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鏡の法則

“この短い物語の中には、多くの人々の悩みを解決し、人生を変える秘密があった。”
100万部突破の感動ストーリー、そして、稲盛和夫氏が「人生とは自分の心を映し出す“鏡”である、というこのメッセージは多くの人を勇気づけるだろう」と紹介している。

 この本の短い物語に出てくる人たちに起こった嬉しい体験は、テレビのニュースが日々私たちに伝える出来事から考えると信じることが出来ない。 しかし、本の表紙で紹介文が言う「100万部の読者の9割が涙した」のだから、本が語るストーリーは、心に響く真実なのだろうと、私は信じることが出来る。物語を読んだ私の直感は、物語が真実であろうと感じている。

 そして、私が主人公の立場であれば、主人公と同様に、自分だけで問題を解消する考え・行動を起こすことは出来ない。第三者のカウンセラーの助けを借りなければならないであろう。
 なぜなら、私自身が少なくない問題を抱えながら、自分が考える「正しい世界」の中で「感情の鎧」を着て日々を送っていのである。例えば「自分自身を心から認められない」「自分をゆるしていない」のであろう。この本に3つの質問をしよう。

1、 人生とは心を映し出す “鏡” である。この概念は「法則」だという。
  それは “私” にとっても有効な法則でしょうか?
2、 「ゆるす」とは、どういうことですか?
3、 「ゆるす」ためのプロセスにおいて、「私」は現在どの段階にいるので
  しょうか?

1.「鏡の法則」は私においても有効ですか?

たとえば、心の中で不満ばかり抱いていると、その心を映し出すように、ますます不満を言いたくなるような人生になっていきます。 逆に、心の中で感謝することが多いと、その心を映し出すように、さらに感謝したくなるような出来事が起きてきて、感謝にあふれた人生になってくるのです。

つまり、

「私たちの人生の現実は、私たちの心を映し出す鏡である」という「鏡の法則」である。

 この説明が、正しいのか/信じられないか と言えば、直感で、私には信じることが出来る。また、信じない理由はないし、過去の体験において、信じる方が上手く生きられそうである。きっと、私においても有効であろう。

人生においては、自分の心の波長に合った出来事が起きてくる。

私たちは、自らの人生に起きていることを見ることによって、自分の心のありようを推察することができ、それによって、自らを変えるためのヒントを探っていける。

これは、私自身に役に立つ観察と対処方法であろう。

2.「ゆるす」とは、どういうことですか?

「ゆるせない」というのは、過去の出来事に執着して、誰かを責めているこころの状態。
「ゆるせない!」と誰かを責めているとき、私たちはやすらぎを感じることが出来ません。

ここでいう「責めている誰か」とは、自分自身を含めて誰かのようである。過去の誰かの言動が自分の感情を著しく傷つけた、或いは、傷つけられた記憶が残っていて忘れることが出来ない。その記憶に類似する または、連想する人や出来事に対して抵抗や緊張が起こるから、安らぐことが出来ないようである。

「ゆるす」とは、過去の出来事へのとらわれを手放し、相手を責めることをやめ、今この瞬間のやすらぎを選択すること。

 過去の出来事は過去として、今の自分が抵抗や緊張を起こす必要はない。とらわれる必要はない。今は、その過去の出来事から傷つけられることはないのですね。「ゆるし」手放すことによって、やすらぎを選択することが出来ます。
 ただし、「ゆるす」ことによって、現在も「傷つけられる」恐れがある場合には、「ゆるす」前に危険を避ける必要があります。

3.「ゆるし」のプロセス

 「鏡の法則」の観点で考えると、私自身が「自分自身を心から認められない」「自分をゆるしていない」のであろうと思います。それは、私だけではなく、少なくない数の人も私同様に持っている過去記憶であろうと思います。
 それを「ゆるす」ためには「ゆるし」のプロセスがあって、本によれば 8ステップがあるのです。そして、一つの「ゆるし」の対象ごとに8ステップを 1から8まで進む必要があるようです。現在の私の状態は ステップ2まで完了しているから、今後ステップ3から始めるなどということでは無いようです。

「鏡の法則」の本には、大切なことを教えていただいたと思います。
ありがとうございます。

#読書感想文

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