出前館(2484)第24期定時株主総会質疑応答書き起こし

続きまして、ここから本総会の目的事項に関するご質問などに対するご回答をご説明させていただきます。
それではまず、報告事項及び議案に関して事前にお寄せいただいたご質問などのうち、
株主の皆様のご関心が特に高いと思われたご質問についてご回答いたします。
それでは一つ目のご質問です。

「株価が大変低迷しております。
御社には多額の資本準備金があり、これを使って自社株買いをすることは十分可能なはずです。
株価を意識した経営により、企業イメージも高くなり、営業的にもプラスすると思われます。
現在の株価の低迷をどう考えておられるか、
株主還元と自社株式購入についてのお考えを教えてください」

というご質問をいただいております。

議長ご回答をお願いいたします。
「ご質問ありがとうございます。
株価は市場からの期待の現れであり、株価は常に意識して経営しております。
当社では、ユーザー体験満足度の最大化のため、本質的なサービスプロダクト改善に注力しています。
また、広告や販促を通じてユーザー加盟店を拡大させ、デリバリーのエコシステムを大きくしていくことが中長期的な企業価値の向上につながると信じています。
したがって、現時点では、資金を株主還元や自社株購入に充てるよりも、将来の成長に必要な投資に充て、企業価値を高めていくことが株価への評価につながると考えております。
引き続きのご支援よろしくお願いいたします。」
以上、ご回答を申し上げました。
それでは次の質問をお願いいたします。
続いてのご質問です。

「株主優待の新設は考えているか?また、個人株主として以前は株主優待を楽しみにしておりました。
株主優待の復活を希望いたします」

というご質問を複数いただいております。
議長ご回答をお願いいたします。

「ご質問ありがとうございます。
株主優待制度は株主様への還元施策の一つではありますが、当社では本質的なサービスプロダクトの改善や広告販促を通じ利用いただくユーザー加盟店舗を拡大することがデリバリー事業の中長期的な成長に寄与すると信じております。
株主優待を楽しみにしている株主様もいらっしゃると思いますが、現時点では資金を事業拡大に投下することで企業価値を高めていきたいと考えています。
そのため、現時点において株主優待制度の実施は検討しておりません。」
以上、ご回答を申し上げました。
続いてのご質問です。

「株価がひどいことになっています。
明るい展望を示してほしい。
株価は経営者の評価・通知表です。
こんな株価が続くようでは、役員は全て引責、辞任すべきと思いますが、いかがですか?」

というご質問をいただいております
以上、ご回答をお願いいたします。

「ご質問ありがとうございます。
株価に関する考えは、先ほど1問目のご質問に対しご回答させていただいたとおりでございます。
持続的に事業を拡大するための取組を着実に推進するためには、引き続き現在の経営人が経営を担うことが適切であると考えております。
今後も株主様をはじめとしたステークホルダーの皆様の期待に応えられるよう経営人一同、終長期的な企業価値向上に向けて尽力していく所存です。
引き続きのご支援をよろしくお願いいたします。」
以上、ご回答を申し上げました。
それでは次のご質問をお願いいたします。
続いてのご質問です。

「出前館の株を購入後に価値が3分の1まで下がっています。
万年赤字から脱却すれば株価は戻ると思いますので、黒字化への進捗状況を詳しく説明してください。
黒字化された後は黒字を維持する方針化など、黒字化された後の戦略に関して何に投資していくか、新たに資金調達する予定かなどご説明をお願いします。」

以上、ご回答をお願いいたします。

「ご質問ありがとうございます。
23年8月期は配達ビジネスモデルの転換や事業の選択と集中により固定費を約100億円削減しました。
また、プロダクトや業務プロセス改善による変動費の適正化を進め、限界利益率も改善し、収益力が向上しました。
その結果、営業損失額は122億円と22年8月期の364億円から大きく改善し、着実に黒字化に近づいております
一方、中長期的な企業価値の向上には成長も必要です。
本質的なサービス・プロダクト改善や報告・販促を通じご利用いただくユーザー加盟店舗を拡大することが、デリバリー事業の持続的な成長につながると考えております。
したが、いまして黒字化後の資金を事業拡大に投下することで企業価値を高めていきたいと考えております。
なお、資金調達に関しては現時点において実施する予定はございません。」
以上、ご回答申し上げました。

ここまで事前にお寄せいただいたご質問についてご回答申し上げました。
たくさんのご質問をいただきありがとうございました。
続きまして
本日ご出席の株主の皆様からお寄せいただきましたご質問に回答いたします。
ご回答の準備をいたしますので、5分ほどお時間を頂戴いたします。
準備が整うまで今しばらくお待ちくださいますようお願い申し上げます。
お待ちください。


大変お待たせいたしました。
準備が整いましたので、本日ご出席の株主様からお寄せいただいたご質問にご回答いたします。
一つ目のご質問です。

「配達アプリの改善について。
配達したことがない藤井社長にはわからないだろうが、例えば他社だと通算配達数が表示されることがやりがいとなるため、多少報酬が低くても配達の仕事を続ける人もいる。
アプリの改善に関して、配達員とコミュニケーションをあまり取っていないようだが、そうしたことは検討していないのか?」

というご質問をいただいております。
議長ご回答をお願いいたします。

「まずご質問ありがとうございます。
配達アプリにつきましては、日々改善に努めております。
試案給ごとに配達員へのアンケートを実施しておりまして、毎回数千件のアンケート結果というものをアプリにどんどん反映していくという形でアプリの刷新を随時進めているような状況でございます。
アンケートによると、約8割の方が出前館への配達員としての継続利用というところを希望しており、配達の皆様から選ばれるプラットフォームになっていることを実感しています。」
以上、ご回答申し上げました。

続いてのご質問です。
「1.現在大手フードデリバリー4社の中で、配達員へのチップ制度がないのは出前館だけである。
これだけ報酬を下げてきているのでチップ制度を作ってほしい。
2.外国人はほぼ出前館のみ、そして違法フル電動自転車使用本気で撲滅を考えてほしい。
3.外国人はNissanのアカウントで配達している。
顔認証機能をつけるべき」

というご質問をいただいております。
議長ご回答をお願いいたします。

「ご質問いただきましてありがとうございます。
それぞれ貴重な意見として賜りました。
フル電動自転車につきましては、配達員としての登録は不可としており、業務使用ができない車両として告知し啓発活動を行っております。
また、アカウントの登録につきましては、EKYCサービスの導入に審査及び資格情報の管理の強化を行っております。
チップや顔認証は貴重なご意見として検討を進めてまいりたいと思います。
当社はこれからも安全な業務運行の実施及び安心してサービスをご利用いただけるようこれからも配達員の皆様へ情報提供や研修などを実施してまいります。」
以上、ご回答申し上げました。

続いてのご質問です。
「全てのユーザーのデリバリーバッグ利用の義務化を推進してください。」
というご質問をいただいております。
議長ご回答をお願いいたします。

ご質問ありがとうございます。
「貴重なご意見として賜りました。
出前間としては配送品質というのは非常に大きなテーマとして取り扱っており、配達アプリの継続的な冊子などによりデータをしっかり活用して配送品質をいかに高めていくかというところを日々実践しております。
ご意見のありましたデリバリーバッグの利用も、ぜひ配達員の皆様にも推進していきたいと思っていますので、よろしくお願いいたします。」
以上、ご回答を申し上げました。

続いてのご質問です。
「賛成・反対何票ずつなのか、教えていただけないのですか?」
というご質問をいただいております。
議長ご回答をお願いいたします。

「ご質問いただきありがとうございます。
議決権行使結果につきましては、本総会においてこれを明らかにすることは予定しておりません。
本総会後に当社が開示する臨時報告書にてその詳細をご報告いたしますので、そちらをご確認いただきたく存じます。」
以上、ご回答を申し上げました。

続いてのご質問です。
「バーチャルオンリー株主総会の運営に問題があり、決議取消訴訟となった際、ライブ配信の映像は重要な資料。
しかし株主側は注記の映像の録画禁止を守ると映像を提出できず適切な議論を行えないため、ガバナンスの低下につながる。
バーチャルオンリーでは、株主のプライバシー情報を除けるのに注記している意図は?」

というご質問をいただいております。
議長ご回答をお願いいたします。

ご質問いただきありがとうございます。
「当社の株主総会は株主様にのみご参加いただくものであり、一般に公開しているものではございません。
これらのこともあり、映像の録画録音や公開などは禁止しております。」
以上、ご回答を申し上げました。

続いてのご質問です。
「2022年株主総会で藤井秀夫氏の取締役としての資質に関連して、出前館での注文数と配達数の質問があったが、配達数については回答しなかった。
バーチャルオンリー株主総会では、答えたくない部分を答えないで済ませられる。
回答が不誠実だったらどう指摘すればいいのか、いきなり決議取消訴訟ということでいいのか。」

というご質問をいただいております
以上、ご回答をお願いいたします。

「ご質問いただきましてありがとうございます。
まずご質問やコメントにつきましては、本総会の目的事項に関するご質問であり、かつ他のご出席株主と重複していないものを中心に取り上げております。
また、当社役員はその回答に必要かつ十分な範囲でご回答申し上げる内容をご説明しております。
なお、本総会終了後にいただいたご質問やコメントの内容及びこれに対する回答を当社ホームページにして開示するなどにより、株主総会の運営の一層の透明化を努めてまいります。
ご理解のほどよろしくお願いいたします。」
以上、ご回答申し上げました。
続いてのご質問です。

「貴社に問い合わせをしたところ、日時と集荷店舗名がわかってもどの配達員かわからない、公共機関にご相談くださいと回答がありました。
社員のメンタルヘルスは大丈夫ですか?」

というご質問をいただいております。
議長ご回答をお願いいたします。

「ご質問ありがとうございます。
当社サービスへのご意見として賜りました。
この度はご不快な思いをお掛けして申し訳ございませんいただいた。
ご意見に対する対応状況について手元に情報がないため分かりかねますが、カスタマーセンター及び従業員の対応改善に努めてまいります。
引き続きどうぞよろしくお願いいたします。」
以上、ご回答申し上げました。

続いてのご質問です。
「業容に比して取締役・監査役の人数が多いと思います。
スキルマトリックスでも重複する役員も多いので、監査等委員会設置会社への移行検討も含めもう少し人数を絞ることを検討してはどうか」

というご質問をいただいております。
議長ご回答をお願いいたします。

「まずはご質問ご意見ありがとうございます。
現在当社の取締役・監査役の構成については、
各取締役・監査役が有するスキルや経験を含め最適な構成であるものと判断しております。
また、現代化では、当社と同規模の企業における取締役・監査役の人数と比較しましても適切な人数規模であると考えております。」
以上、ご回答を申し上げました。

続いてのご質問です。
「現在専業配当を受けた業界の人数は
1人の配達員に対する報酬単価が低くなっている可能性がありますか?」

続いてのご質問です。
「現在、専業配達員として稼働させていただいております。
今後、配達員に対する報酬単価が経営状態により下がっていく可能性はありますか?」

というご質問をいただいております。
議長ご回答をお願いいたします。

「ご質問ありがとうございます。
配達員の皆様にとって納得感のある報酬を提示してまいりますが、
今後の具体的な報酬単価については回答を差し控えさせていただきます。」
以上、ご回答を申し上げました。

続いてのご質問です。
「女性の役員候補がいないようだが、ダイバーシティについてどのように考えているのか?」
というご質問をいただいております。

議長ご回答をお願いいたします。
「ご質問いただきありがとうございます。
当社では、取締役界の多様性については、
当社の経営戦略に照らし合わせて求められるスキル、ジェンダーや国際性、年齢を含む属性を検討の上、
各自の職歴、知見、経験のバランスも考慮しながら
当社の経営を監督し、適切な助言をいただける方を取締役候補として選定しております。
そのため、現時点において役員候補者の構成は多様性が確保されていると考えておりますが、
今後もいただいた意見を踏まえながら取締役の多様性スキルをさらに高めていくことについて検討させていただきたいと思っております。」
以上、ご回答を申し上げました。

以上で質疑を終了いたします。
たくさんのご質問をいただきありがとうございました。
なお、ただいまのご質問に対する回答につきましては、
事前に頂戴したご意見コメントに対する当社の考え方と合わせて、
本総会終了後に当社ホームページに掲載させていただく予定ですので、ぜひご参照ください。

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