路輪一人の・一人・映画・ごっつ

インターステラー

2014/11/22

配給 ワーナー・ブラザース映画

上映時間 169分

監督 クリストファー・ノーラン

キャスト マシュー・マコノヒー アン・ハサウェイ ジェシカ・チャス テインビル・アーウィンエレン・バースティン マイケル・ケイン

ぼっち評価:★★★★★

超面白かった。なんか賛否両論、的なレビューが多くて観にいくの戸惑ってたんだけど、ほんとそういうのなしで面白かった。最高。うちが思い出したのが、お勧め本の「量子の宇宙のアリス」

あれももう10年ぐらい前の本なんだけど、もしSFになじみがなくて、量子力学楽しみたい!っていう人が居れば今でもお勧めの本。本当に面白いです。不思議の国のアリスで説明されても、ひとっつもわからないのが、量子力学。というか、頭の中に映像湧いてこないんだよね、五次元とか、中性子とか言われても。まぁでも理論としては、「ほぇー!」な事が多いので、是非是非。

ああ、そういう事じゃなかった。レビューな。

量子力学を「わからん!何一つわからん!何これ?!wッヒャッ・・・何こ、ウヒャハヤヒャハヤ!」って言いながらでも読んでると感動できますよ、大作。きっちり宇宙空間では音が消えるし、惑星のあり方っていうのもそれぞれあるし、窒素とかアンモニアの含有(大気中成分)とかも凝ってるし、ブラックホールの外側を回って、スイングバイしようとする、っていうのも、ハヤブサ観てたら頷ける話。そうそう。あとハヤブサ観てるといいよ。ほんと、凄い似たシーン出てくるから。逆噴射で座標調整とか。

五次元空間の映像もかっこよかったし、何より浦島太郎。浦島太郎は、古代SFである!っていうムーに載ってそうなお話をハリウッドでガッツリやってくれて、おでの中二病が覚醒しそう。ブラックホールの内部では、時間が止まる、だって、光さえも歪んじゃうからっていう。だからブラックホールの内部に突入すると、分散した光が瞬いている(!)っていう映像も、「そうだよね!」って震えたし、原子レベルまで破壊されるから、人体とかどうしようもなくなるよね、でも「奇跡も魔法もあるんだよ!」

個人的に、理論こねくりまくって、ひねくれまくった結果、物凄い単純なところに行き着いてしまう系のお話は好きで、最終的には家族愛とか、愛とか、友情、人間の感情の源泉、感情のみが物理法則を超えていく、そういうお話にたどり着いてくれたのが、凄い好み。

そこらへんで、量子力学の基礎を語った最期に「宇宙に満ちているのは愛である」という文脈で読ませてくれた、量子の宇宙のアリスを思い出したんだな。

そして何よりも「○○星人」を出さなかったのが凄い好み。安易なタイムワープに走らなかったのも。「起った事をしっかり過去にして、進む」物語、浦島太郎になった事も、仲間が死んでしまった事も、全部あり、として、進む物語って、あんまりなかったような。新鮮で、斬新で、その癖リアルに満ちている、インターステラー、オヌヌメなのだ。ノーラン監督は、「畳む」の好きね。映像で。でっかいもの好きなんだろうなぁ。







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