シリーズ・続・うちとstorm

家帰ってきて、ずっとカノープスさーばーの回想録読んでた。

カイザード様はやっぱすごいんだなあ。と。

さて、この辺からこれがリアルであった場合を考えながら読むとうちの脳内がわかるとおもうゆ。

黙殺、という集団があった。まぁ、ヤクザの集団には変わりないが、そのやくざ集団はどうしようもなく強かった。国が国としてまとまる前には必ず戦争がある。破壊と創造は表裏一体であるからね。ならず者の集団を、武力、圧倒的な力のみで纏め上げた、「黙殺」と呼ばれる同盟だ。彼らのルールはたった一つ。敵対するものは全て殺せ。シンプルイズベスト。とても解りやすく、正しい、ルールだと思う。その黙殺において新人教育に力をいれ、様々な人々に慕われた二人目のボス、これは「母」の意味の指導者だろうが、そういう人物がいた。名前を「カイザード」と言う。黙殺を理解するには、彼「カイザード」と、this is 黙殺、である「修哉」を語らなければならない。サーバーを世界、だと仮定したならば、修哉、は全世界最強の男だった。彼はその強さ故したわれ、恐れられた。まるでレジェンド、そう、レジェンド、なんだよ。

けれど、カイザードは彼に反旗を翻した。中身を今聴けば、どうも一定の仲間にのみ金銭面での優遇をしていたらしい。それを聞きつけたカイザード様は、会議という名の裁判へと出席し、修哉以下幹部達をはねつける。

「俺と共に来るものはいないか!」

政治的(特にstormが躍進したのはこの政治的嗅覚の所為だとにらんでいる)手腕に優れていたカイザード様は、初期のクラン結成こそ失敗はしたが、次に続く「storm」にその失敗は生かされた。徹底した一般狩りクラン、ファンタジー世界でいうところの「ギルド」を装いながら、実力者を引き抜き、そして育てる事に成功した。そして、stormは新規入団者を兎に角精査した。したように思うよ、常に門戸は開いている体を演じながらも、彼らの目はするどかった。会社なのだ、カイザードという社長を頭に据えた、徹底した攻勢のギルド。カイザードはstormを運営しながらも、黙殺を攻撃し続けてたのではないか、と思う。やがて、私がその世界に生まれ、死ぬまでの間、stormは、stormであり続けた。彼らは「孤高」のスターだった。彼らは、「自身が得る利益」にこだわっていたように思う。(中には他者からの利益を喜ぶものもいただろうけど)ボス狩りに必死、であるのは、ボスを倒す際の戦略、ドロップは二の次で、その戦略に重きを置いていたように思うのだ。

無理無理、奴らに「格好良さ」なんて求めるなよ。大義名分をもてなきゃ悪にすらなれない奴らなんかに。悪党になれるのは、俺やお前のようにある程度強い人間なんだぜ。

敵対していたのがフロンティアだったから、のこの煽り文なんだろうけど、大金が入る「オイシイハナシ」に飛びつかなかったたった一つのトップギルドだと、一般人の私の目には映っている。続く、抗争でもstormが愛されたのは、この「孤高性」なんじゃないか、と。

stormの運営手腕で実に上手い、と思うのが、広報の使い方だった。文豪が実に多い。リネージュクソゲー、そしてランドスケープ。雨宿りに名前を変えたけど、名文書きが実に多い。読ませるし、面白いのだ。

つまんない、くだらない、だらしない、その匂いを表面に散りばめながら、行間を読み取っていくと、その奥に「皮肉」と「アツさ」が読み取れる書き方になっている。笑いで言えば「松本人志」の笑い。そういえば、stormのスタープレイヤーに「松本」というウィザードがいる。松本人志が好きだから。つまり、そういう、coolそのものの感性の持ち主が集ったクランだったんだろう。


孤高性ーーー 面白いよね。彼らは、唯一である。唯一である事が必要なのだ。カイザード様、貴方は、一体何時からそれに、気付いていたんだ?

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