Google Keep を情報カードとして使う

僕はこれまで雑多なメモは情報カードに書いてきた。3x5 インチのカード型メモ用紙である。

情報カードの書き方は PoIC というシステムで運用していた。

PoIC : 情報カードの積み重ね:連載|gihyo.jp … 技術評論社
https://gihyo.jp/lifestyle/serial/01/poic

PoIC はよく考えられたすばらしいシステムである。しかしアナログカードゆえの問題点がある。

まずカードをどんどん書くのは良いことだが、書けば書くほどカードの枚数が増える。肝心のレビュー(見返す作業)が大変になる。置き場にも困る。

そして「家族に見られるかも」という心配がある。実際に見られることは普通ないが、そういう不安状態では自由に文章が書けない。鍵をかけた場所に隠すのも、コストを考えると難しい。

そこで、アナログカードの持つ多くのメリットには目をつぶることにして、カードをデジタル化することにした。それには FileMaker で専用の自作アプリを作ってもいいが、使いやすいものを作るのは難しそう。GoodNotes はノートが増えると煩雑になりそうだし、レイアウトが自由すぎて逆に入力が難しくなる。Evernote は無料版では制限が多い。

Claris International Inc.
https://www.claris.com/

GoodNotes | Best Note-Taking App for iPad
https://www.goodnotes.com/

最高のメモアプリ - Evernote で大切なノートを整理
https://evernote.com/intl/jp

いろいろ検討した結果、最終的に Google Keep を使うことにした。

Google Keep はこれまでちょっとしたメモ置き場としていたが、ほとんど活用していなかった。しかし、しばらく Google Keep で PoIC を運用することで、やっと Google Keep の真価が分かってきた。

これまでのメモと合わせると混乱しそうなので、Google の別アカウントでゼロから PoIC 用の Google Keep を使うことにした。Mac でも iPhone や iPad でも Google Keep はアカウントの切り替えができるので、複数アカウントでの運用も問題ない。

PoIC 的な運用をするため、log、notes、to do、reference というタグを使ってカードを大まかに分類している。多少追加のタグも使っているが、あまりタグを増やすと煩雑になるので最小限のタグの使用にとどめている。

デジタルなので検索も簡単だ。

テキストの入力だけでなく、写真を取り込んだり絵を描いたり音声もメモできる。To Do リストも作れる。長文も書ける。各カードにリマインダー機能もある。シンプルながらいろいろなことができるのが Google Keep だ。

無料で無制限にノートを作れるのでどんどんカードを書くことができる。

iPhone や iPad、Mac で使っているが、デバイスをロックしているので家族に見られる心配もない。自由気ままに書ける。

既存のアナログカードはいちいち転記していたら大変なので、写真に撮って Google Keep で分類することにした。

入力したカードは定期的にレビューをするべきだが、まだうまくスケジューリングできていない。試行錯誤していこう。

一旦書いて処理済みとなったカード(2次利用をし終えたり、2度と見ることがなさそうなカード)は Google Keep の「アーカイブ」に入れることにした。

各カードにはパーマリンクが作成されるので、リンクがしやすい。Mac の場合は Last Edited にマウスオーバーするとFirst Created、すなわちカードの作成日時が分かる。作成日付がもっと簡単に見られるといいなとは思う。

デジタルゆえに雑多なメモをさっと書きやすい。これまで行き場に困っていた断片的メモをどんどん溜めていけるようになった。情報カードよりもどんどん書ける。これまでは毎朝の Morning Pages やブログが日記の役割をしていたが、Google Keep に日々の活動のログを書くことで日記やライフログになるだろう。夢日記などもここに書こう。

少し心配なのは、かつての Google+ のように突然サービスが終了してしまうことだ。これに関しては安定してサービスが継続することを信じるしかない。


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