クーファピーカブーのこと
いつも通りパドックは昂っていました。
新馬戦の時からそうでしたね。
でも、自分をコントロールできている知的さをそこはかとなく感じさせます。
彼女らしい、いいスタートでしたね。
思わず「ですよね」とつぶやきました。
直後でしたね。
ゼンノマネジメントさんのFacebookによると「左前脚の種子骨が完全に割れてしまっていて、自力で体を支えることができない状態」とのことで。
それほどの大怪我をしているとは。丹内騎手を落とさず守ったことからも、改めて気丈な競走馬だなと思います。
地方から戻り、オーナー一族ゆかりの土地にある小倉競馬場で1勝クラスを勝ち上がりました。
トップの写真は、中山2勝クラスのパドック。
コロナ状況下で、密を避けるために置かれた花壇越しに撮った写真。
私にとっては新馬戦以来の再会。
時代の閉塞感の中で、生き生きとした彼女の可愛らしさから希望の光をもらえた時でした。
このレースは心房細動で16着。
しかしながら、間もなく復帰して、再び小倉で勝ち、新潟と連勝。
その後、オープンの壁に阻まれている印象も、リベンジの中山で好走するなどクーファピーカブーならではのスタートセンスとスピードを生かした競馬は続けていました。
ゼンノマネジメントさんのFacebookの記事、今回は悲しく切ないものでしたが、いつもはクーファピーカブーへの期待に溢れている投稿。
期待を寄せられ作戦を練ってもらえる、幸せなアスリート生活だったのではないでしょうか。
オルフェーヴル産駒を応援するファンとしては、地方から戻ってオープン入りし、長く成長を見守らせてもらえたことに、感謝しかないです。
今は寂しくて仕方がない。
そう、彼女を失った寂しさが癒えることはないけれど。
姉のクーファエランは繁殖生活を続けてくれているようですし、昨日の東京未勝利戦で走っていた半妹のキョウコウトッパは好気配が続いている。
クーファピーカブーが苦難を乗り越え人々に勇気を与えた馬であったように血筋が慰めをくれるのだろうなと。勝手ながら、そこに救いを求めて。
クーファピーカブー、ありがとう、忘れません。どうか安らかに。
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