推しの色をまとえるようになった

めちゃくちゃ気持ち悪いタイトルになってしまった。

初めましての方ははじめまして。

この間、生まれて初めて自分の意思で買ったピンク色のセットアップのお洋服が届いた。可愛い。めちゃ可愛い。私の中でのKISSIN'N MY LIPSイメージ服。

そして手にしたら少し涙が出てきた。情緒どうなってんの??というお話ですが、いい機会なので、推し、佐久間大介くんのことと今の気持ちを残してみようと思います。

自己満のヲタクの話です。


まず始めに、全然関係ないことに思えるかもしれませんが…ひとつの前提として、私は、自分の名前が好きではありません。いや、明確には好きではあるんですけど「似合ってないなあ」というコンプレックスが小さい頃からありました。名前として見れば好きだけど、それが自分のものになると…というような感じです。直接的に言うと、「桜」という文字が入っている名前なのですが、そんな綺麗な花の名前が似合うほど、私は優しくも可愛くもない人間です。親がつけてくれたこの名前は好きだけど、自分と名前は似合ってないような気がして、大学からの友人にはあえて本名ではなく、あだ名を先に教えて呼んでもらっていました。そのくらい、自分の名前を呼ばれることが、なんとなく不得意だった。

そしてその幼少期からの延長で、桜色、いわゆるピンク色も苦手でした。自分なんかが、と勝手に卑屈になっていました。私はプリキュアの真ん中の子みたいに純粋じゃないし、CCさくらちゃんみたいに優しくない。可愛い優しいピンクは、似合わないと思い込んでいました。
もちろん、好みもあると思います。元々、女の子らしいものは苦手で、黄色や青が好きだった子供でした。でもその年の子なりにピンクへの憧れはありつつ、子供の頃は、なんとなくピンクより青、くらいのものでした。
けれど、それが中学にあがった頃に「可愛らしい女の子にはどうせ私はなれない」という呪縛が自分の中に完璧に出来上がりました。同級生の子に、ブスみたいなことを言われたからなんですけど多分。あと地味な見た目に性格だったので。ピンクという、甘くて可愛い、ある意味で曖昧な色を明確に避けるようになっていきました。
覚えている限り、思春期になって以降の自分の好きな服に、ピンクの服はない。


ところが今年の初め頃、一人のアイドルにハマりました。

Snow Manの佐久間大介くんです。

やっと出たよ推しの名前。

彼は9人のSnow Manの中で一番身長が低く、だけどダンスは大きくかっこよく、元気で、メンバーカラーはピンク、というグループでは上から二番目の年齢の27歳(当時)の男の人でした。

彼を好きになったのは、彼が私の目指す人物像そのままみたいな人だったのもあるのですが、それ以上に彼の真っ直ぐな表現力と笑顔が大好きになったのもあると思います。

そしてメンバーカラーピンクの彼が、

「メンバーカラーというのもあるけれど、自分に一番似合う色はピンクだと思う!」

と何かで言っていたのが私は衝撃でした。

実際めちゃくちゃに似合ってる。

でも何より、

「そっか、27歳の男性でも、ピンクが好きって言っても良いんだ」

と私は思った。
ピンクが好きって、誰が言っても恥ずかしいことじゃないんだ。
当たり前のことなのに、私は本当にこう思った。

ピンク色って、特別な女の子の色じゃないんだ…。


その発言を知ってから、生まれて初めて自分の意思でピンク色のパーカーを買いました。
しかも友人とお揃いで。
初めて意図的にお揃いなんて買った。
そういうことは可愛くて、クラスの中心にいるような子しかしちゃダメだと思ってた。20歳過ぎてからこんなことを初めてするのはイタいのかもしれないけど…やりたいことをやっていいし、好きなことを好きと言っても良いんだと、推しを見ているとそう思えた。当たり前のことを当たり前にやっとできた気がした。

髪の毛もずっとしたかったピンク色にした。
今まで似合わないかも、とか、親に反対されるし…と言い訳をして、挑戦してなかったけど、もう自分のお金でやることだし、良いんだ!!と思いピンク色にした。思いの外、似合ってる気がした。
したい髪色にして歩く街はいつもより明るくて良い街に思えた。

そして何より、自分の名前が前より好きになった。さっきも言ったように、わたしの名前には「桜」の字が入ってる。
「ひらりと桜」という楽曲がSnow Manにはあって、それがとても嬉しかった。自分の名前の一部が曲のタイトルにあるのは、ファンからしたらめちゃくちゃ嬉しい。
そしてその曲の中に、「継ぐる夢を誇れ」という歌詞がある。
私の名前は母の名前の一部もつけられている。
その歌を繰り返し聞くうち、そうだよね、自分の名前を似合ってないと自分が思うのは、もったいないよな…と改めて感じ始めた。
あとSnow Manを好きになってから久しぶりに連絡を取り始めた友人が、久しぶりなのにLINEなどの返信で私の名前をしっかり全部漢字で表記してくれることも、好きになった要因の一つかもしれない。自分の名前の漢字を、数年経っても覚えてくれてることが嬉しかった。


名前、大切にしたい。

推しがいろんなところで

「どうも!アニメオタク兼Snow Manの佐久間大介です!」

って絶対フルで言うの、彼が名前を大切にしてることの証明だなって思う。Snow Manも、佐久間大介という名前も。Snow Manの佐久間大介でいることも。彼は誇りなんだろうと思う。


そんな想いを経て、ピンク色のセットアップが届いた。もちろんこの想いを全て込めて買ったわけじゃない。基本的にはヲタクの「やったー!推しカラーじゃん!」という気持ちで買った。

でも私にとって推しカラー、ピンク色は自分の中で一番遠い色だった。

なのに、今、ピンク色のお洋服で、(髪の毛も含め)ピンク色で、まるっと身を包めるようになった。(靴も実はハマってからお気に入りの靴の色違いをピンク色で買った)

これでいつかライブに行けたら良いな。ジャニオタぽくない格好だとは思うんだけど、彼に可愛く見られたい!という気持ちより、彼のおかげで出来るようになった格好で行きたい。

ありがとう、佐久間くん。
あなたの「好き!」を素直に言ってくれる所に、確かに、救われている。

そして何より、当時を見ていたわけではないけど、昔はカメラとも先輩とも上手く目を合わせられなかったあなたが、自分のことを元々陰キャだったというあなたが、カメラ目線をし、髪型を気にし、映ることを頑張っている姿を見るのが好き。今の自分を精一杯好きで、魅せようとしてくる佐久間くんを好きになってから、毎日楽しい。そしてその姿に救われた。昔がどうでも、それ含めて、今の自分を愛したいなと思えた。

大好きなアイドルだけど、それ以上に人間として尊敬してる。アイドルをしていてくれて、ありがとう。



P.S.ただ買ったセットアップはちょっと太って見えはするので可愛く着るためにマジでダイエットしないとなと思った。
自粛期間で痩せてしまった推しが心配と同時に羨ましい。

おわり。


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