エヴァを完走した感想

【※当然ながら大量かつ重大なネタバレが多数あります。
まだ観てないよ!って方はお願いなので先に映画館へ行ってください】


巷で噂のシンエヴァ、とうとう見てきました。
もともとエヴァンゲリヲンという作品自体、難解というか拗れた作品だったので映画館で観たことは無かったのですが、なんだかんだ視聴は全シリーズしてるし、最後っていうから観るか~くらいのノリでした。

はい、顔面が汁でいっぱいでした。きたね。

前半のシンジくん、そりゃQの流れがあったらそうなるよね。
Qが序~破にたいして散々な話だったので、正直ダメ大人グループはどう対応してくるのか…と深刻な顔をしていたわけですが、Qと正反対にシンはシンジ君に全員が優しいんですよね。アスカも突っぱねているようで、なんだかんだ世話してくれているわけですし。旧劇の時、アスカとシンジは逆の立場でアスカが廃人同然だったわけですが、シンジ君はその時何もしなかったのに対してアスカは真逆の事をするんですよね。彼女が大人に求めた行動だったんじゃないかと勝手に思っています。

田植え波ちゃんかわいいね。びっくりしました。プラグスーツって田植えに最適じゃね?とか思いました。おばちゃん達、いい人ですよね。さっきも言った通り、エヴァって大人がコミュニケーション拒否して殻に籠りまくってる断絶が生んだ話という面が強いので、こういう「理想の大人」達が暮らしている日常はまるでエヴァじゃないかのようでした。ジブリとか?

シンジくんの「なんでみんなそんなに優しいんだよ!」のセリフで早速泣きました。なんでだろう。本当に精神的に追い込まれてる時って、どうしても他者にキツく当たっちゃったりするじゃないですか(しなかったらごめんなさい)。それなのに誰も怒らないでいたらこういうセリフ出ますよね。
もうほっといてよ!って。でもそこで立ち直れる、自分と向き合えるシンジ君は強いな。君はもう立派な大人だ。大人なんて歳を取れば勝手になれると思ってる人が多い中で、君は立派な大人なのだよ…

トウジとケンスケが生きてたのもめちゃくちゃびっくりしましたね。
よくまああの絶望的状況から生き延びたもんだ…「言えないようなこともした」とは言ってましたけど、ほんと子供たちが強い世界だな。

田植え波がLCLになってしまうシーン、シンジ君ここでまた精神たられちゃうのか…とハラハラしましたけど、彼はもう成長していたんだね(CV:石田彰)。ここから大きく何かが変わっていく感じがします。

ミサトさんはQでめっちゃくちゃ株落としてたので、正直あんまり好きじゃありませんでした。だって行けって言ったのあんたじゃん!って思いますよね普通。さすがにわかってましたね。終盤、バイザーが破壊されたことでシンジ君と目を合わせて対等に話し合えた事で和解したのだと解釈しています。子どもいたのはビビりましたけどね。すいか。

ゲンドウとシンジ君の親子喧嘩シーン、正直笑ってしまいました。
いや笑うでしょ。突然スタジオでシンクロタイマンショー始めないでくださいよ。まあ今までのシリーズでも散々わかっていたことではありますが、ゲンドウってでかいシンジ君なんですよね。独白のシーンは驚きました。あのゲンドウが息子と話をしている。人間やめちゃって目がなくなってましたけど、話し合うシーンでは人間に戻るんですよね。ようやく自分と息子に向き合えましたね。でも、正直気持ちはわからなくはないんですよゲンドウ。やってることはあんまりに子供じみていて狂気的なんですが、知らなければよかったものを知ってしまい、そこに希望を見てしまった人間が、唯一のそれを失った時、スッと立ち直れることってほとんど無いと思います。

アスカの独白(なのか?)も好きでした。お疲れ様と言いたい。

ちょっとよくわかってないんですけど、結局マリって何者なんですかね?
旧劇では彼女がいなかった結果「気持ち悪い」になってしまったわけですけど、新劇では彼女が活躍したことによって運命が変わった気がするんですよね。いうならばひぐらしの羽生のような。ちょっと違う気もしますけど、まるであの世界を外側から見てるような(旧劇を知っているような)発言があったのも気になります。パイロットとしてもめちゃくちゃ強いですしね。

ともあれ、エヴァンゲリヲンの無い世界=現実に彼らは来たんでしょうかね。さようなら、すべてのエヴァンゲリヲン。大人シンジ君、口が達者になりすぎている。無敵すぎる。

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