彼と彼女のご飯事情
ご飯事情には彼には彼の、彼女には彼女なりの事情がある。
彼は、白ご飯が大好きだ。
だから白ごはんにシチューがかかるのが嫌だと言った。
カレーにはライスが合うけどシチューには
白ご飯が合わないみたいだ。
彼女は、カレーみたいにかけて食べるのが普通だと思っていた。皆んなそうだと思っていた。
絶対ご飯と別に食べたい。
和食メニューの定番と思っていた炊き込みご飯にお味噌汁。副菜におひたし。
彼は「これだけ?」と言った。
このメニューにもう一品メインになるものが欲しかったみたいだ。
彼はお腹が空いている。
お肉をガッツリ食べたかった。
炊き込みご飯に入っている小さく切った鶏肉では全然足りなかったのだ。
彼女は炊き込みご飯に具材や鶏肉を入れてるからボリュームあると思ったんやけどと言っていた。
彼は、塩コショウで炒めた豚肉に醤油を垂らした大根おろしをのせて食べるのが好き。
おかずの中で1番好きなのも分かっている。
だけど実は簡単そうにみえて以外と手間をとる作業が大根おろしだ。
生姜みたいにチューブがあれば登場回数も増えるに違いない。
彼女は、大根をおろすのが手間だと言った。
簡単だと思っていた。
夜ご飯何しよ?と聞かれ1番簡単にできて1番食べたい豚肉に大根おろしと答えていたけど。
意外な答えだった。
生姜焼きや大根のお味噌汁は作るのに何でただ炒めて大根をするだけが手間なのか?
彼は、豚汁にさつまいも入れるならじゃがいもがいい。さつまいもの甘さがご飯に合わないからだ。
彼女は、豚汁にさつまいもを入れる。甘いさつまいもが豚汁に合うからと言っていた。
彼は、頂いた上等のたらこを白ご飯にのせて早く食べたい!と言っていた。一房は、その日の晩に2人で美味しく頂いた。
彼女は、頂いた上等のたらこの残り全部を
たらこスパゲッティに使ってしまった。
上等のたらこで作ったスパゲッティやで!絶対に美味しいやん!!と言っていた。
あーご飯にのせて食べたかった。
彼は、冬の寒い日でも今日うどんにしようかなと言うと決まって冷たいうどんがいいと言う。
そうなるとあったかいのと冷たいの2つ作らないといけなくなるし冷たいのは麺を冷やす時
手が冷たい。
彼女は、冬は冷たいうどんは食べない。
確かにあったかいのと冷たいの2つ作るのは
大変だ。彼女が麺を冷やすとぬるい。
キンキンに冷えた方が美味しい。
彼は、インスタントラーメンやうどんの麺を茹でる時はタイマーできっちり時間をはかる。
確かにきっちりはかった方が麺がのびることはない。
彼女にインスタントラーメンを作ってもらうと麺が固かったり柔らか過ぎたりしてムラがある。めっちゃアバウトに時間はかって何かしながら作ってるから伸びる事が多い。
2人のご飯事情。
自分には当たり前だと思っていた事も相手には当たり前じゃ無い事もある。
嫌なものはイヤだし、こだわりだって譲れない時もある。
お互いその時の気分だってあるし、こちらの都合もある。
ただどちらかの意見ばかり聞いているといつか片方が疲れてしまって爆発してしまう。
それを知った上でお互い思い合って寄り添って今日に至る。
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