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冬と春の境目に


「寒いからもう帰ろっか」

「気持ちがいい天気だから散歩にいこう」


「なんだか切なくなるね」

「これからわくわくだね」


一点を見つめさせる北風から

空を仰がせる春一番にかわる


自分でえらび、みつめ、歩んできた道も

あなたがいたから、あなたたちの存在があったから

別のなにかが生まれ

逡巡する想いを枯れた風が吹き散らしていく


ひとつひとつに意味がなくてもいいんだ

あなたたち、が大きな意味を持つように

それら、は大きな支えとなり
薄くもしっかりと、わたしを包みこんでいる


いつか会おう

いつでもいいよ

また季節は巡ってくるから


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