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馬喰町*乙女の隠れ家 ジャムカバー

馬喰町、アガタ・竹澤ビル。
何の変哲も無い、街に溶け込んでいるように見えるこのビル、実は一度入った者を虜にする、いわくつきのビルだ。人間の体内時計を狂わせ、時間感覚を奪う、それはそれは恐ろしい建物……というのは冗談…でもあり、真実でもある。

エレベーターに乗り込み、4階へ向かう。
405号室。
少し開いたドアの前にはセンスの良いディスプレイ、やわらかな照明があたりを照らす。…良い匂いがする。実際に匂うわけではなく、雰囲気から生じる匂い。
誘われるようにドアノブを回し、店内へ。

…「可愛い」の大洪水である。
心をぐわしと、強く強く掴まれた。
右から左、上から下…溢れんばかりの雑貨たち。優しい光に包まれ、ひとつひとつが存在感を放つ。

その日私は疲れ切っていたので、この光景に泣きそうになった。
包み込まれるような、あたたかさ。
乙女のサンクチュアリ。秘密の隠れ家。

そんな言葉にピンときたあなたも、そうでないあなたも、一緒に探索の旅に出ようじゃありませんか。さぁ、レッツゴー。

ジャムカバーのディスプレイって、いちいち可愛い。いちいち可愛い。大事なことなので2回言いました。
輸入品のノートやペン、ジャムカバーオリジナルのペンケース(しっかりした作りでリーズナブル)が並ぶ。

もともとは雑貨アーティストの作品が好きで、もっと知ってもらいたくて、お客さんと作家さんの架け橋になりたいという願いから生まれたお店。それゆえハンドメイド作品を多く扱っている。

ユニークで、温かみがあって、好みなものばかり。じっくり見てしまう。ブローチ好きとしては種類豊富でうれしいかぎりだ。

パングッズコーナー。
食べ物モチーフに弱いわたしである。パンは造形美ランキング上位に食い込むと思う。 しかしどれも可愛すぎるなぁ。ここはブローチ天国か。そうに違いない。

こどものお洋服や、前掛け、おもちゃなど。ハンドメイドの温かみに癒される…。親しい友に子供ができたら、プレゼントしたいなぁ。包みを開けた瞬間に喜んでくれる姿が目に浮かぶ。

味のある、どこかノスタルジックな輸入食器たち。作家さんの作品も。
どんな料理に使おうか、想像を掻き立てられる。
肉じゃがとか和食にも合いそうだ。

リボン、チロリアンテープ、ボタン、レース…
女子がときめくアイテムを、ジャムカバーは熟知している 。

それは手芸素材にとどまらず。

いくつあっても困らないマスキングテープ。

見かけない柄に惹かれて手に取ると。あれ、日本語じゃない…?
店員さんに聞けば台湾からの輸入品だそう。クスッと笑ってしまうような物語柄テープや、巻き寿司の断面など、新鮮な柄が多い。
プレゼントにも人気とのこと。
なるほど。珍しい上に消耗品、プチプラとくればもってこいだ。

こちらはヴィンテージ壁紙。
ご丁寧な注意書きもあった。

ジャムカバーは見落としてしまいそうな場所にも商品があったり、ディスプレイかと思えば売り物だったりと嬉しい驚きに満ちている。

レジ前には次の展示作品の革小物が、さりげなく、センス良く置かれていた。

そんなこんなで、ぐるぐると店内をうろつき、【可愛い】の大洪水の中、同じく可愛い、そして優しい店員さんに撮影許可を頂き、宣伝を頼まれ、お店を後にする。
わたしが購入した商品たち↓

…はい、すべて紙モノです。
ブローチもすごくすごく迷ったのだけど、今の自分には生かしてあげられないような気がしてやめた。

マスキングテープたち。
花柄以外の2つは台湾製だ。

この柄に惹かれて買ったのだけれど、パッケージをよく見れば【睡美人】との文字。どうやら眠れる森の美女のモチーフらしい。
もしこの文字が無かったら、気付けなかったかも。笑

閉店1時間前に駆け込みギリギリまで居座ったにもかからわず、優しく対応して下さった店員さん。感謝です。

胸がぎゅーっとなるくらい嬉しくて、夢中になれる空間。秘密めいていて、わくわくすること。
それは意外と日常の中に、身近に潜んでいるのかもしれない。
現実に疲れたら、こころが傷ついたら。こういう空間に身を投じて、エネルギーチャージをさせてもらおう。

次はどんな発見が待っているかしら。

ジャムカバーイーストTOKYO
http://www.jamcover.com/shop/shopeasttokyo.html

おまけ

かまぼこ柄くつ下、ちょっと気になりました

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