ちょこざっぷはいきなりステーキみたいになる!と言われ過ぎて、いい加減ウザくなってきたので、書いておく

はいはい、いきステいきステ、と聞き流して来たけど、一度書いて置こうと思いました。言われたら、これを読んでねという記事。

いきなりステーキ案件とは、無計画に急速に過剰に出店し過ぎて赤字に陥り失敗したと言われる有名なケースですが、まず何故失敗したのか要因を挙げて、それがちょこざっぷに当てはまるか?という事を考えていけば良いと思います。

・カニバリゼーション(共食い)現象
市場で自社ブランドが競合してしまい売上げを奪いあってしまう現象……ステーキの場合は分かりやすく、過剰出店によって店舗が隣接してしまえば、人の胃袋はひとつしか無い以上、確実にカニバります。

ちょこざっぷの場合は、コンビニジムですので、初めからコンビニのように密集して出店するのもコンセプトです。これは飲食店のような店舗同士の客の奪い合いではなく、店舗が増える程お客から見た利便性、魅力が増して会員数の増加と解約率の減少に繋がると考えられます。

これはちょこざっぷに通った事が無い人にはピンと来ないかもしれませんが、店舗の立地や面積は既存のジムではなくコンビニのそれなので、利用方法も変わって来ます。
自宅近くで使い、職場近くで使い、帰宅途中でも利用出来ます。また店舗数が多いので、美容機器が多い店、トレーニング機器が充実してる店、アミューズメント機器が入った店、等目的によって使い分けも出来ます。
また、この店舗は混んでるから近くの別店舗に入ろう、といった事も出来ます。
こう考えると、出店し過ぎというよりは、ユーザー目線でもまだまだもっともっと出店してくれというというのが自然で、大量高速出店はニーズに答えているだけと言えます。

・人件費、人材不足、店員教育、出店費用の問題
高速大量出店の弊害として、これらも挙げられます。いきステは大量出店した分売上は増えていましたが、人件費も増えた事により赤字に陥りました。また急拡大した分、人材が不足し、店員教育も追い付かなくなりサービスが低下する事態に。飲食店なので出店費用もそれなりに掛かります。

ちょこざっぷの場合は、無人店舗なので人件費は清掃等の最低限しか掛かりません。人材募集や教育にリソースを割く必要がなく、シャワーが無いので一番お金の掛かる部分を省略出来ます。また同規格の大量出店によるコストダウン効果で出店費用も低減していきます。

・無計画な出店
いきステの伝説として、社長がGoogleマップを見て適当に出店を決めていた、というものがあります。真偽不明ですが結果を見るとありそうな話です。

ちょこざっぷの場合は、出店に関して独立した部署があり裁量権も持たされているようです。この為出店に関して専門性が生まれ判断が早くなる為、1月に100店舗以上という高速出店に繋がっているようです。また今の所閉店した店舗はありませんが、赤字店舗に関しては撤退基準を設けていて数字を見ているので、無計画に出店している訳では無いようです。

・値上げ問題
最後に値上げ問題です。いきステは値上げを繰り返してサービスの低下と併せて凋落したと言われています。

ちょこざっぷの場合は、当初から月額約3000円の定額でサービスを提供していくのがコンセプトです。当初からジム以外の新サービスを追加していく路線で、新サービスが追加されても、値上げしたり追加料金を取ったりしない事を明言しています。
これはAmazonプライムのようなサブスクのやり方で、定額でお得なサービスが増えていく事によって新規会員を獲得し、退会率を低下させていく効果があります。
ひょっとしたら将来的には少し位の値上げはあるかもしれませんが、Amazonプライムのお得過ぎてその位はと受け入れられるレベルだと思います。

以上、いきなりステーキとちょこざっぷでは、何もかも違う、むしろ真逆な部分が多く、似てるのは世間を驚かせるようなブーム化と大量出店という部分だけではないでしょうか。ちょこざっぷの将来がどうなるにせよ、きっといきなりステーキとは違った経過を辿り違った結果になるでしょう。


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