今年は Web 3.0 でいきたい

『職業としての小説家』(村上春樹、新潮社、2016:p292)に以下のように書かれている。


言い換えれば僕は、読者とのあいだに太いまっすぐなパイプを繋ぎ、それを通してじかにやりとりをするシステムを、時間をかけて築き上げてきたということになるのかもしれません。それはメディアや文芸業界といった「仲介業者」を(それほど)必要とはしないシステムです。そこでなによりも必要とされるのは言うまでもなく、著者と読者の間のナチュラルな、自然発生的な「信頼の感覚」です。多くの読者に「村上の出す本なら、いちおう買って読んでみようか。損にはなるまい」と思ってもらえるような信頼関係がなければ、いくら太い直通パイプを繋いだところで、そういうシステムの運営は長続きしません。

これは Web 3.0 に通じる考えだと思う。

僕の理解では、Web 1.0 というのは行政や企業がトップダウンで情報を公開するインターネット、Web 2.0 は SNS やブログを始めとして個人が情報発信者になれるインターネット、そして Web 3.0 は中央集権システムが崩壊するインターネットだ。

Web 2.0 の時点ではまだ企業が用意するプラットフォームを使う必要があった。でも現在は Docker 等で簡単に個人がサービスを作れるようになった。これが Web 3.0 に大きく貢献していると思う。

今年の僕のビジネスはより Web 3.0 を意識したものにしたいと考えている。

僕は note はもともと一時的に使うつもりだった。Twitter も使いにくい。まずは note や Twitter から脱却し、独自のプラットフォームで情報発信をするところから始めたい。


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