満月の日に

8月2日の1時過ぎ、仕事からの帰り道。見上げた空に浮かんでいたお月様は、絵に描いたようにまんまるで、美味しそうな柔らかい黄色だった。

クリームの入ったスポンジのお菓子にも見えるし、薄焼き塩味のお煎餅にも見えるし、ものすごく綺麗な丸のポテトチップス、あるいはじゃがいもにも見えた。あと美しく盛られたバニラアイスにも。

全部、ぜーーんぶ食べ物ですやん。

あぁ、きれいだなぁ以上に、ふふふ、美味しそうだなぁと思いながら月と共に家路に着いた。

今月は8月2日と31日、2回満月が見られるんですって。

あ!!そうか、仕事に行ったのは8月1日だったけれど、仕事帰りに見た月はもう満月だったのかな。と今更思ったり。

満月が月に2回。何年かに一度そうなるってことを頭の片隅では分かっているんだけれど、なんだか不思議。そしてちょっとお得?と思ったりもする。

好きなのは三日月なんだけれど。満月ってなんだか特別?みたいな。

8月の満月はスタージェン(チョウザメ)ムーンとも言うそうで。

Sturgeon Moon 
……あれ?
なぜだか頭の中で、マイケルジャクソンが歌い踊りはじめたよ。

……これは Billie Jean だ。
Sturgeon が脳内変換間違っちゃった。よく分からないけれど笑っちゃう。それにマイケルと満月悪くない気がする。
ここまでは満月の日のいい?楽しい?お話。

ここからは、満月の日の怖い?参っちゃう?お話。
何がどう作用しているのか、ただの偶然かよく分からない不定期に起こる困りごと。

前触れなく、処理しきれないほどの悲しみとか恐怖に身体中を包まれる。
日頃目を背けている、悲しみとか恐怖の塊が、全部ひっついて巨大化して内側から身体を占領する。

そういう事が起きる時はだいたい満月の日、あるいは前後1日前。

今日は幸い5分くらいで持ち直せたけれど、あれもこれも何もかも怖い、悲しいみたいな気持ちに包まれた。

そうしたらまず、今当たり前のように息をしている事が怖くなって、その次は息が止まったらどうしようという恐怖に切り替わってしまった。

息をしても苦しい。息を止めても苦しい。どうしよう……?!?!

胸をバンバンと強めに数回叩いたら、どうにかこうにかまたうまく息が吸えて、説明できない怖いと悲しいは遠のいて行ったけれど、慌てた。

でもこの現象、毎月じゃないけれど割とよくある。その時によって怖いと悲しいの割合は変わる。
なんなんだろう。それこそ思春期くらいからだとと思う。
大人になったら、いつの日にかマシになるだろうと思っていたけれど、だいぶいい年になったのに。まだマシになっていない。

しゃーない。(きっと割り切れはしないけれど)
うまく付き合っていきましょう、生きましょう。
さて、満月は今何処?そーっと見上げてみましょうか。




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