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海外ドラマ「SUITS」にハマった、コロナ禍での社会人2年目の話

こんにちは。Hitomiです!
福岡でイラストレーターとSEしてます。
note2記事目まで1年空いてしまいました…!
(下書き見たら、6月頃「大学時代スナックの女の子をした話」って記事を途中まで書いてた。)

唐突ですが...「SUITS」英語版を、もっとたくさんの人に観てほしい!
皆さんは「SUITS」、ご存知でしょうか?
NYの法律事務所の凄腕弁護士達の人情あふれる海外ドラマ、というところでしょうか。
日本版は観たという方は多いかもしれません。

SUITS/スーツ シーズン1 (字幕版)Prime Video

ここ1年、コロナで世の中が大きく変わったことはもちろんですが、
世界が共通の課題に直面したというのが、とても特別な出来事だったと考えます。
それも、これだけグローバル化、デジタル化が進んだ中で。

私はそんな中、SUITSを延々観てました!
佐賀に居た時は夜に。
11月福岡に異動し、緊急事態宣言下で在宅勤務になった期間は昼休みに。
(40分✕16話✕8シーズン=85時間以上)
私がSUITSを観たきっかけは、お家時間にアマプラでたまたまみつけた(あと法学部だったから)くらいですが、この作品に出会えて本当に良かったと思っています。

とにかく面白い。学びが多く、海外の一流企業を見学しているかのよう…!
この作品について考えたことを、ご時世だったり、私自身の社会人2年目の話を交えながら書かせていただきたいと思います。
お付き合いいただけますと嬉しいです。
※作品の詳細はあまり触れませんが、若干のネタバレがあります。


一次情報が足りてない。そしてコロナで深刻化してない?

SUITSで凄腕弁護士のハーヴィーが新聞を見て、「god damn!!」(くそっ!!)と言うシーンがよくあります。
グレーや白なのに、黒をほのめかすような情報を流されたりしたときです。(元から黒のときもありましたが。)
または、顧客が勝てるように記者のコネを使って逆のことをしているシーンもありました。

つまり、そういうことですよね…。
日頃ニュースサイトやテレビで情報収集しているけれど、色んなストーリーがあって世の中に出てきている情報なのでは?
当事者から見聞きする一次情報は全然違うのに、私達はメディアから情報を得て納得してしまってないでしょうか。
そして、言動を誤って人を傷つけたり、いらないものを押し付けてしまったりしてしまう…。

コロナで「足を運ぶ」という機会が減ったことで、一層深刻になっている気がします。
私自身、職場やこども食堂に顔を出さなくなり、人と合わなくなったら、ネット記事ばかり読んで過ごしていたら、いざ行動したときに価値ある行動が取れていないことがありました。
こどもたちが求めてないサービスを作ってしまったり。
逆に、日本に残る留学生や職場の人と、感染対策をしながらランチしたとき、はっとすることがありました。

ハーヴィーたちは依頼人と最初に顔を合わせ、どんな人間かを確認します。
また、敵が朝食で何を食べるかを把握し、接触して白黒を直接判断します。(代理人通さないのはほんとはダメだったりするようですが。)
大事なことは、一次情報で判断しているのです。

コロナのご時世では感染対策はもちろんですが、流れてくる情報に対して、ああこれは一次情報じゃないもんな、と思うことがとても大事だと感じました。
本人や現場の空気、自然を直接感じに行く機会を大切にしていきたいですね。


差別が眼中に無いのが、一流。

SUITSには、様々なバックグラウンドの人物が出てきます。
また、訴訟のケースや人間関係のキーとして、その違いによる問題がよく取り上げられていました。
男性、女性、白人、黒人、黒人と白人の子ども、キリスト教、ユダヤ教、ドイツ語なまりになってしまったユダヤ系の人、アメリカ人、イギリス人、両親を無くして薬やってた、親に捨てられた…。

特に人種の問題に関しては、日本人の私には馴染みがないので、常にストーリーに話が出てくることが新鮮でした。
最近は差別反対運動がよく報道されていましたが、アメリカでは日常として存在していることを感じます。

しかし、そんな人種問題でさえも、SUITSではよく一流弁護士たちの間ではジョークとして取り上げられていました。

「君は白人だから、代表になるのに苦労しただろう。」
「あなたも、男性だから苦労したでしょうね。」

いや、逆やろー!というやつです。
そしてその差別があることは周知の事実ながら、ジョークを言っている当人たちは、何とも思っていないことが伺えるのです。

これが一流だな…。と感じました。
先程の話とも繋がりますが、一流の弁護士たちは一次情報の大切さを知っているから、差別しないのです。
むしろ「差別しない」という意識がなく、辛いときでも違いのせいにせずに、物事の本質を見てます。

日本には黒人問題はありませんが、人種差別や境遇による差別は結構存在していると感じます。
在日韓国人、留学生、若くして子供を生んだお母さん、女性、男性、芸能人や個人へのの誹謗中傷…

4000万人が死亡した感染病ペストの歴史にも見るように、人は不幸に理由を求めて、差別や攻撃を行うことがあります。
今コロナでその危険がとても高いですよね。

自分が仕事をする中でも、SE、サポート係、営業、マネージャー、外部の協力会社(国内外)と様々な立場の人がチームとなって開発をします。
例えば「○○と比べてこっちの仕事は大変だよ」、「○○はまったく…」と一方的に立場で偏見を持って仕事をするのは、あまりにもったいないと感じます。

日本人はSUITSを観たら、意識が変わるのでは?と個人的には思います。
しかしそれは限られるので、何か差別がいらない世の中に向けて、発信をしていきたいと思いながらアートや文章をつくっています。
(私もまだまだ弱いので、自戒も込めてですが。)


自分にとって大切なものを守るということ。

「Family」

SUITSのテーマって、これかな?と思うくらい、よく出てくる言葉です。

事務所のメンバーに対して
「You're my family」
脅されたとき
「I have family」(またはdaughter)

おそらくストーリーでの最初の代表ジェシカの方針で、主人公の法律事務所は非常に義理人情に熱く、「何があっても仲間を守る、なぜなら家族だから。」という組織になっています。
サマンサという外から来た弁護士が最後に、よそだったらありえない、クレイジーだって言っていましたが、アメリカでもメジャーな組織ではないということですかね?(ご存知の方ぜひ教えて下さい!)

忠誠心や義理といった考えは、武士道考えがある日本や王国の歴史があるイギリスが強いのかなと勝手に思っていましたが、SUITSではそれがとても強く感じられました。
「You owe me」(一つ貸しだ)、と貸し借りの関係ができるとき、敵であっても味方であっても、かなり固くその借りを返すシーンがあるのです。
トピックと外れますが、この駆け引きもSUITSの醍醐味でした!

作中で、
「I can fix it」(自分がこの状況をどうにかする。)
という言葉がよく出てきます。
この短い言葉の中に、大事な仲間を守る決意が込められているようで、私は聞いていてとても好きでした。

また、大事な案件が片付いた日、祝おうと言うハーヴィー(独身)に対して、こんな日は妻と祝いたいと、次々に仲間が帰っていくシーンがあります。
少し寂しそうなハーヴィーですが…自分にとって大事なものを優先する仲間の姿にほほえみ、自分にとって大事な人が誰なのか気がつくのです。

ああ、自分の大事なものを貫く、守るって、かっこいいなと思いました。
そしてそれができたなら、迷って苦しい時間も短くなるのではないでしょうか?

コロナ禍で、自分にとって大事な人が誰なのかに気付かされたという声は、よく聞きましたよね。
これからは、「付き合い」などと呼ばれる義務感から生まれる関係より、自分にとって大切な深い関係を重視できる世の中にしたいです。

関連して、作中ではドナという女性がもうスーパーマネージャーというか裏方で…感服します。
「family」である事務所のメンバーに対して、その人の心を読み、ベストなタイミングでちょっかいを出すのです。(ちょっとした声かけやプレゼント、時には叱りの言葉など。)
私には真似できる自信はありませんが、何をするにしても、プライベートでも、相手をよく見て助け合うというのは大事な力だなと感じさせられました。

私はまだ2年目なので上司の指示の下仕事をする立場ですが、上司が部下を守るだけではなく、部下も上司にできる事があるのではないかと、考えた一年でした。
働き方やチームの改革は上司だけでできるものではないし、日本社会では中間管理職のストレスで体を壊す人も多いようです。
差し入れや体調を気遣うなど、ドナのように上下関係なく仲間として支える関係を目指して模索中です。

作中では他にも、ベテラン秘書のグレッチェンなど、色んな気配りの化け物が登場します。
ベテランになったらああいう人物になりたいですね…。

SUITSを見て自分の人間関係を見つめ直してみるのもおすすめです!。


いかがだったでしょうか?
純粋にストーリーが面白いだけでなく、人として共通しているもの、仕事や生き方について広い視点で考えるきっかけになる作品なのではないかと思います。
そして、コロナであやうくなっているものたちに気がつくことができるのではないでしょうか。
ぜひSUITS、視聴してみてくださいね。
まだ日本では見れないようですが、最新はシーズン9まであり、そこで完結するようです…!
見たくてうずうずしています。
※一部年齢制限かかってるシーズンあるので、お子様とは見ないほうがいいかもしれません。(お下品な英語も結構覚えてしまったり…)

ここまでお付き合いいただいた皆様、ありがとうございました。
感想やご意見コメント頂けますと嬉しいです!

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