諦め

何をやってもうまくいかないから,もうやりたくない。


諦めだ。


最近,自分のこれまでの人生や自分の性格について考えることが多い。

だけど,「自分」が何なのか考えすぎてわからなくなった。

だから,この場を借りていったん整理したいと思う。


もし,私と同じような経験をした方がいたのならどう這い上がったのか教えてほしい。


私の諦めた体験はさかのぼれば,幼稚園の頃だったかもしれない。

些細なことだった。妹がいた私は,2つのものを妹と分けるとき喧嘩にならないよう自分の欲しいものを諦めて妹に譲っていた。そうすることで,親や祖父母たちを困らせない。そうすれば,丸く収まる。姉なんだから,我慢すれば認めてくれる。

そう思い,私はあきらめることを学んだ。

中学生時代,剣道部だったが周りが強すぎてどれだけやっても勝てっこないと決めつけて稽古のつらさも相まって幽霊部員になっていた。

心機一転,高校時代は弓道部に入り部長になることを目指していたが,先輩方の決定により選ばれなかった。

高校受験時代,進学校の理系だった私は勉強についていけず文系に転向した。

理系のクラスに居ながら,文系で受験をするために勉強していた。

周りには仲良くできそうにない私とテンションが違う同級生ばかりで,勉強のストレスと周りに合わせなければいけないというストレスから逃れるために,教室で孤立していた。

いつの間にか,教室の端っこでぼっち飯をしていた。

この時は,文転していい大学に入学して家を出て自分のしたいことをするための努力をする期間なんだと思っていた。

連日塾にも通い,帰宅は11時過ぎで帰っても勉強して寝るのは夜中の1時から2時ごろ。徹夜することもしばしばあった。


それでも,一向に伸びない成績。途中から,自分はどれだけ頑張ってもできないんだとレッテルを張り,諦めモードで勉強していた。


センター試験が終わり,散々な結果で国公立前期も後期も落ちた。

後期の結果発表を見て自分の番号がないとわかった時,涙が止まらなかった。それから1週間は何をしてても涙があふれてきた。

家を出てクラスメイトとすれ違っただけで涙が溢れた。クラスで誰も頼れる人がいなくて,担任も無関心で,それでも真面目に孤独の中ただひたすら勉強してきたのに結果を出せなかった自分がみじめでしょうがなかった。


唯一合格していた地元の私立大学に進学した。


マイナスからのスタートだった。

理想とは程遠い。周囲は自分より勉強ができない人ばかりだと決めつけていたので,そんな奴らといるくらいなら一人でいると決めた。


でも,大学生なら何かサークルに入ったほうがいいといわれてとりあえず入った大学祭実行委員会。

そこでも,活動の効率の悪さに嫌気がさし,学祭当日も風邪で寝込んでしまい参加できなかった失望から脱退した。


ここまでくると,挫折の連続で頑張っても結局自分は何も達成できないんだと思うようになって努力することをやめた。大学1年生の冬。

そこから2年生は,必要最低限の授業しかとらず時間を空費していた。


家には帰りたくなくて,学校終わりは一人で用も無いのに都会をうろうろしていた。

何かになりたくて,何かから逃れるように,自分を変えてくれる何かを探し出すためにただひたすら徘徊していた。

それでも結局,何にもなれなかった。


ただ,何にもなれず,周囲の評価ばかり気にして人に何も言われたい程度のことをこなして,人目を気にして,自分が何をしたいのかを見極めることができずに。



こうやって振り返ると,自分の人生は諦めてばかりだ。

努力した経験もあるけれど,努力する前から諦めていることも多い。


この考えの根底にあるのは,人生なんて社会なんて自分がコントロールできないどうでもいいものなんだという考えだ。

だから,最近死んでも構わないんじゃないかって思うこともある。行動には移したことは一度もないが。なぜなら,死ぬことはいけないものだと感じているから。


では,どうすればいいのか。


自分で人生を強制終了することはできない。かといって,自分を押し殺して諦めて生きてきた人生から,急に前向きに変わろうとしたところでまた失敗するんじゃないかという不安になったり,行動しても変わらないという諦めが降ってわいてきたり,自分が行動しても無意味なんだと感じる。

何も考えずにただひたすら前向きになることができればどれほど楽なのだろう。

社会では,こんな奴は働いても成果を出せないからいらないとされるのがおちだ。

だから,そう見られないようにうわべだけ取り繕うとする。だけどそれは,本心はそこにない空っぽの自分を見られていることと同じだから,それならやらないほうがいいと思ってしまう。


自己啓発本に書かれている「デキるやつ」になることは,私の中で今の自分に嘘をついて形だけ取り繕って生きていくことと同じだ。

だから,どれほどその考え方が求められ成果が挙げられるものであることは理解しているが,自分にはできない。


でも,このままではいけない。

そう感じてしまう。


諦めと同時に,このままでは自分の人生を生きられないと思うのだ。


自分の人生に諦めたくない。


だけど,どうすればいいのかわからない。


このままでは,自分は21年分の人生という歴史を反芻するだけだ。


だから,次へ進むためのヒントが欲しい。


それを無我夢中で探すんだ。






読んでくださり,ありがとうございます。