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エイシンポジションの一周忌

今日誕生日なのですが。
悲しいことに、昨年からエイシンポジションの命日となってしまいました。
前月に、「骨折のため放牧」との記録があり、その後、命に関わることが起こったのだなと。

あどけない面影残して。
突然去ってしまうなんて。

彼女との初対面は、東京新馬戦、芝1400m。
パドックでの仕草や表情のかわいいこと。
厩務員さんもエイシンポジションがかわいくてかわいくて自分の手を離すのが心配で仕方がない、そんなご様子。

馬場入りもしばらく厩務員さんに曳かれたまま。

幼さが弾けた直線。
内にもたれながらも、速く進もうとする勝負根性を見せて6着。
才能の片鱗を示します。

3戦目の初ダートで初勝利。
元祖オルフェーヴルのダート娘。
1勝クラス、2勝クラスを連勝。
絶好のスタートを切ったレースでは迷わず位置を取りに行き、そうでない時も馬群の隙間を突いて出てくるゴール前の迫力たるや。

特にオープン入りを果たした桶狭間ステークス、「ちょっと失礼」としなやかに進路を作り、ぐいぐいとゴールへ突き進む姿。
今でも胸が熱くなります。

たしかキックバックに慣れなくて馬群を避けていたこともあったと思いますが、苦手を経験で克服する、彼女にはそんな強さがありました。

ヘリオスが勝った霜月ステークス。
エイシンポジションには最後のレースとなってしまいました。

あのパドック周回の時、地下馬道への入口に差しかかると毎回立ち止まる、不思議な光景。
何を主張していたのかは分かりませんが、新馬戦の頼りなげなパドックと比べると、頑固な面を見せるようになった彼女に、頼もしさを感じたものでした。
レースも着順よりずっとよかった。
何度も後続に抵抗してた。

鞍上のレース後コメントは、いつもエイシンポジションの能力と一生懸命さ、真面目さを讃えるものでした。
たくさんの人に愛されたでしょうね。

会いたいなぁ。

どうか安らかに。

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