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感染症対策マニアが、新型コロナについて雑に語る⑩「新型コロナウイルスは、人種差別を無くす為にやってきた?」

①はじめに


先日、Twitterでこんな動画をリツイートしました。


https://twitter.com/Nitinitikekkou/status/1267802436145561600?s=20


今アメリカで起こっている、人種差別反対運動の中での一幕です。


見て頂いた方が早いので、内容についてはあえて触れません。


ただ私はこれを見て、なにかしなければと思いました。


それでこの記事の執筆を早めることにしました。


本当は、もっと後、半年後から1年後くらいに書くかもしれなかった記事です。


なぜなら、これは今はただの仮説のお話。


研究がもっと進まないと、確かなことは言えない話だからです。


②新型コロナのミステリー


話の始まりは、新型コロナウイルスについての、いくつかのミステリーについてです。


今回の新型コロナウイルスには、今までにはあまり見られなかった特徴がいくつか見られます。


例えば前回、「⑨段階的な自粛解除を」で、密閉状態で密集した人たちが長時間過ごすと、たった一人の感染者から、大多数の人間に一気に感染する、という現象が起こっている話をしました。


これは、今までの飛沫感染するウイルスにはあまり見られなかった特徴です。


そこで、「エアロゾル感染」という、新しい感染の形の仮説が立てられた、という話でしたね。


この話と同様に、新型コロナウイルスは、他にもいくつかのミステリーを残しています。


ウイルス自体の特性がまだ研究段階の為、それらのミステリーが、どういった原因からやってきているのかは、まだ分かりません。


けれども、データを元に仮説を立てることはできるのです。


さて、では今回のミステリーです。


それは、なぜ地域によってここまで感染・重症化に差が出るのか?ということです。


下の3つのグラフをご覧ください。


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一つ目のグラフは、2019年時点での、世界を六大州に分けた時の人口比です。


二つ目、三つ目は、それぞれ2020年6月4日時点での、今回の新型コロナウイルスでの感染者と死亡者の比率です。


元にしたデータはこちら。


画像2


データの提供元は、政府や報道機関向けに、AIによる情報収集と公開を行っておられる「FASTALEAT」さんのものを使っています。


また、全ての国のデータではなく、感染者数上位50位の国のデータのみを使用していますが、これでも感染者で97.7%、死亡者では98.8%のデータが含まれているので、問題は無いかと思います。


ロシアとトルコは、国土がヨーロッパからアジアにまたがっていますが、今回は特に人種的な点を注視したいので、それぞれの最大多数の人種の特徴から、ロシアはヨーロッパのデータに、トルコはアジアのデータに含んでいます。


さて、もし今回の新型コロナウイルスが、全地球人に満遍なく感染の危機があり、全地球人が同じ感染しやすさを持つのなら、感染者や死亡者のグラフは、一つ目のグラフと同じようなものになるはずです。


人口の比率が、すなわち感染者・死亡者の比率と等しくなるはずです。


しかし、グラフを見てみると明らかに違っています。


南米とオセアニアについては、実際の人口比とそう変わりはありません。


しかし、北米・ヨーロッパについては、明らかに実際の人口比よりも感染者・死亡者が多く、アジア・アフリカについては、明らかに少ないことが見てとれます。


まず1つ、アフリカについては、まだ感染そのものが到達していない可能性や、検査・調査体制が整っていないために集計できていないだけ、といった可能性が考えられます。


ですから、アフリカについては今後、人口比に近い形まで感染が拡大する可能性はまだ十分にあります。


しかし、アジアはどうでしょう?


そもそも感染の発生は、中国の武漢だと見て、ほぼ間違いは無いでしょう。


そして初期に感染が拡大したのは、日本・韓国・シンガポールといったアジア諸国でした。


そのことから考えると、アジアには、既に感染が到達していることは明らかです。


ということは、本来ならば、最初から最も長い期間、感染の危機に晒されているアジアが、最も感染者・死亡者が多くて然るべきなのです。


しかし、データはそうは言っていません。


③なぜヨーロッパで拡大したのか?


今回の新型コロナウイルスは、今まで何度も専門家たちを驚かせてきました。


しかし最も驚かされたのは、2月末、イタリアでの異様な感染拡大だったのではないでしょうか?


それまでに、アジアでの感染が続き、専門家たちは着実とデータを集め、新型コロナウイルスの全貌を、明らかにしかけていたところでした。


その時のデータでは、感染力はインフルエンザと同程度、死亡率は0.6%~2%というものでした。


しかし、いきなりイタリアにおいて、それらのデータでは考えられない感染率と死亡率を、急にたたき出したのです。


2か月ほどかけてゆっくり増えていった日本や韓国の感染者数を、イタリアはものの数日で超えていきました。


そしてなんと死亡率は10%を超えました。


そしてイタリアと同様のデータが、他のヨーロッパ各国、そしてアメリカでも見られるようになりました。


いつもデータを注視していた私は、一体何が起こっているんだ?と、意味が分からなかったです。


考えられた仮説はいくつかあります。


1つ目の仮説は、ウイルスの突然変異による強毒化です。


最も恐れていた事態です。


感染が拡大することでウイルスの性質が突然変異を起こした。


つまり、アジアで最初に流行していた弱毒性のウイルスとは別の、強毒性のウイルスがヨーロッパ・アメリカを襲った、という仮説です。


確かに、今回の新型コロナは、感染力の強いL型と、そうでないS型の2つがあることは分かっています。


しかし、そのどちらも、最初の武漢での感染拡大時に見つかっていたもので、その後、この2つ以外の型はまだ見つかっていません。


しかし、日本においても、最初ゆるやかな感染拡大をしていたところが、このヨーロッパ・アメリカでの拡大以降、それらの地域から入ってきたと考えられるウイルスによって、2度目の感染拡大を起こした際には、以前よりも大きな拡大が見られました。


ちょうど4月から5月にかけて、緊急事態宣言が発令される前後の時期ですね。


このことからも、この突然変異説は、現時点では否定できません。


しかし、ここでもう一つ、日本の専門家たちを驚かせる事態が発生します。


今度は、異様な収束です。


ヨーロッパ・アメリカでのデータを元に、専門家たちは新型コロナウイルスの認識を、より脅威的なものに書き換えていました。


なので、日本の専門家たちは、5月初め、今まで日本は緊急事態宣言を発令しなくても大丈夫だと言っていた意見を改め直して、発令を進言しました。


そしてどの専門家も、感染拡大のピークは、早くても6月、という試算を出していたんです。


ところが、です。


感染拡大のグラフは、5月中旬頃にはもう下がり始めました。


これは、緊急事態宣言が出される以前から、既に感染の勢いは弱まり始めていたことを示します。


これは一体なぜなんでしょう?


これについては、2つ目の仮説でお話します。


④「民度が違う」は本当か?


2つ目の仮説は、文化の違い、という説です。


よく言われることですが、欧米人はスキンシップが多いのに対して、東アジアの人は距離感を保ったコミュニケーションを取ります。


また、箸を使う文化によって手で物を食べる機会が少ないということも挙げられます。


そうした文化の違いが、感染率・死亡率の違いに表れている、と言う説です。


また、日本で急速に感染が収束した理由として、麻生副総理は先日、「民度が違うんだよ」なんて言ったと聞きます。


そうした、個よりも多を重んじる国民性も、影響しているのでしょうか?


確かにこれらの説は、日本、また東アジアでの感染・死亡が少ない一要因であるとは言えるでしょう。


しかし、それらは東アジアに関しては言えることですが、別のアジア地域に関してはどうでしょう?


アジアと言っても広く、更にいくつかの地域に分けることができますが、人口比的に見ると、アジアでは中東地域のみ、高い感染率と死亡率を示しています。


しかし、東南アジア・南アジア・中央アジアといった地域の感染率・死亡率は、東アジアのそれと変わりません。


しかし、それらのアジアの地域には、まだ生活用品の共有文化が根付いている地域が多いです。


また手で物を食べる文化が、欧米よりも根付いている地域も多い。


けれども、その感染率・死亡率は、欧米とは比べ物にならないほど少ないです。


それをどう説明しましょう?


文化や国民性の違いは、確かに感染拡大に少なからず影響している、一つの要因です。


しかし、ここまで劇的にデータに差が出るほどの影響力のある要因なのかと考えると、甚だ疑問が残ります。


3つ目の仮説は、政府の対応の違いです。


確かにこれも大きな要因の一つです。


しかし、それで言うなら日本は、先進国の中ではかなり緩やかな対応をしていると言えるでしょう。


このことについてはこのシリーズで今まで何度も述べてきたので深く言及はしません。


この記事「⑦日本はなぜロックダウンできないのか?」とかを読んでください。


政府が緩やかな対応をしていても、日本人はちゃんと自粛する、というのが、麻生副総理の民度発言の真意でもあるでしょう。


それは事実ではあるでしょうが、それだけが、日本の異様な収束の理由にはならないと思います。


例えば欧米諸国の国民が、政府の要請に従わず、全く自粛していなかったというのなら、この論理は通ります。


しかし、自主的であれ強制的であれ、どちらもきちんと自粛をしたわけです。


どちらも自粛をしていたにも関わらず、データに違いが出るのなら、それはまた別の要因が関わっていると考えるのが妥当です。


「日本人みんなが協力して自粛できたから、収束できたんだ!」というのは美談ではありますが、そこで思考を止めてしまっては、今後足元をすくわれてしまうでしょう。


また、欧米での死亡率の高さは医療崩壊が起こったからだ、と、何度も報道されていました。


しかし、これもよく考えてください。


ヨーロッパとアメリカですよ?


世界的に最も進んだ医療技術を持つ国ですよ?


そこで医療崩壊が起こって、どうして発展途上国では起こっていないのでしょう?


それは、要因が医療の技術や制度とは別の所にあるからです。


ヨーロッパやアメリカでは、急激なスピードでの大規模な感染拡大が起こった。


だから医療崩壊した。


他の地域ではそれが起こっていない。


だから、医療崩壊していないんです。


政府の対応や、制度の違いとは、全く違う所に、どうやら原因があるらしいのです。


⑤ベトナムの異様さ


今まで挙げてきた3つの仮説。


そのどれもが、感染率や死亡率に、一定の影響を与えているものだと言えるでしょう。


しかし、このデータはあまりにも劇的です。


ベトナムは、賃金が安いことから、中国や日本、欧米諸国との渡航が多い国で、感染者も、最初期から見つかっていました。


しかし、未だにベトナムでの新型コロナウイルスによる死者は0です。


もちろん、そう診断されなかっただけのケースや、多少の隠蔽はある可能性は捨てきれませんが、それも限度があります。


明らかにおかしいデータには、世界が気付きます。


そして世界中がベトナムの現状を調査しましたが、ベトナムでは本当に、新型コロナの感染が、劇的に抑えられています。


それを、政府の対応や、文化によって結論付けることは簡単ですが、それだけでは、死亡者0なんていう、異様なデータの説明には不十分です。


そこで今、世界各国が、新たな仮説を立てて、調査を始めたところなんです。


4つ目の仮説、それは、遺伝子の違いです。


⑥神様は、なぜ色んな人種を創ったの?


ここでようやく本題へと入っていきます。


私はこれまでこのシリーズでは、概ね科学的な視点で物事を述べてきました。


しかしここからは、本業の宗教家としての視点も混ざります。


中には読んで不快な思いをされる方も居るかもしれませんが、ご理解ください。


今まで話してきた、この新型コロナウイルスにまつわるミステリーを、一発で解決できてしまう、魔法の仮説が一つあるんです。


それは、新型コロナウイルスは、アジア人には罹りにくい、です。


もしくは、欧米人には罹りやすい、である可能性もまだあります。


それは、今後アフリカでのデータが出てくれば明らかになってくるでしょう。


どちらにせよ、新型コロナウイルスの感染・死亡に関する明らかなデータの違いは、人種の違い、にある可能性があります。


私も、この仮説自体は、イタリアで感染拡大した時から、可能性には入れていましたが、「まさかそんなはずはないだろ」と思って、考えないようにしていました。


しかし、ここ最近の研究結果を見ると、だんだんとこの仮説が無視できなくなってきたのです。


最初に感じたのは、神戸市が独自に行った抗体検査の結果です。


5月2日、神戸市が、市民を対象に抗体検査をした結果、3.3%の人に抗体があったと発表しました。


抗体とは、感染症にかかった後に、もう2度とその感染症にかからないように身体の中に作られる、撃退装置のようなものです。


新型コロナのミステリーの更にもう一つに、この抗体が作られにくい?というのがあります。


2回目、3回目の感染をした人の例が報告されているのはこれです。


ヨーロッパやアメリカのデータでも、感染した人の内、30%~40%の人からは、抗体が検出されなかったというデータもあります。


抗体検査自体がまだ始まったばかりですので、これらのデータはこれから精査されていくでしょう。


しかし、その割合に照らし合わせてみると、神戸市では既に、41000人が感染を終えている計算になります。


しかし、当時の神戸市の感染者数は260人。


この差は何でしょう?


「神戸市が感染者数を隠蔽してるんだ!」という陰謀論者さんは、データを正確に読み取ることに適してはいないと思います。


考えられることはいくつかあります。


1つは、神戸市では、41000人中のほとんどの人が、ほぼ無症状のままウイルスを撃退できた可能性。


2つは、欧米人に比べて、神戸市民は抗体が作られる割合が大きい可能性。


3つは、新型コロナウイルスに感染する以前から、既に抗体を持っている人が神戸市民の中には居た可能性。


です。


3つ目の、既に抗体を持っている理由として考えられるのは、最初期に感染が拡大した日本では、弱い新型コロナが蔓延し、ほとんどの人が無症状のまま抗体を獲得し、その後、強い新型コロナが来た時には既に抵抗力があった、というものと、BCG仮説(詳しくは説明しません、ググってください)も挙げられます。


どの可能性に該当したにせよ、神戸市民は、欧米人と比べて、何らかの理由から新型コロナウイルスについて強かった、と言えます。


その理由の一つとして考えられるのが、遺伝子の違い、なのです。


データから考えるに、おそらく東南アジア系の人種の遺伝子が、最も新型コロナウイルスに対して強い特徴を持ち、その人種との混血がより進んでいる人種において、同様の特徴を持っている、と、考えられるのです。


日本においては、縄文時代から古墳時代にかけて、この人種との混血が完了している可能性が高いことが、最新の研究で分かってきています。


だから、日本では新型コロナウイルスの感染拡大が、異様に収束したのだ、という論理は、仮説としては成り立ちます。


さて、ここで小題の質問に答えましょう。


「神様は、なぜ色んな人種を創ったの?」


この地球上に、一つの人種しか居なかったら、最初から、肌の色や目の色で差別されたり、争い合ったりする必要なんか、無かったじゃないかって。


こんな区別なんかせずに、みんな一緒にしてくれた方が、良かったじゃないかって、思わずには居られない人も多いと思います。


けれど、それでも神様が色んな人種を創造したのは、こんな時の為、です。


もし、地球上に遺伝子的に似通った人類しか存在しなければ、たった一つの感染症で全滅する、なんてことが有り得るわけです。


だからヒトに限らず、全ての遺伝子を持つ動物たちは、色んな可能性を持つ種が残るように進化してきました。


それは何のためか?


例えば、今まさに感染症によって絶滅しようとしている種があったとします。


その種が、生き残る方法は何でしょう?


その種はもう滅んでしまっても良くて、別の似通った種が生き残ればそれで良い、という理由で、色んな種があるわけでは無いのです。


今まさに感染症によって絶滅の危機にある種が生き残る方法、それは、その感染症に強い近縁種との交雑です。


交雑、つまり、混血して雑種を作ることです。


すると、その感染症に強い子どもが生まれます。


感染症による絶滅は、一代や二代といった短い期間に起こることはありません。


何代にもかけてだんだんと絶滅に向かっていく前に、別の種と交雑する。


そうすることで、本来絶滅するはずだった種の遺伝子が、後世へと受け継がれていくのです。


⑦ハーフは神の望み


テレビでも、たくさんのハーフタレントさんが活躍してますよね?


ハーフタレントさんって、美男美女が多いですよね?


それって、欧米人とのハーフなら、欧米人が美男美女が多いから、ハーフも美男美女が多いんだって、思ってませんか?


それ、実は違うんです。


ハーフは、ハーフだから、美男美女が多いんです。


顔は、遺伝子の説明書です。


「男(女)は、やっぱり顔だよね~」って意見もよく聞きますが、それ、遺伝子学的には何も間違ってません。


美男美女の顔っていうのは、「この人、良い遺伝子持ってますよ」って、分かりやすく示す為にあるんです。


だから、美男美女がモテるのは当然です。


美男美女と結婚すれば、良い遺伝子が残せるんですから。


そして、ハーフに美男美女が多いのは、良い遺伝子を持っているからです。


基本的に、父親と、母親の遺伝子が、似ていなければ似ていないほど、生まれてくる子どもの遺伝子は、より多くの可能性を持ち、生き残る可能性がとても高い、「良い遺伝子」になります。


その表れとして、顔はイケメンになります。


私の信仰している天理教でも、よく他宗の人や未信者の人から、「なんで天理教の人って、こんなに美男美女が多いの?」って聞かれます。


「心が綺麗だから!」と、言いたいところですが、これも遺伝子で説明がつきます。


普通、人は出会いの可能性が高い、同じ出身地同士の者で結婚することが多いです。


しかし、天理教は全国各地に満遍なく教会があり、また、地域が近いことよりも、信仰があることが結婚の条件として優先されることが多い。


つまり結果的に、遠い出身地同士での結婚の割合が、一般と比べて格段に多くなります。


その結果、両親の遺伝子が似ていない「良い遺伝子」で生まれてくるので、美男美女は増えます。


天理教の創世記が書かれてある『こふき話』の中で、神様が、人間を創ろうと、ひながたにできそうなものを探すために泥海の中を見澄まして、結局「うを」と「み」に決められます。


その「うを」と「み」の特徴について書かれた記述の中に「顔良く」というのがあります。


それが全てでは無いにせよ、やはり神様にとっても、顔は良いに越したことはないのです。


そして、その神様が、顔が良くなるために作られた仕組みが、この、交雑なんです。


極論ではありますが、ハーフは神の望み、とも言えそうです。


なので、ここまでの文章を読んで、心が傷ついてしまった、私も含む顔に自信の無い独身の皆さん!


まだ見ぬ子どもたちの為に、できることがまだあります!


国際結婚しましょう!(笑)


⑧世界が一つになる為に


冗談はさておき(笑)


この話を締めるにあたって、またシリアスに話をしていきます。


今、世界はどんどんと分断されていっています。


元々は一つの地球であったのに、地図で見ると、そこには無数の国境が引かれてあります。


元々は、一つの神様から創られた兄弟姉妹であるのに、私たちには「〇〇人」という名前が付けられ、時に争いあっています。


国に居場所を無くした移民たちを、排斥する運動も盛んです。


どの国も「自国中心主義」を掲げ始めました。


そんな時に起こったのが、今回の新型コロナウイルスの世界的大感染です。


この出来事は、私たちに多くのことを気付かせてくれました。


それは、気付かないといけない所まで、私たち人類が来てしまったからではないでしょうか?


今、世界は第三次世界大戦に向けて、着々と進んでいます。


中国を中心とした「一帯一路構想」に賛同する諸国と、それに反対する、アメリカを中心とした諸国による戦争です。


私は、この戦争に対処する為に、「日本は鎖国すれば良い」なんてことを考えて、色んな所で発表してきました。


もちろん、これは貿易的な鎖国ではありません。


外交的な鎖国です。


もしも戦争になった時に、どちらの味方もしなくても良いように、外交的に独立するということです。


けっこう良い案かなぁと思っていたのですが、今となっては、そう思っていたことが恥ずかしいです。


この方法では、日本しか、日本人しか助かりません。


まさにこうした考え方こそが、自国中心主義に陥っていたのだと、今回のことで気付いたのです。


国が違うからって何だというんでしょう?


肌の色の違いが、目の色の違いが、一体なんだって言うんでしょう?


確かに私たちは違っています。


でもそれは、何も私たちを分断して、争い合う為にある違いでは無いのです。


その違いは、神様が、こうした危機的状況の時に、兄弟姉妹を救う為に創っておいてくれた違いなのです。


そのことに、私たちは気付いた方が良いのかもしれません。


これから半年ほどかけて、遺伝子と抗体の研究が進みます。


もしかしたら、何の結果も出ず、私がここまで話してきたことは、ただの詭弁になるかもしれません。


逆に、この話が証明されて、予言の書になる可能性だってあります。


その時、私たちは否が応でも、人種、ということについて考えなくてはなりません。


その研究結果は、アジア人が優れていて、欧米人が劣っている、という意味ではありません。


今回はたまたまアジア人のターンだっただけ。


次の世界的感染では、逆になるかもしれません。


そういう時に、お互いに助け合える為の違いです。


私は何も、全人類が混血して、最強の人種を作ろう!なんてことや、混血こそが善で、種としての独立を守ることは悪だなんて言いたいわけではありません。


それに感染症に関しても、今では混血以外にも、新型コロナウイルスに耐性の強いアジア人の遺伝子的特徴を調査して、新薬やワクチンの開発につなげるっていう助け合い方もあるのです。


人種の違いというのは、そうしたポジティブな捉え方がされるべき違いなんだってことが言いたいです。


それともう一つ、この混血の話から言いたいことは、世界はもっと一つになるために動いていくべきだ、ってことです。


元々は、人類みな、神様から見れば可愛い我が子なんです。


どこに優劣も分け隔てもない、同じ兄弟姉妹です。


でもそこに、人間たちが勝手に、住んでいる地域で、国籍で、肌の色で、目の色で、言語で、歴史で、宗教で、線を引いて、区切っています。


「でも、そんな線なんて、本当は無いんだよ?」


「自分の心1つで、簡単に、飛び越えていけるものなんだよ?」


そのことに、私たちは気付かなくてはいけないのだと思います。


新型コロナウイルスは、それに気付くための1つのきっかけだったのかもしれません。


これを機に、みんなが、自分自身の、精神的鎖国をやめるべき時なのです。


⑨終わりに


これから世界が混迷期に入っていくと、私たち宗教家の担うべき役割も大きくなります。


だんだんと分断されていく世界の中で、私たち宗教家は、世界に対してどんな言葉を発信できるでしょう?


伝えるべき言葉は何なのか、世界が1つになるために、できることは何なのか。


しっかりと考えていきたいですね。

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