夢
「将来の夢は,何ですか?」
小さい頃から良く問われる質問のうちの一つだ。
この質問に答える度,幼いころから小さな違和感を感じていた。
「そんなこと聞いたって,叶うはずがない」
「なんの保証があってそんなこと聞くんだろう」
幼稚園の頃に生まれた疑問は,
小学校の卒業文集の欄に「将来の夢」を書く時にも
中学の時の先生との進路相談のときにも
高校の時の大学進学のときにも
私のこころにしこりとして居座り続けていた。
大学生になって自由な時間が手に入った時,
私は何もできなかった。
”将来の夢”
という他人に押し付けられて創り出したその回答は,
真綿のように私の首を絞めつけていた。
「どうして,人は”夢”や”目標”を持つことができるのだろう?」
誰もが語る”なりたい!”という
純粋な”欲求”が生まれることが,理解できないのだ。
その答えを私は今も探し続けている。
読んでくださり,ありがとうございます。