Pleroma の初期設定、利用時のメモ

Pleroma をインストールしたことを書いた。

最初は Time4VPS に Pleroma を立てていたが、実際に使っていくうちに分かったのが、海外サーバーだとレスポンスが遅いこと。結構ストレスになる。やはり自宅サーバーで動かすことにした。

環境:macOS Catalina Version 10.15.6(英語環境)、VMware Fusion 12.0.0、Ubuntu 22.10

初期設定の方法および実際に使用した気付きをメモしておく。

(1)Admin ユーザーの追加。

$ sudo -Hu pleroma MIX_ENV=prod mix pleroma.user new {ユーザー名} {メールアドレス} --admin

表示される URL にアクセスしてパスワードを設定する。

これでログインできるようになるはずだ。

参考:
Managing users - Pleroma Documentation
https://docs.pleroma.social/backend/administration/CLI_tasks/user/

勝手 Mastodon tootctl リファレンス (移植版)
https://zenn.dev/kumasun/articles/12dcc7b3e91722945228

(2)/opt/pleroma/config/prod.secret.exs を編集することで各種設定ができる。

編集をした場合、サービスを再起動して設定を反映する(数分掛かる)。

$ sudo systemctl restart pleroma.service

(2-1)Admin ユーザー用の編集(Admin FE)を有効にする(インストール過程でも設定を選択できた)。

変更前:config :pleroma, configurable_from_database: false
変更後:config :pleroma, configurable_from_database: true

これで Pleroma の右上にメーターのアイコンが表示されるようになり、ここで Admin FE にアクセスできる。ここで管理者向けの設定ができる。

(2-2)会員登録を停止する。

変更前:registrations_open: true
変更後:registrations_open: false

(2-3)ログインしたユーザーのみの非公開インスタンスにする。

config :pleroma, :instance の欄に以下を追加する。

public: false

(2-4)インストール時にアップロードメディアのファイル名をランダムにする設定にしていても、実際はランダムにならない。以下の設定をすることでランダムにできる。

変更前:config :pleroma, Pleroma.Upload, filters: [Pleroma.Upload.Filter.Exiftool.StripLocation, Pleroma.Upload.Filter.Exiftool.ReadDescription, Pleroma.Upload.Filter.AnonymizeFilename]

変更後:config :pleroma, Pleroma.Upload, filters: [Pleroma.Upload.Filter.Exiftool.StripLocation, Pleroma.Upload.Filter.Exiftool.ReadDescription, Pleroma.Upload.Filter.Dedupe]

なおインストール時の設定で写真から GPS データを取り除く設定にしていたが、実際に写真を投稿して確認してもちゃん GPS データが取り除かれていた。

(3)【メディアプロキシ】

Nginx を設定しない方法でやっているせいか、メディアプロキシを有効にすると画像が表示されなくなった。仕方ないのでメディアプロキシは無効にしている。

(4)【モバイルアプリ】

いくつかの iOS、iPadOS アプリを試してみた。Mastodon 用のアプリを流用できるが、細かい不具合があったりする。Pleroma 用アプリはほとんど存在しない。僕は結局ブラウザで見るのが一番だと結論付けた。ブラウザ版で十分使いやすい。アプリで見るより多少手間がかかるが、そのぶんあまり見なくなる。SNS 中毒になりにくい。

(5)動画も投稿できる。アニメーション GIF も投稿できる。

(6)【リモートフォロー】

外部のインスタンスは今のところ Mastodon が多いので Pleroma ではなく Mastodon をリモートフォローすることになるだろう。

リモートフォローは Pleroma の検索欄に対象アカウントの URL を入れて検索すればフォローできる。ちなみに外部インスタンスの個別の投稿をリピート(Twitter で言うところのリツイート)をするときも、個別 URL を検索欄に入れることで投稿が表示され、リピートできる。

フォローする以前の投稿は表示されないこともある。逆にフォローを解除後も該当者のフォローしていた期間の投稿は消えない。

リモートフォローすることで、「Known Network(すべてのネットワーク)」上に、リモートフォローの投稿も表示されるようになる(設定でオフにもできる)。自分だけでなくインスタンス全体のタイムラインが活発になる。このどんどん広がっていく感じが面白い。これが「連合」というものだね。

(7)【ランディングページ】

インスタンスに初めてアクセスした人用のランディングページは設定できないようだ。「Known Network(すべてのネットワーク)」になる。インスタンスの説明をしたいので、Mastodon のように About ページや管理者のプロフィールページが表示されたりすればいいんだけど。

(8)アカウント作成時などのメールの送信に関してはうまくいっていない。アカウント作成時のメールアドレス蘭はデフォルトでオプションになっている。メールが送れなくても特に困ることはないので良しとしよう。

(9)ハッシュタグを使う場合は、その前後に半角スペースを空ける必要がある。全角スペースだとハッシュタグだと認識されなかった。

(9)ユーザーのプロフィール URL の末尾に /feed を追加することで、RSS フィードを取得できる。

(10)タイムラインは3つある。Public timeline はアカウントを持っていなくても誰でも閲覧できる。Home time ラインは自分の投稿や自分がフォローしている人の投稿を閲覧できる。Known Network はインスタンス内の一般公開投稿および、インスタンス内の人がフォローしている外部のインスタンスの投稿が閲覧できる。

参考:
pleroma_old/config.md at develop · h3poteto/pleroma_old
https://github.com/h3poteto/pleroma_old/blob/develop/docs/config.md

Pleroma.Upload: Pleroma.Upload.Filter.AnonymizeFilename is not functional as intended. (#419) · Issues · Pleroma / pleroma · GitLab
https://git.pleroma.social/pleroma/pleroma/-/issues/419

Pleroma Fediverse Features (Is My Site Federated Already?) | InMotion Hosting
https://www.inmotionhosting.com/support/fediverse/pleroma/pleroma-fediverse-features/


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