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この人のために

「あなたはどういうキャリアを描いていますか?」

「そのためにうちではどんな部署でどんな経験がしたいと思っていますか?」



ある年次で全員に行われる
キャリア面談での問いのなかで

準備していたはずの自分のキャリアが
うまく表現できなかったのは
もちろん自分の整理の足らなさもあるのかもしれない


でも、
ある場所で働くことも

何をするかということも

なんとなく考えても話していても
ピンとこなかったのは
いちばん大事なものを忘れていたからな気がした



それは、「だれのために」ということ

結局は心が動く仕事がしたいんだって
そう感じた


心が動くのは
結局何を成し遂げたという実績ではなく
だれのために働けたかを感じたときなのだと思う


1年かけて
仕事とは別に、古くから残る人事制度を変えた

プライベートの時間を削り話を重ねて
みんなで悩んで、汗を流して
つくりあげ、やり抜いた結果だった


制度発表の日、涙が止まらなかった

この制度があれば、あいつはやめなかったかもしれない

この制度があれば、あの子はもっと活き活きと仕事を捉えられるかもしれない


はっきりと顔のみえるあの人たちに
ちゃんと届けられる仕事ができた



これが、自分のやりたかったことなんだなって


「誰に何の価値を提供したいのか」
メンターに話した際に問われた問いである


1年前、現状に課題を感じ
解決策を外に求めて去っていく同期や後輩をみて何かできないのかと湧き出る思いだけがあった


思いは絶望に変わることもあれば、イライラしてネガティブに支配されることもあった



ただそのなんとかしたいという思いだけですすめてきたものは、確かに価値とその対象はクリアだった


これ以上会社に絶望して離れていく人たちを産み出したくない

想いを持った仲間たちが少しずつ諦め、
考えるのをやめていく姿を見ていたくない



この人たちのために、自分は働きたい
その一心だったのだと思う



大事な観点として
もうひとつの「この人のために」がある



この人となら、一緒につくりあげたい

つくりあげるものが
自分のつくりたいものだったら最高だ


いま、この人たちとなら、と思える人たちがいる


この人のために、
自分も自分で居続けたいと思える人がいる 



わたしはあなたのために生き、働きたい

それがわたしのやりたいしごと

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