連載とかも続きやすいだろうし、            彼の言い方も「買う人理解できない」みたいなニュアンスだったので、ちょっとだけイラッとしましたね。

アイツの口の中にいっぱい口内炎できればいいのに…



突然愚痴をすみません。           そろそろ本題に行きます。


今回も前回同様、ぼくのイチオシ漫画7作品の魅力を語ってみました。

前回は結構ガワの部分をピックアップして書きましたが、今回は僕の書きたいことを存分に書き殴りました。かなりボリューミーでございます。


〈チェンソーマン〉————————————

作者 藤本タツキ(以下作者名敬称略)

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チェンソーマンは、もうずっと気になっていて「いつ手を出そうか」「そろそろか?」「いや、もうちょっと寝かせよう」てな感じで、タイミングを測っているところで、          「このマンガがすごい2020」で大賞を取ったと知って、「よし!今だ!」っていうタイミングで読み始めたらドンピシャで、僕のハートにこの年1番のクリティカルヒットしました。

まず、出てくる登場人物にまともな人が1人もいません。多分作者自身もまともじゃありません。(もちろん最大級の褒め言葉です。)

大枠としては、主人公のデンジが金がらみでマフィアに殺されて、ポチタっていう犬みたいな可愛らしいチェンソーの悪魔がデンジの心臓になって生き返って、半悪魔のデンジが街に蔓延る悪魔たちを殺していくっていうストーリーなのですが、

僕の感覚としては、少年漫画とホラー映画が悪魔合体したようなディープでちょっと型破りだけど新鮮な感じがして、             それと単行本を続け様に読んでいて、恐怖の煽り方がめちゃくちゃ際立ってるなって思いました。

そもそも言葉数がわりと少なめで、ミステリアスで何を考えているのかわからないキャラクターが多いです。                 そのうえ、コマ割りでの間の作り方とかキャラの目元と口元での表情変化の魅せ方が凄すぎます!

それに後半になるにつれて、本当に文字通り息を呑むような恐怖感。             特に刺客編で”闇の悪魔”が登場した時の”あれ”を見た時は、「(作者の頭)最高に狂ってんな」って思いましたね。              本当に脳がシビれます。ガチでおすすめです。

話題になってる9巻発売記念PV↓

備考)3月4日 第一部 最終11巻発売予定


〈カッコウの許嫁〉————————————

作者 吉河美希

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カッコウの許嫁は、週刊少年マガジンにて連載されていた「山田くんと7人の魔女」の作者さんが描く、                  「取り違え子から始まるラブコメ」という、今までありそうでなかった設定の王道ラブコメです。

主要な登場人物は4人で、それぞれの関係を説明するのが面倒くさいので、まず下に写真をご覧ください。

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左下にいるのが主人公で「頭がいい」「貧乏」という”THE ラブコメの主人公”のようなキャラで、右下にいるがメインヒロインで、こちらも「かわいい」「金持ち」「バカ」の三拍子が揃った”THE ラブコメのヒロイン”って感じのキャラクターになっていて、                 キャラクターの設定とかはテンプレ化されたラブコメ感が否めないですが、ストーリーはちゃんと読み応えがあります。

一言で言うと家族がテーマになっていて、   コメディ要素がふんだんにあってクスッと笑えて、個人的にある程度まで読んでみると、それぞれなんらかの秘密を抱えているのがわかってくるあたりからが盛り上がりどころかな?って思いますね。

それに、初っ端から主人公が(メインヒロインとは別に)既に好意を寄せている人がいるというのはラブコメとしては少し新鮮。

これからどう関係が変化していくのか、果たして相関図の矢印が別の方向に向くことになるのか…先が待ち切れません!


備考)1月15日 最新5巻発売予定      


〈サマータイムレンダ〉———————————

作者 田中靖規

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タイトルだけ見て勝手に「ほのぼの系漫画かな〜」と思って読み始めたら1話から度肝抜かれました。

舞台は和歌山県、日都ヶ島。         幼なじみの潮(うしお)の訃報を聞いて東京から帰郷してきた主人公の慎平。         義理の妹 澪(みお)と2年ぶりに再会するが、その時 彼女から島の様子がなんだか変だと聞かされる。                    そして葬儀に参列した後、潮の水難事故の現場に居合わせた島の女の子を探しに山中に行くと、 そこに何故か澪(みお)がもう一人現れ、そいつが手に持っていた拳銃の引き金を引き(本物の)澪を射殺。すぐさま慎平も頭を撃ち抜かれて銃殺される。という第1話からスタートします。

前半は島内に漂う不気味さ、得体の知れないものへの恐ろしさで読んでいてゾクゾクするような展開が続きますが、              後半になるにつれて、散りばめられた物語のピースが頭の中で繋がっていって、読み進めていくにつれて面白さがどんどん加速していきます。  本当に物語の作り込まれ方が凄まじいです!

サスペンス、ミステリー、土着、アクション、ファンタジー、ラブロマンス。         色々な要素が詰まった傑作漫画です。

去年のベストエンタメは?って聞かれたら真っ先に「チェンソーマン」「サマータイムレンダ」の2作品を挙げますね。そのぐらいとんでもなく面白いです!                  個人的には今一番アニメ化してほしい作品でもあります。

備考)少年ジャンプ+にて連載中


〈からかい上手の高木さん〉—————————

作者 山本崇一朗

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今ちょうど〈からかい上手の元高木さん〉ってスピンオフを読んでいて、それがもう最高に幸せすぎるので、                 それを是非読んでもらいたく本家の方を紹介いたします。

最近はタイトル「〇〇さん」のラブコメ多すぎ問題が発生していますが、僕的にはタイトル「〇〇さん」作品の原点にして頂点です。キングです。キング。

それに、これが”中学生” っていう設定なのが最高にいいんです!               隣の席の高木さんから、何かとからかわれがちの西片が高木さんをからかい返そうするけど、  すぐに見透かされて余計からかわれる。    だけど、たまーに高木さんがしてやられたり…

ホントに“尊い”の一言に尽きます。      読めば尊すぎて語彙力が死ぬ青春コメディです。

アニメの方も高木さんを声優の高橋李依さんが、西片を梶裕貴さんが演じられていて、     現在Netflixにて1期2期ともに独占配信中です。そちらの方も是非!


〈怪獣8号〉————————————

作者 松本直也

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去年の秋ごろに、とある漫画家さんが「おいおい…とんでもない漫画出てきたぞ…」とツイートしたらしたのを見かけて、読んでみたらなんとまぁ面白くてドハマりしましたね。

舞台は怪獣の出現が災害として認知されている日本で、防衛隊により討伐された怪獣の特殊清掃をしていた主人公が、清掃作業をしていると余獣に襲われてしまい…って始まり方となっています。

それから、ストーリーの中で様々な怪獣が出てくるのですが、地震の大きさの単位マグニチュードに擬えて、フォルティチュードという単位で怪獣の強さを表したりと絶妙に現実世界にリンクさせています。                 タイトルの”怪獣8号”っていうのも、なんだか台風っぽいですよね。

災害、怪獣、日本。この3つの設定がバチバチと音を立てながら融合したような、新世代少年漫画となっています。

主人公 本人ですらわからない怪獣8号の力の正体は一体なんなのか…                                                     これから読み進めていくのが楽しみで仕方ない!


備考)単行本一巻 絶賛発売中


〈子供はわかってあげない〉—————————

作者 田島列島

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同作者「水は海に向かって流れる」に出てくる探偵さんの弟くんが主人公。          ストーリーの概要は、「ひと夏の青春お気楽サイキック宗教法人ハードボイルドボーイミーツガール」ってキャッチコピーに全部詰まっています。笑

前回のnoteにも書いたかもしれませんが、   田島列島先生は言葉選びの匠です。      何がどういう風にいいのか上手く言葉にできないのがもどかしいですが、
少し喉が乾いた時に飲む水の喉越しの気持ちの良さ?みたいな感じがいいんですよ…

自分でもこの表現であってるのかわかりませんが、あの空気感が個人的に堪らなく大好きなんです。笑

「水は海に向かって流れる」が好きな方にはきっと刺さる漫画だと思うので、是非手に取ってみてください。

備考)上・下巻発売中


〈テスラノート〉———————————

作者 西田征史 久保忠佳 三宮宏太

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超絶新連載の作品ですが、第一話からすごく面白いです!

2人の凄腕エージェントがバディを組んで、   世界で巻き起こる超常現象の原因であると思われる、天才発明家ニコラ・テスラの遺した「テスラの欠片」を探し世界を飛び回るアクションファンタジー作品です。
まだ話が進んでないうちに是非!

備考)週刊少年マガジンにて連載中



今回はここまでにいたします。

本当はあと3作品ぐらい書くつもりだったのですが、いざ書き始めたらどの漫画も予想以上のボリュームなってしまったので、また次回にお預けです。(前回もこんなこと書いてた気がする…)

文字を打ちすぎて指が筋肉痛なりなりそうなので、この辺で。


ではまた。