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株式会社トレタ 資金調達のご報告、そして

株式会社トレタ 代表取締役の中村です。
本日、株式会社トレタは、合計20.3億円の資金調達を完了したことを発表しました。

すでに発表済みの凸版印刷に加え、テンセント社のCVCであるImage Frame Investment、リクルートホールディングス傘下のCVCであるHR Tech Fund、そして岡三キャピタルパートナーズと三井住友トラスト・インベストメント、以上の5社の皆さんに第三者割当をお引き受けいただきました。(各社敬称略)

「外食産業の未来」を問われる調達

とご報告すると、いとも簡単に調達できたように聞こえるかもしれませんが、実際には真逆。トレタは、今回も含め累計80億円くらい資金調達しているのですが、今回はこれまでで最も苦しい調達だったと同時に、これまで以上に多くのことを考えさせられる調達でもありました。

新型コロナウィルス蔓延のさなか、コロナ禍の逆風が吹き荒れている筆頭が外食産業です。そんな外食産業に特化して事業を展開しているトレタですから、今回の調達もかつてない向かい風でした。

「コロナ禍が終わったら外食需要が回復するって、ほんとにそうなりますかね?」「そもそも外食産業が元通りになるかどうかわからないからなあ」と口にする投資家さんも少なくありませんでした。

お会いした方々からこうした言葉を耳にするたびに、なんとも言えないとても悔しい気持ちになると同時に、もはやこれはトレタという一企業の将来性の話ではなく、外食産業そのものの未来を問う調達になっているんだとも思いました。

僕らがどんなに希望のある未来を語っても、そもそも外食産業が復活しなければトレタの成長はありえません。僕らの成功は外食産業の発展とともにあり、そして不可分なのだということを改めて深く認識する調達ラウンドとなりました。僕らは、自社の成功より前に、まず外食産業の繁栄を考えなければいけないのだと、改めて固く誓いました。

風向きが変わるとき

しかしこうした逆風の中でも、外食産業の存在価値を疑わず、そしてトレタの未来を信じてくれる投資家の方たちがいました。それが、今回のラウンドに参画いただいた皆さんです。

僕らはコロナ禍によって、これまで当たり前だと思っていた外食のありがたさを改めて知り、生活に豊かさをもたらしてくれるかけがえのないものだと再認識しました。どれほど生活様式が変わったからと言って、また昔のように、みんなが毎日自炊するようなライフスタイルに戻ることも想像しづらいでしょう。だからこそ、コロナ禍が去れば外食は戻ってくることは間違いありません。
一方で、コロナ禍によって、外食産業がこれまでに抱えてきた数々の課題が浮き彫りになりました。人手不足、生産性や収益性の低さ…… これらはコロナ前から指摘されていた長期的な産業課題ではありましたが、多くの飲食店経営者にとって早急に解決せねばならない喫緊の課題へと変わりました。

その結果、外食産業のDXは一気に進むことは間違いありません。今回出資していただいた皆さんは、むしろトレタの事業価値や存在意義はこれまでよりも遥かに大きくなるに違いないと評価してくれました。今は逆風が吹き荒れていても、そう遠くない将来には追い風が必ずやってくるだろうと、トレタの描く外食DXの未来予想図に深くうなずき、そして僕らの船に乗ってくれました。

外食DXの大海原へ

もともと、僕らはコロナ前から未来に向けてさまざまな準備を進めていましたが、今回の増資によって、いよいよそれらを一気に加速させる準備が整いました。そしてさらに、今回参画していただいた事業会社の皆さんの存在は、今後の業務提携においても大きな可能性をもたらしてくれそうです。

凸版印刷さんとは、すでに色々な協業が動き始めています。僕らだけでは不可能だった仕掛けがいくつも進んでいます。発表できる日を楽しみにお待ち下さい。
HR Tech Fundを運営するリクルートホールディングスさんにも出資を引き受けていただきました。リクルートさんと僕らでは事業規模の大小はあれど、今後の外食産業の発展を願う思いは共通しています。コロナ禍で苦しむ外食業界の明るい未来を作ろうという当社の挑戦をご評価いただき、出資に繋がりました。
また、テンセントさんからは、グローバルな投資家としての観点、そして世界でも最も先進的なOMOソリューションを展開している知見から、インバウンド需要の回復を見据えた、先進的なインバウンドソリューションに向けたインプットをもらい、当社事業の拡大に活用していきたいと思っています。

足元では、オミクロン株の流行によって先行きがふたたび不透明になっています。コロナ禍が去っても、外食はまだしばらくは7割経済が続くという予測もあります。しかし、どんなに激しい嵐でもいつかは必ず止んで、台風一過の青空がやってきます。外食の皆さん、頑張りましょう!
僕らもこれまで以上に魅力的なサービスをつくり、外食産業の発展に、皆さんの経営の成功に全力で貢献していきます!

さぁ。準備は整いました。すでに追い風は吹きつつあります。帆を思いっきり広げて外食DXの世界へ出航です。トレタもこれから攻めますよ!

僕らの船に乗る仲間を募ります!

最後に。
今回調達した資金は、主力事業の予約サービスはもちろん、飲食店向け店内モバイルオーダー「トレタO/X」、飲食店の電話予約をAIで自動受付する「トレタ予約番」、飲食店の公式サイトからの予約を最大化する「トレタB/X」をはじめとしたプロダクトの開発強化と人材採用に積極的に投資していきます。

コロナ禍をきっかけに、トレタはお店探しから予約・来店、そしてメニューからオーダー、決済までを一気通貫で提供できる、日本で(いや、もしかしたら世界で)唯一のレストランテックの企業となりました。僕らにできることは飛躍的に広がっています。

巨大な産業が音を立てて生まれ変わるようなタイミングに立ち会えることは、人生の中でもそうそうはありません。そんな醍醐味のある環境で思いっきりチャレンジしたいという方、トレタで一緒に挑戦してみませんか!!!サービスもどんどん増えているので、社内には成長機会しかありません!

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