見出し画像

サンリオ・アニメ・ヒストリー 後編

はじめに

21世紀になると、サンリオ製のアニメーションは昭和のサンリオ映画と異なる奇抜なアプローチを展開し、多くの新規ファンを獲得していく。サンリオのアニメ作りが「ディズニーを越えたい」という野心に満ちた魂を揺さぶる物語から、キャラクタービジネスのメディアミックスの一環に方針転換したのである。

現行の主要スタッフが創業当時からの伝統を受け継いでいるディズニー映画とは異なり、サンリオ映画の歴史と照らし合わせるどころか、制作形態とスタッフの座組みはほとんど無関係のレ・クリエイション(再創造)であった。サンリオ映画時代は原作・製作面で辻信太郎という絶対的リーダーが存在し、自社制作が基本であったのに対し、平成中期のサンリオのテレビアニメは、スタジオコメット・スタジオディーン・ボンズ・ぴえろ・キネマシトラス・J.C.STAFFなど、サンリオと資本関係のない外部の制作会社が実制作を担当。それに伴い、森脇真琴・茂垣弘道・稲垣隆行・池添隆博・桜井弘明などの別口のスタッフに託されたことで、彼らの悪ふざけに近い個性が反映されていく。

このため、平成サンリオアニメは「カオスアニメ」として語られがちであるが、そればかりでなく、昭和期から飛躍した現代的なメッセージも含まれていた。後編では、サンリオ映画部閉鎖後の21世紀初頭から令和の現在に至るまでのサンリオのテレビアニメ史を中心に辿っていきたい。

サンリオキャラクターズ・アニメの変遷

画像21

サンリオキャラクターズ・アニメの一例

前編でも触れたように、サンリオ映画部閉鎖後のサンリオアニメは『サンリオアニメフェスティバル(1989年)』以降、サンリオキャラクターを主人公にしたアニメ作品が数多く制作されるようになっていった。ディズニーがルネッサンス期を迎えて世界中でブイブイ言わせている一方、サンリオキャラクターには動きや声優が本格的に与えられ、キャラクターの知名度上昇や個性の定着に一役買うことになる。

これらの映像作品はすべて一貫した体制で制作されたというわけではなく、時代によって公開媒体も変わっていった。

オムニバス映画だった『サンリオアニメフェスティバル』で「サンリオキャラクターの日常生活」と「サンリオキャラクターが名作童話を演じる」という二つの土台がすでに完成し、1990年代前半〜後半になってそれがオリジナルビデオアニメ(OVA)にシフト。1990年代後半〜2000年代になると『キティズパラダイス(1999年〜2011年)』などのサンリオキャラクターが登場する子供向けバラエティ番組の一コーナーとして、『ウサハナ 夢見るバレリーナ(2006年)』や『シュガーバニーズシリーズ(2007年〜2009年)』などのサンリオキャラクターの連続短編アニメが放送されるようになった。

これらの作品をまとめた正式な呼び名は存在しないが、筆者のフォロワーさんの言葉を借りて、便宜上「サンリオキャラクターズ・アニメ」と呼んでおきたい。

これらの作品群はオタク層の間で話題になることはなく、それらとは別のプロジェクトである30分枠の一般的なテレビアニメとして企画された作品群によって、サンリオ・アニメ・ヒストリーは大きな転機を迎えることとなる。

『おねがいマイメロディ』衝撃への序曲

画像1

サンリオの公式サイトには、ハローキティをはじめとする王道の人気キャラクターひと握りと、このサイト上で初めて存在を知ってしまうほど極端に知名度が低く、商戦を勝ち進められなかった数多くのマイナーキャラクターがほとんどすべて紹介されている。サンリオキャラクターの世界は、人気の出たキャラクターが後世まで生き残り、人気の出なかったキャラクターは忘れられていく、「かわいい」のサバイバルなのだ。

そのうち、マイメロディは1975年にデビューし、高い人気を維持している、サンリオキャラクター界の「勝ち組」の一人。そんな彼女の生誕30周年を記念して作られたのが、テレビ東京系列で放送を開始したテレビアニメ『おねがいマイメロディ(2005年)』である。本作以前もサンリオのテレビアニメは『夢の星のボタンノーズ(1985年)』や『時空探偵ゲンシクン(1998年)』が存在したものの、いずれも人気は芳しくなかった。

しかし『マイメロ』はそれまでのサンリオのイメージを覆す斬新な作風が受け、空前の大ヒットを記録。本作の成功後もテレビ東京で『ジュエルペット(2009年〜2015年)』『リルリルフェアリル(2016年〜2019年)』『ミュークルドリーミー(2020年〜)』といったサンリオキャラクターが主人公のテレビアニメが放送され続け、現在に至っている。サンリオ映画の存在が世間一般に知られていないこともあってか、ファンの間では、本作をサンリオアニメの起点とすることが多いが、「サンリオアニメ初のヒット作」と呼ぶ方が正しいだろう。

これらの作品の特徴は、主人公の暮らす異世界と我々の住む世界と変わらない現実世界(人間界)が共存していることと、それにより「等身大の人間のキャラクター」が登場するようになったことだ。異世界からきたマスコットが人間界で居候したり、人間が異世界にやってきたり、マスコットと人間が共存するなど、多くのバリエーションが展開される。『マイメロ』では、異世界から人間界にやってきたマイメロディが中学生の少女・夢野歌と出会い、人間界で起きる様々な事件を解決していく。

『マイメロ』の最大の特徴は、気品に満ちた格調高いアニメーション作りや、辻の哲学を取り入れた上質なストーリーを志向していたサンリオ映画とは違い、視聴者の間で「ネタ」として話題になるような強烈な演出が意図的に盛り込まれていること。本作のネタ要素は『ジュエルペット』シリーズに受け継がれ、アニメファンの間で「サンリオアニメは狂気じみている。それこそがいつものサンリオ」という不文律を定着させていく。

本作は異世界・マリーランドから人間界にやってきたマイメロディが歌のもとで居候しながら、クロミの悪事を阻止するのが基本的なストーリー。

ただし、マイメロは小さくて非力ゆえ、基本的に自分一人で立ち向かうことをせず、タクトを振ることで対象物にメロディ・マークを貼り付けて命を与え、「おねがい♡」を行うことで対象物をパワーアップさせる。このことから従来のかわいさだけでなく、あざといイメージがつきまとうようになり、さらには歌との就寝中に寝相の悪い歌に投げ飛ばされる、入浴中だった歌の父親に見つかり身体洗いのタオル代わりにされる、落下した衝撃で幽体離脱する、逮捕されるなど、サンリオキャラクターとは思えない汚れ役を引き受けさせられる羽目になる。

画像14

恋愛の達人!マイメロのママ

また、マイメロや歌を取り巻く脇役たちも強烈なインパクトを残した。例えば、マリーランドで暮らしているマイメロの家族のうち、文字通りマイメロの母親たるマイメロのママは独自の恋愛観に基づいた格言を連発。以下に例を挙げていこう。

「女ってね、ダメな男ほど放っておけないものなのよ」
「恋に不器用な男ほど、無口な自分をカッコいいと思っているのよ」
「女心は秋の空より移り変わりが激しいのよ」
「昔話ばかりしている男ほど、将来を期待できないものよ」
「パパは野菜を育てて、ママはパパを育ててるのよ」
「女の子が気にしてることを言うような男は、ぶってもいいのよ」
「周りが見えなくなる、それが恋なの」
「 女の子にわざと他の女の子の話をするのは、不器用な男の子が構って欲しいからよ」
「一度や二度の失敗でくよくよするような男をつかんだら一生の不覚よ」

世の男性たちの欠点を冷静かつ的確にとらえ、恋に悩む女性たちをハッとさせる人生哲学を多分に含んでいるものの、昭和期のサンリオ映画に登場するようなセリフではない。

画像13

伝説の迷ヒーロー、ウサミミ仮面

第二期『おねがいマイメロディ ~くるくるシャッフル!~(2006年)』以降からは、マイメロがカードから呼び出すお助けキャラとして、歌の憧れのクールな美青年・柊恵一が変身するヒーロー・ウサミミ仮面が登場。彼からすれば嫌々ながら変身させられているためヒーローらしからぬやる気のなさが最大の特徴で、口上を述べる際の哀れな棒読みぶりの他、だらしない決めポーズを行う姿や不貞寝する姿が人気を集め、サンリオピューロランドでグリーティングが行われたり、彼の名を冠したイベントも開催された。マイメロのママ同様、サンリオ映画に登場しないタイプのキャラクターと言えよう。

『ジュエルペット サンシャイン』更なる狂気へ

画像2

『マイメロ』の後継作品として製作された『ジュエルペット(2009年〜2015年)』も、七年間にわたる長期シリーズとなった。『マイメロ』と異なり一貫した続き物ではなく、シリーズごとにパラレルワールドとして各ジュエルペットのキャラクター設定と人間の主要キャラクターを一新するスタイルが特徴で、テーマと作風のほか、ルビーの相方を務める少女たちも毎年異なっている。

二作目の『ジュエルペット てぃんくる☆(2010年)』はハートウォーミングなストーリーが展開されていたが、翌年の『ジュエルペット サンシャイン(2011年)』は『マイメロ』に匹敵するカオスな展開が大きな話題を呼び、「サンリオアニメ」のイメージを決定づけていった。

本作では、シチュエーション・セリフ・BGM・ゲストキャラクターなどにおいて、『フラッシュダンス(1983年)』『卒業(1967年)』『アルマゲドン(1998年)』『イージー・ライダー(1970年)』『Wの悲劇(1984年)』『ウエスト・サイド・ストーリー(1961年)』『エースをねらえ!(1974年)』『北斗の拳(1986年)』といった、往年の洋画・バラエティ番組・漫画などの露骨なパロディ・シーンが多数登場。

例えば、第二十一話Bパート『宿題ピンチでイェイッ!』では、ルビー・ペリドット・水城花音が浅香ひなたに宿題を写させるように頼むが、ここで『ねるとん紅鯨団(1987年〜1994年)』の告白シーンのパロディが行われる。本作でジュエリーナを演じ、『ねるとん』のナレーターでもあった皆口裕子自身が『ねるとん』風にナレーションを行った。また、第三十八話Bパート『聖夜の祈り イェイッ!』では、牧師役を務めるストロベリーカフェのマスターの台詞回し、安置され磔にされたジュエリーナのポージング、判定時のBGMの音程に至るまで『オレたちひょうきん族(1981年~1989年)』の一コーナー、『ひょうきん懺悔室』を完全再現一緒に観ていた親は懐かしがっても、子供たちには理解できなかったはずである。

さらに、往年の洋楽や懐メロ(ビートルズ、エアロスミス、森川由加里、かぐや姫など)が劇中で挿入歌として使用され、そのほとんどが女児向けアニメとは思えない渋い選曲ばかりであった。権利面の関係でソフト化される際は音源をそのまま使うことができず、本放送でしか真価を発揮できないのが特徴となっている。

ちなみに、これらの挿入歌では、サンリオ映画の関係者も数名起用されている。『夏のお嬢さん』を歌った榊原郁恵は『シリウスの伝説』でシリウスの弟分の一角鮫の男の子・チークを演じているし、『ルビーの指環』を歌った寺尾聰も、『シリウスの伝説』で大海亀の長老モワルを演じていた宇野重吉の息子である。『悪女』を歌った中島みゆきも、『妖精フローレンス』において、いたずら好きの妖精ムジカを演じていた。

『ジュエルペット サンシャイン 公式FANBOOK(2012年、洋泉社)』では、全エピソード解説やパロディの元ネタ、どの挿入歌が使用されたかなどのデータのほか、監督の稲垣隆行のインタビューも記載されている。稲垣は『サンシャイン』の作風についてこう振り返っていた。

ー高めの年齢層に向けた70年〜80年代ネタを盛りこむ方針がブレなかったのもすごいですよね。
稲垣 スタッフが楽しんでいないと面白い作品にできないという共通認識がありました。パロディも、ブレーキが掛かることはありませんでしたね。ただ、ネタを知っていればより面白いけど、知らない子どもでも笑えるようには作っていたつもりです。(162p)

さらには「子供向けってこうやっておけばいいよね」という作り方にはしたくないという方針の上で、大人が観ても面白い作品にしようと心がけたこと、挿入歌に対してもその曲を知らない世代に伝えたい意図があったことが語られている。

シリーズ構成の柿原優子も「子供たちがついてきているか心配だったが、視聴率が良いことを知り、やがてそういうことも忘れて遠慮なく遊んでいた」と振り返っているし、シリアス色の強い前作から続役した声優陣も、キャラクターの性格の変化と演技スタイルの切り替えに戸惑ってしまったという。

稲垣は前述のインタビューにおいて、挿入歌は歌詞のイメージがシチュエーションに合致したものを選んでいると答えており、サンリオ映画との因果関係ではなく、たまたま楽曲や歌詞がシチュエーションに合致していただけだったと考える方が正しいと思われる。

平成のサンリオ映画たち

『マイメロ』や『ジュエルペット』の陰に隠れがちであるが、平成時代に作られたサンリオ映画についても簡単に触れておこう。

画像19

画像16

左から、杉井ギサブロー(映画『シナモン The Movie』監督)、石原さとみ(同・アンナ役)、陣内智則(同・チャウダー役)、シナモン、波多正美

2007年12月、サンリオの人気キャラクター・シナモロールの劇場版となる『シナモン The Movie』と『ねずみ物語 ジョージとジェラルドの冒険』が二本立てで公開された。『ねずみ物語』は、辻信太郎の児童文学『大切な仲間たち ねずみ物語』を映像化。『シリウスの伝説』と『妖精フローレンス』の監督だった波多正美が本作でも監督を務め、阿部行夫、平田敏夫などの昭和期のサンリオ映画の主要スタッフが再集結。古き良きサンリオのエッセンスを現代によみがえらせた作品となった。

画像18

『ねずみ物語』はその後、サンリオピューロランドのミュージカル『ちっちゃな英雄(ヒーロー)』の原作になったり、2020年正月に子年にあやかって『GAMBA ガンバと仲間たち(2015年)』などの他のネズミが主人公のアニメ映画とともにNHKでテレビ放送され、視聴者の反響の大きさから、同年10月までに四度も再放送されている。

画像20

2014年には、1979年の同名映画をリメイクした『くるみ割り人形』も公開された。ストーリーの流れはオリジナル版そのままに、ジェネレーションギャップを生じさせるシーン(世界中の名士たちの声の演技など)や森下洋子・清水哲太郎によるバレエシーンがカットされて新撮シーンの追加が行われた。オリジナル版で杉田かおるが演じたクララ役には新たに有村架純を起用、松坂桃李・吉田鋼太郎・市村正親・広末涼子ら有名役者が数多くキャスティングされ、本作のファンを公言する藤井隆も参加した。

画像21

監督の増田セバスチャンは千葉県松戸市出身で、幼少期に松戸サンリオ劇場で本作のオリジナル版や『シリウスの伝説』を観に行ったことがあるという。本作が縁となって、サンリオピューロランド25周年を記念したパレード『Miracle Gift Parede』のアートディレクションを手掛けることになる。

『SHOW BY ROCK!!』『サンリオ男子』深夜アニメへの進出

早稲田大学文学学術院准教授の石岡良治は、著書『現代アニメ「超」講義(2019年、PLANETS)』において、キッズアニメには意味が試されていると指摘する。石岡によれば、キッズアニメには『不思議の国のアリス』が担っている言葉遊びのようなナンセンスさが展開され、そこが魅力になっているのだという。すなわち、映画やテレビなどで性的なシーンや暴力的なシーンが扱われるとき、それらは意味があってこそ扱われるのであって、そうした事柄を明示的に扱うことが少ないキッズアニメには、「シュール」や「カオス」なモチーフが繰り広げられるのだという。

『マイメロ』と『ジュエルペット』は本来の視聴対象となる子供たちにも人気を博したが、こういったカオスなモチーフが話題を呼んだ結果、漫画やアニメが好きなオタク層のファンも獲得した。彼らは視聴対象となる元作品に強烈なインパクトが存在した場合、ネット上に取り上げてみんなで共有するという文化を持っていた。『マイメロ』と『サンシャイン』のプロデューサーの茂垣弘道もスタッフとして関わっていた『チャージマン研!(1974年)』も、そうした文化がきっかけで再評価された作品だ。昭和期のサンリオ映画においては、どのようなファンコミュニティが形成されていたかは不明であるが、平成のサンリオアニメでは、作品の暴走ぶりをみんなで見守って、ブログやSNSに書き込んでいくという独自のコミュニティが形成されていく。

彼らの間では、サンリオアニメと言えば『マイメロ』以降を指すことがほとんどで、サンリオ映画が引き合いにされることはない。筆者は「サンリオキャラが好きなだけではサンリオファン失格である。サンリオ映画をきちんと知ってこそ真のサンリオファンだ」と言い切るつもりはないが、サンリオファンの間でさえ、その知名度はあやふやなのだ。

画像22

サンリオアニメストア・なんばマルイ店(2018年)

こうして、アニメファンからの支持と手応えを得たサンリオは、やがて彼らに向けても作品を展開していく。以下に挙げていく作品群は、『マイメロ』や『ジュエルペット』と異なり全日帯アニメではなく、若者向けアニメやライトノベル原作のアニメが多く放送される深夜枠のアニメとして放送された。このアニメファン向け路線も功を奏した結果、サンリオの主要事業であるキャラクターグッズ販売において、アニメファンに特化したグッズ販売チェーン店「サンリオアニメストア」の開設や、ましゅまいれっしゅ結成への布石となっていく。

画像21

2015年、サンリオ発の同名の音楽ゲームアプリをアニメ化した『SHOW BY ROCK!!(2015年、2016年)』が引き続き大ヒット。サンリオのファンシーなイメージから脱却した「萌えキャラ」や「イケメン」を前面に押し出したキャラクターデザインが最大の特徴で、サンリオアニメに新しい風を巻き起こした。サンリオ映画をリアルタイムで知っている人が本作のビジュアルを見れば、驚きのあまり椅子から転げ落ちてしまうかもしれない。

原作のシアンは元々から異世界の住人だが、本作では音楽好きの女子高生・聖川詩杏がゲームの中の異世界に召喚されるという、「おねがいマイメロディ きららっ★(2008年)」「ジュエルペット きら☆デコッ!(2012年)」などに近いスタイルを採用。シアンはそこで三人のバンド仲間と出会い、彼女らと絆を深める姿が描かれる。

画像17

サンリオキャラクター大賞(2015年)の結果発表会には、シアン役の稲川英里とクロウ役の谷山紀章も駆けつけた

2015年に開催されたサンリオキャラクター大賞では、アニメの放映に合わせて本作に登場する五つのバンド(プラズマジカ、シンガンクリムゾンズ、トライクロニカ、徒然なる操り霧幻庵、クリティクリスタ)がハローキティやマイメロディらに混じってエントリー。第一位のポムポムプリンに次いでシンガンクリムゾンズが二位、プラズマジカが六位に入賞して大きな話題を呼んだ。

原作のゲームアプリは2019年の年末にサービスを終了したが、翌年には新作アニメ『SHOW BY ROCK!! ましゅまいれっしゅ!!(2020年、後述)』と、続編ゲームアプリの『SHOW BY ROCK!! Fes A Live』がリリースされている。

画像4

2015年には「サンリオキャラクター好きの男子高校生五人組」というコンセプトを少女漫画テイストで表現した『サンリオ男子』もデビュー。手始めに公式ツイッターが開設されると、漫画化・アニメ化・ゲーム化などのメディアミックスを展開した。サンリオアニメでは当たり前の異世界やファンタジー要素が登場しない代わりに、サンリオピューロランドやギフトゲートが登場するなどのリアリティー性に立脚した作風で、サンリオキャラクターと過ごす彼らの日常生活が一貫して描かれている。

画像17

サンリオピューロランドでの親睦会

本作のアニメ版(2018年)は、「好きなモノは好きさ」「ジブンに嘘は吐かない」というOP曲の歌詞が表すように、キャラクターごとに従来型の性役割がはっきりしていた昭和期のサンリオ映画に対し、ポムポムプリン好きが原因でいじめを受ける長谷川康太や、マイメロディ好きを妹に「キモい」と気味悪がられる水野祐など、既存のジェンダー観にとらわれない多様性を重視した作風となっている。

ちなみに彼らは、『SB69』と異なり、サンリオキャラクターでありながら「サンリオキャラクターのファン」という設定上、サンリオキャラクター大賞にはエントリーしない姿勢をデビュー時から貫いており、開催時期の公式ツイッターでは、応援団の衣装を着て投票を薦める彼らのツイートを楽しむことができる。

変わったもの、そして変わらないもの

サンリオ映画部がかつて目標にしていたディズニーは、作中のヒロインの描かれ方に対して公開時に即したアップデートを行ってきた。すでに多くの方が書籍や論文などで語っているため簡潔に述べるが、『白雪姫(1937年)』や『シンデレラ(1950年)』では、女性には結婚して主婦になることが求められていた時代のせいか、王子様との恋愛成就が物語の最終目標となり、ヒロインが家の中で専業主婦のごとく家事をするシーンが多い。『リトル・マーメイド(1989年)』や『美女と野獣(1991年)』『アラジン(1992年)』の時代になると、今の窮屈な世界を抜け出して、外の世界に憧れ、その道のりの中で異性と出会うヒロインが増えていった。21世紀になると、結婚や恋愛にとらわれないプリンセスが急増。『プリンセスと魔法のキス(2009年)』のティアナは自分のレストランを開くのが夢で、『アナと雪の女王(2013年)』に至っては、「真実の愛は異性との恋愛成就ではなく家族愛」というモチーフが登場した。『モアナと伝説の海(2016年)』のモアナとマウイは恋愛すらしない。

サンリオ映画が公開されたのは、1970年代~1980年代の昭和時代末期。アニメーションのクオリティは高いものの、そのこともあってか、現代につながる先進的なモチーフが使われているとは言い難かった。なぜなら、作品のメインモチーフとなる「愛」が、男女の恋愛、すなわちヘテロセクシャルとして描かれているからだ。「愛」とは恋人に限らず、家族や友達のほか、ペットや無生物との間でも成立するものである。サンリオは「人生で最も大切なのは、心から愛し合える友達を持つこと」を社是として掲げている。しかし、チークやピアレなどの友達も、結局は主人公たちの恋のサポート役にしかならないし、マイケルの優しさがムジカを変えていく場面など、恋愛以外の「愛」も描かれないことはないが、主人公たちの恋よりも踏み込みが浅い気がする。

現代のサンリオアニメでも、夢野歌や日向ゆめにも複数の異性が関わってくるなど、恋愛要素が全く存在しないわけではないが、ヘテロセクシャルにとらわれない多くのモチーフを描くことができるようになった。カオス要素が注目されがちな『マイメロ』や『サンシャイン』も、それぞれマイメロが人々の夢を守るために奮闘する姿と、落ちこぼれだったウメ組の面々が夢を見つけていく姿が描かれる。シアンとほわんは互いにバンド仲間と音楽に情熱を捧げ、長谷川康太もサンリオ好きの仲間と自分なりの「キラキラした」青春を謳歌していく。チューリップのフェアリル・りっぷは妖精でありながら人間界でアイドル歌手としても活動するし、月島まいらはお笑い芸人になるのが夢で、今井ことこもロボット工学に力を注いでいる。

すなわち、サンリオアニメは、愛のメインモチーフをヘテロセクシャルからフレンドシップまで広げ、恋愛だけにこだわらず、夢や自己実現なども肯定するようになった。いつの時代も「女の子」を相手に仕事をしてきたサンリオは、その当代に合わせた対応をしていったのである。過去作へのアンチテーゼやポリティカル・コレクトネスへの配慮として、ドレスやスカートを脱ぎ捨てて強く逞しい女性像に偏ってしまった近年のディズニーやピクサーのヒロインに対し、筆者は多種多様な性格の女の子を登場させているサンリオの方がまともに感じる。

一方で、サンリオ映画とサンリオアニメに引き継がれた要素は「平和の尊さ」かもしれない。ディズニーが「信じていれば夢は叶う」を説いてきたのに対し、サンリオは創業時から「世界中がみんな仲良く」「『かわいい』と『思いやり』を大切に」という哲学を説いてきた。ディズニーが「夢と魔法」を説いているのであれば、サンリオが説いているのは「愛と平和」だと言えよう。

そこには、初代社長・辻信太郎の若き日の戦争体験が色濃く反映されている。サンリオ公式サイト内の『いちごの王さまからのメッセージ』では、辻はいちごの王さまとして筆を取り、毎年8月には終戦記念日に合わせ、自身の戦争体験を交えて平和について語っている。2020年8月に書かれたのは、辻にとって一生忘れられない、甲府空襲の凄惨な記憶だった。

1945年の夏、日本は第二次世界大戦の真っ只中にありました。
その日は7月7日七夕の日で、王さまは群馬県桐生市の学校に行っていたのですが、ちょうど故郷の甲府に帰省していました。夜10時を過ぎた頃、夕食を終えて自分の部屋へ行って勉強しようと思った時のことです。東側の窓が一面、真っ赤に染まり、恐ろしい爆音が響き渡り、爆撃機ボーイング29型機(B29)が大量の焼夷弾を町中に落とし始めたのです。当時の家屋はほとんどが木造だったので、住宅や商店、倉庫に火が付いて燃え広がり、あちこちから大きな炎が上がる中、王さまは小さな妹を背負って、一晩中逃げ回りました。焼夷弾が放つ火の粉の熱さに耐えられなくなると、ドブ川と呼んでいた汚水が流れる臭い川に入りながら、逃げ続けました。
途中で、貯水槽に覆いかぶさって焼け死んでいる女の人の横を通りかかりました。近くの人が、その女の人を抱き起こそうとしたら、女の人の下に赤ちゃんの姿が見えましたが、その赤ちゃんもすでに息絶えていました。
王さまは妹を負ぶって逃げながら、どうして、何も悪いことをしていない善良な市民がごく普通の暮らしをしている甲府に爆弾が落とされなければならないのか? なぜ、子供や赤ちゃんまで殺されなければならないのか?と考え続けていました。
その場にいた多くの人が絶望しながら「戦争なんだから仕方ない」と言っていました。でも、王さまはこんな恐ろしい戦争は絶対にあってはならない、と強く思いました。

筆者はこの記事を読んで、平和な世界で生きていることへのありがたみよりも、貯水槽で亡くなった女性と赤ん坊の無念を想い、心が締め付けられた。二人がもし生まれ変わったら、どうか、戦争のない世界で幸せに過ごして欲しいと願った。

三十年以上前に解散したサンリオ映画部と『マイメロ』以降のサンリオのテレビアニメは、制作形態・方針もスタッフもそれぞれ完全に分断されたプロジェクトであるから、それらを一括りにして述べるのは見当違いかもしれない。

しかし、「争いと平和」のモチーフは、サンリオ映画でもサンリオアニメでも一貫して描かれてきた。『シリウスの伝説』では、シリウスとマルタの存在が、最終的に敵対していた陸と海の架け橋となっていく。『妖精フローレンス』でも、マイケルはフローレンスや妖精たちを守るため、イラクサの怪物に単身で戦いを挑む。

画像22

『おねがいマイメロディ』の終盤では、歌は親友の美紀・真菜や自身の姉・妹と「夢防衛少女隊」を結成。世界を滅ぼそうとする悪に立ち向かおうとする。『SB69』と『サンリオ男子』は、主人公と異性の恋愛要素がない代わりに、サンリオ映画では副次的に扱われていた「主人公と(同性の)仲間との絆」が全面に押し出されているが、このような仲間内での「友情」が広まっていけば、やがて「平和」へと繋がっていくのかもしれない。

令和のサンリオアニメはどこへ向かうのか

画像7

「令和初のサンリオアニメ」の座を手にしたのは、2020年1月に放送をスタートしたSB69アニメ第三弾の『SHOW BY ROCK!! ましゅまいれっしゅ!!』。アニメ第一期と第二期の主役バンドはシアンをはじめプラズマジカであるが、今回はタイトル通り、新ガールズバンドの「Mashumairesh!!(ましゅまいれっしゅ!!)」が主人公。

彼女らは本作の発表がアナウンスされる以前、サンリオのアニメファン向けコンテンツでそれぞれ独自に活動していた。ほわんサンリオアニメストアのマスコット、マシマヒメコはサンリオ発のVtuber(バーチャルYouTuber)、デルミン(デビルミント鬼龍)はゲームアプリ『#コンパス【戦闘摂理解析システム】』のヒーロー(プレイアブルキャラクター)やDJとして活動。彼女らは新キャラクターのルフユを加えて、『SB69』のキャラクターとして合流・共演を果たし、プラズマジカ編とは趣向を変えた友情と成長のドラマを繰り広げた。近日中には、これまでのシリーズの主要バンドが一堂に会する新作アニメ『SHOW BY ROCK!! STARS!!(2021年)』も放送される。

画像8

一方、テレビ東京系のサンリオアニメ枠では、『ジュエルペット』の後継作として『リルリルフェアリル(2016年〜2018年)』が二年間放送。その後、CS局のキッズステーションとTOKYO MXに場を移して第三期『おしえて魔法のペンデュラム 〜リルリルフェアリル〜(2018年〜2019年)』が放送されたものの、2020年4月に二年間のブランクを経てテレビ東京系のサンリオアニメ枠が復活。現在放送中の『ミュークルドリーミー(2020年)』である。

監督は劇場版『ジュエルペット スウィーツダンスプリンセス(2012年)』『ジュエルペット ハッピネス(2013年)』を手掛けた桜井弘明。異世界から来たマスコットと人間の少女がコンビを組む平成サンリオアニメの定番スタイルを継承し、絵本のようなパステルカラーの「ファンタジー」を基本にしつつ、シュールさとカオスぶりも加えた作風で人気を集めている。こちらも新シリーズ『ミュークルドリーミー みっくす!(2021年)』が放送予定だ。

画像9

また、元号が平成から令和に変わるのと同じくして、サンリオ本社では世代交代の波が起きていた。2020年7月、創業時から六十年に渡って社長を務めてきた辻信太郎が社長を退任して会長に就任。孫の辻朋邦が社長職を引き継いだ。朋邦氏の素晴らしい活躍と、辻の今後の健康と長寿を心より願う。

そして、平成が終わりに差し掛かったころ、上記の作品群とはまた別に、世界的なビッグ・プロジェクトが動き出そうとしていた。

画像10

サンリオEXPO(2019年)にて

2019年3月、ハローキティ主演の完全新作映画がハリウッドで製作されることが発表された。ワーナー・ブラザーズが配給を担い、製作会社は『ロード・オブ・ザ・リング』三部作を手掛けたニュー・ライン・シネマ社フリン・ピクチャー社、サンリオの三社。フリン・ピクチャー社社長のボー・フリンが映画のプロデューサーに就任し、脚本はNetflixで公開された『シエラ・バージェスはルーザー(2018年)』や、ディズニー実写版『バンビ(公開日未定)』の注目株であるリンジー・ビアが手掛ける。

画像12

プロデューサーのボー・フリン

画像11

脚本のリンジー・ビア

2015年ごろから、サンリオがキティちゃんをアメリカで映画化するという噂が報じられていたが、ここにきて本格的に企画が始動した。アニメか実写かは未定で、どんなストーリーになるのか、どんなキャラクターが登場するのかはまだ何も想像がつかないが、キティちゃんのことは思いやりのある優しい女の子として描いて欲しいし、これまでのサンリオアニメが一貫して伝えてきた「愛」「友情」「平和」をしっかり伝えて欲しいと思っている。

もし映画が公開されれば、鈴木敏夫や川村元気のような宣伝術に長けたスタッフを用意するか、数々の大ヒット映画が行なってきたマーケティング術を取り入れるか、SNS上のユーザーの感想を反映させるなどして、どうにか興行的な成功を収めて欲しい。映画業界には優秀な仕掛け人や緻密なマーケティングなど、作品をヒットさせるノウハウが蓄積されているし、競合他社のサンエックスも近年、ストップモーションアニメ『リラックマとカオルさん(2019年)』や『映画すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ(2019年)』といった自社コンテンツの映像化に乗り出している。

制作形態は違えど、サンリオ映画の実質的な再始動であるが、ネット上において、筆者のように感じている人はかなり少なかった。ただ単に「キティちゃんが映画化される」という切り口で独自の提案をしている記事や、ボー・フリンがドウェイン・ジョンソンと組んで硬派な映画を作ってきた実績からか、それらとキティちゃんの組み合わせで大喜利状態になっていた。前編でも書いたように、サンリオピューロランドではパレードやショーを通じてサンリオ映画の普及活動が現在も行われているものの、サンリオ自身はサンリオ映画のことをあまり公にしていないこともあってか、サンリオ映画が世間一般に存在を知られていないという現状追認せざるを得なくなっている。

筆者は関西人ゆえ、初めてサンリオピューロランドに足を運んだのは25歳になってからだったが、幼少期からサンリオやサンリオキャラクターが大好きであった。小学生の頃に『シリウスの伝説』と出会ったことで、サンリオ映画のほとんどを観るようになった。そうやって歴史を積み重ねてこそ、今の自分がいるのだ。

もちろん、サンリオファンのうち、サンリオ映画をチェックしている人は、筆者以外でもたくさん存在している。それでも、そういった人々は全世界のサンリオファンのうち、マイノリティの部類に入ると思う。もし街中でキティラーの女の子のように、推しキャラのグッズを身につけているサンリオ好きの人間を見かけたら是非とも聞いてみたい。「あなたはサンリオ映画をちゃんと知ってるの?観たことあるの?」と。

だからこそ、今回のキティちゃんの映画がヒットすれば、その流れで昭和期のサンリオ映画も再評価されることを願っている。

筆者の願いは、サンリオ映画が日本のアニメーション史において正統な歴史として扱われること。誰よりも多くのキャラクターに心臓を与え、技術を磨き、血の涙を流した多くの日本人たちがいた。俺たちのアニメーション技術は世界一だ、と高らかに叫んだ人々がいた。彼らの情熱が、努力が、歴史の波に呑まれるのは非常に惜しい。過去は変えられないが、未来はいくらでも変えられると信じている。ゴッホや宮沢賢治など、没後に正当な評価と知名度を獲得したクリエイターもたくさん存在するし、彼らの生きた証を今後もこうして伝えていきたいと思う。「良いものはいつか誰かに分かってもらえる」—、それが辻の願いだったのだから。

アニメーターたちの情熱と努力が報われることとサンリオ映画の再評価を願いつつ、今後もサンリオからどのような作品が生まれ、「仲良く」のメッセージをどのように受け継いでいくのかを、これからも見届けていきたい。

参考文献一覧

図書
妖精フローレンス(辻信太郎著、1985年、サンリオ)
社長大学(辻信太郎著、1989年、日本経済新聞社)
サンリオ物語(西沢正史著、1990年、サンリオ)
これがサンリオの秘密です。(辻信太郎著、2000年、扶桑社)
アニメ界の魑魅魍魎な人々(大河湧水著、2003年、鳥影社)
おねがいマイメロディ&おねがいマイメロディくるくるシャッフル アニメブック(2006年、ブロッコリー)
ジュエルペット サンシャイン 公式FANBOOK(2012年、洋泉社)
くるみ割り人形 ファンタジー・シネブック(辻信太郎著、2014年、サンリオ)
日本TVアニメーション大全(2014年、世界文化社)
‘70s &’80s サンリオのデザイン(2019年、グラフィック社)
現代アニメ「超」講義(石岡良治著、2019年、PLANETS)
‘90s〜2010s サンリオのデザイン(2020年、グラフィック社)

雑誌
ファントーシュ(1979年復刊1号)
キネマ旬報(1977年8月下旬号)
キネマ旬報(1979年3月上旬号)
キネマ旬報(1981年7月上旬号)
キネマ旬報(1983年1月上旬号)
キネマ旬報(1985年11月上旬号)

ウェブサイト
特別枠「ディズニー・アニメーション90年の歴史」 シネマトゥデイ(https://www.cinematoday.jp/page/A0004076)(https://www.cinematoday.jp/page/A0004086)
『アナと雪の女王』へと引き継がれたディズニーの伝統…伝説的アニメーター集団「ナイン・オールド・メン」の功績 シネマトゥデイ(https://www.cinematoday.jp/news/N0061993)
増田セバスチャンが「カワイイ」で取り戻す、大人が忘却したものCINRA.NET(https://www.cinra.net/interview/201411-masudasebastian)
【明田川進の「音物語」】第8回 「星のオルフェウス」制作秘話と、ロスで手塚先生のお手伝いをした話(https://anime.eiga.com/news/column/aketagawa_oto/106696/)
【提言】ハローキティ初のハリウッド映画化決定 → これだけはやっちゃいけないたった1つのこと ロケットニュース24(https://rocketnews24.com/2019/03/06/1182484/)
ハローキティ役はロック様!? ハリウッド映画化で予想白熱 シネマカフェ(https://note.com/hitomiakiyama40/n/nb9d4971f5ecc)
いちごの王さまからのメッセージ 2020年8月(https://www.sanrio.co.jp/strawberrymsg/message202008/)

その他
映画『くるみ割り人形』パンフレット(1979年)
映画『シリウスの伝説』パンフレット(1981年)
映画『ユニコ』パンフレット(1981年)
映画『ユニコ魔法の島へ』パンフレット(1983年)
映画『妖精フローレンス』パンフレット(1985年)
日本経済新聞(1989年4月18日)
日経産業新聞(1989年4月18日)
日経流通新聞(1989年4月20日)
辻信太郎とSanrio Puroland--文化産業としてのサンリオが創造した屋内型theme park(尾上典子著、経営学紀要16(2)、2009年、亜細亜大学)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?