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南相馬はもうただの「被災地」ではない②

昨日に続き南相馬についての投稿です。

南相馬のイケてる起業家たち

①で書いた馬のシェアリングの話を聞いた後は、小高ワーカーズベースの方、そして地域おこし協力隊で南相馬にUターンしてきた起業家の方にお話を伺いました。

南相馬は地域おこし協力隊の制度などを使って様々な起業家やビジネスマンを南相馬に呼び寄せているんです。そんな方からお話を聞けたのは本当に貴重でしたし、何より刺さったのはほぼ全員が「今の南相馬は可能性に満ち溢れている」と本気で思って動いていることです。

南相馬は震災後、人口が激減し、子供は震災前のなんと1割、お店を開いても人はなかなか集まらない。そんな状況でも皆さんは
「0ベースで事業を作ることができて、解決する課題がたくさんある、そして競合もいない、そんな可能性にありふれた街」
だとチャンスと捉えているおりその姿勢がとても印象的でした。もちろんそう思えるようになるまでにたくさんの苦労があったのだとは思うんですがこ前を向いて街をよくしていこうと思っている限りは南相馬はどんどん良い街になっていくんじゃないか。そんな風にワクワクさせられてしまいました。

そしてここにUターンで起業している方、そしてサーフィンが好きでこの町に飛び込んできた起業家の方、ほんとに熱意にあふれ、何より南相馬のことが好きでここで何かをしようと思っている方ばかり。そんな強い使命感に心を動かされました。

でも一方で外部の人が入りすぎると「中にいる住民が自立できなくなる」という懸念もしていました。だからこそ中と外の融合をうまくして経済を作り地元を支えられる人を作る、これが今後のビジョンなのだそうです。

最後に

ちなみに余談ですが次の日の朝、海沿いまで散歩しにいきました。(このツアーでは海沿いに行く機会がなかったので、、!)
そこに広がっていたのはこんな光景。1枚目はよく見えないかもしれませんがこれ全部更地なんです。

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ここはもともと家や田んぼが広がっていたのですが津波が流されてしまって以来、誰も手を触れていない土地がたくさんあります。
田んぼを再生させようとしても塩害で復活するには相当の時間がかかるそう。さらに津波で散乱したごみが放置されたスーパーなんかもありました。

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多くの人が前を向いているとはいえ、やはり大震災の爪痕は今もまだ残っているのです。そして震災の教訓は決して忘れてはいけない。そんなことを現地の方もおっしゃっていました。

こんな感じで震災も忘れず、でも前を向く人たちと南相馬について考える、このような機会を学生のうちにできて本当によかったなと思っています。そんな感じで1泊2日のツアーは終了しました。本当に、学びの深い2日間となりました。

まとめ

・南相馬は今、起業家やビジネスマンも注目する面白い街になっていた

・もともと南相馬には観光資源があり、新しく作り出すというよりは今ある良さを掘り起こそうと頑張っている

・それでもやはり震災の爪痕はある。その事実を私たちを忘れてはいけない

そしてこのツアーの最後に今後の南相馬との関わり方について話したのですが僕は「友人も巻き込んでまた南相馬に行きます」と宣言しました。

まずは4月に東北ヒッチハイクでもしようかなーー。とにかくこれで終わりといわず今後も南相馬に関わっていこうと思います。

こんな町に魅了された2日間でした。


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