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GⅢ伊東記念3日目8Rの展望・予想

〇注目ポイント・長州の闘将 久保田泰弘の策は如何に? 

【8R・S級特選】

 南関の実力者 小原太樹を中心に据えた地元番組。同地区の強力自力型が多数そろった本記念において優勝が狙える位置にいたはずの小原だが、蓋を開けてみれば連日まさかまさかの展開に見舞われ、まさかの二次予選敗退。ここはうっぷん晴らしの貫禄差しを披露……と行きたいところだが、前を任せる準地元の若武者、道場晃規が相も変わらず消極的。ここに"雑草魂"久保田が策を講じる隙が出来るとみる。

 ヨコからタテへ変化していく競輪界。その流れに抗うかのごとく、S級の舞台で外併走を苦にせず、追い上げマークを武器に戦う稀有な存在である久保田。昨年の地元・防府記念で優出した実績を思えば、前期のA級では物足りない走りが続いたが、今期S級に戻ってからは持ち前の勝負根性が再燃。昨日の二次予選では渡邉雄太率いる南関ラインの後位外併走を嫌い上昇開始すると、駆けたくないのでどうぞお先へとばかりにペースを落とした渡邉を見るやいなやその番手、準地元記念で殺気立つ岡村潤の位置へ追い上げマーク。最終的に自身は岡村の後ろ南関3番手の位置に入ってそのまま流れ込み、5着に終わったが、この動きにペースを乱された渡邉は伊藤信の捲りを許し、人気を裏切る結果となった。

 奇しくも「VS 本線南関3車ライン」の構図は昨日と同じ。ひとつ違う点は初手の位置。好枠久保田は道場の前を取ることが可能で講じられる策が増える。前で待ち受ける久保田の策に道場が陥ると、ほくそ笑むのは北日本勢。狙いの展開は久保田のイン粘りで隊列短くなったところで発動するトリプル佐藤ラインのまくりジェットストリームアタック。番手の佐藤愼太郎は"本家"には劣るがS2では上位のタテ脚保持。まくった勢いをもらって突き抜ける。相手本線は流れは悪いが、直線意地で追い込む小原。久保田が逃がされた場合の中団先捲りや久保田を中団においての北日本勢の逃げも想定。南関の先手に中四国が中団で折り合う展開の場合は祈るのみ。

 それにしても佐藤康紀(ヤスノリ)と佐藤博紀(ヒロキ)はややこしい。サトウシンタロウ問題とは違って話題になることもないのでこのまま一生地味にごっちゃになり続けるだろう。


2車複:3=2579




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