GAG CONTE LIVE ピザカッターでチヂミを3等分

楽しく、面白く、優しいライブだった。丁寧に熱く創り上げてくれた福井さん、SJさん、安田さん、スタッフの皆様、本当にありがとうございました。

3人の新しいスタートをこの目で見届けることが出来て本当にうれしかった!年始に言っていた楽しみな予定はどうなるのだろうと思っていたから、そもそもまずライブを開催してくれた、ということがうれしかった。私では想像が及ばないようなたくさんの大変なことがあったと思う。それでもいつもいつも、そんなことを感じさせずに板の上に立ってくれていたことメディアの更新をしてくれていたこと、この期間劇場に通って追い続けていた人たちにとってすごく心強かっただろうなとも思う。福井さんが寄り添ってくれたこと、私もすごくほっとした。

いろんな賛否が飛び交ったあの時間はひどくつらくて、みんな何かを言いたくて仕方なくって、私もそれに反論したくていらいらして、なんかどうしようもないって感じだった。私は毎日ぼおっと3人や2人のことを考えながら、元気にしてるといいな、と全員はっ倒したい、の間をずっと反復横跳びしていて、ほんとうに情けないと肩を落とすばかりだった。 

でもなんかそんなこともどうでも良くなる、最高のライブだった。安田さんがきっかけとなるあの台詞の瞬間まで、ものすごい緊張感だったよな、と振り返ればなんだか笑えてしまうほどに、あのひと言あの一瞬は私の中に吹いた最大風速だった。ここから始まるんだと感じた。

以前開催した『魅力人』はほんとうに素敵な企画だった。ここからまた新しいGAGが観れるのだとワクワクさせてくれた3名の演出家の方に感謝し、また一緒に仕事をしているところが観たいなと思っていた。GAGはあの時に観た形ではなくなってしまったけれど、それでも、繋がりは 消えなかった。それがまたすごくうれしかった。

アフタートークで、(特に)安田さんが涙ぐましい努力を重ねていたこを知り、そりゃそうだよなと、分かっちゃいたよと、思いながらもなんか感動してしまって、無事に終わってよかったなと心から思った。飛びそうになっていた喉、安堵した表情の安田さん、今日からよろしくのジェスチャーをしながらはけていくSJさん、いつもと変わらない福井さん。終わったんだなぁと、始まったんだなぁを一緒に感じる瞬間なんて、今後あるのだろうか。分からんけど、暫くはなさそう。

ネタは5本あり、今まで会ったことのあるキャラクターも、初めましてのキャラクターもいて、本当に楽しく面白く、なによりワクワクした。福井さんの作る世界が好きだという気持ちは変わらなかった。もちろん失ったものもあるのだろうけど、その代わりに得たものが素晴らしいから、やっぱり『新章』ということなんだろう。私はページをめくりたいのでめくった。振り返れば歩いてきた道はあるし、ここから進む先にはまた、何個も何個も分かれ道がある。分かれた先にだって未来はある。誰にだってそう。そういうもんだ。

早くまた、3人のコントが観たい。
でも、3人のコントも忘れない。
これからも皆さんが健康で楽しく笑って過ごせるように、応援だけさせてください。










自分語りするのはなんだかなと思いつつ、私のこの気持ちはどうやったって自分語りを挟まないと消化出来ないので、ほんのすこしだけ許して欲しい。

大好きだったものが無くなってしまったのは、7年とか8年とか前のことで、その時はもうこの世は終わりだと信じて疑わなかったしもう何も面白いと感じないんだろうなと思った。暫くSNSのアカウントも消して(結局1ヶ月で戻したけど)、家族と以外話したくないと思っていたしテレビを見るのも苦痛だった。でも私はテレビやラジオが大好きだったから、きっとすぐに別のものを好きになって前のような生活に戻るんだろうなとも薄ら分かっていて、それは当たり前のように現実となり今に至る。まじで人間。だけど、ひとつだけ心境の変化があった。
形あるものはすべてなくなるし、その形そのままで未来永劫そこに在るということはないということを理解しよう。理解した上でそれを受け入れるか受け入れないかは自分の問題であり誰のためでも誰のせいでもない、ということを忘れずにいよう。
心境の変化、と呼ぶよのか?
これはすごく難しい。なぜなら私は好きになるとずっとこのままでいてほしいな~とか、時が止まればいいのに~とか、平気で思ってしまう体質だったから。ここ数年は幾度も頭と心で念じて、もはやひとり宗教の修行をこなしているような感覚だった。

3人が3人ではなくなるのは、単純にショックだった。寂しい、という感情がいちばん当てはまる。もう観れないのかぁ、とか、もうあの空気感を味わえないのかぁ、なんとも言えない絶妙な間が大好きだったなぁ、とか、惜しむ気持ちがとても大きかった。別れがあまりに突然すぎたので、気持ちの整理をつけるのもすぐには出来なかった。けれど、自分に課した修行の成果もあり、仕方ないよな、という気持ちには割とすんなりたどり着けた。だって、私はあなたでは無いし、心身の健康が1番だし、私が何かを言って意見が通ったことがあるなら考えるけど、そんなこと1回も無かったし、仕方ない。寂しいけど、仕方ない。

いろいろな意見があることは分かる、言いたいことがあることも、伝えたいことがあることも分かる。だけど、誰かが悪くて誰かが可哀想でとか、それは間違っていると思う。なぜなら私たちは何も知らないし、何も知らされないし、何も知る必要が無いから。

そうなんだよね~まじで他人。だから本当にどうしようもない。諸行無常すぎる。でもほんとにそんなもんだから。「GAGは自分たちだけのものでは無くなってしまった」と仰っていたあの感慨深さは忘れられない。けれど、自分たちだけのものでもよかったと思う、今なら。みんながそういう気持ちであれば、あの奥歯を噛み締めながら耐えるみたいな時間も生まれなかったのかもとか、そんなことを考えた。無駄すぎ。
あの時のあれこれに思うところはあったけれど、ずっとずっとポジティブに前向きに、だれかのこころに寄り添いながら言葉を選んでくれていた方たちのことは忘れない。ありがとうございました。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?