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魔戒英妖 ソロモンの淫極②




踊り狂う大火の火の手がそこらに上がっていて、逃げたくなる熱い熱風が自分の元にまで煽がれてくる。



あちらこちらに人間ではない、異形の姿を持つ悪魔達が歩いていることに気付く。
大きな角を持ち、剥き出しの性器を出して歩く悪魔。




大きな牙を持ち、鎧を身につけ、大きな鎌を携えた悪魔。
それは様々な種類の姿形をしていた。




空には天使と見紛うほどの、美しい姿形をした悪魔も飛翔していた。




どうしたらいいのか分からないので、とりあえずあの白銀に光る城まで、歩いて向かうことにした。

途中、体の大きな悪魔に出くわす。
まるで巨人みたいだ。
襲われるのかと思ったが、悪魔は紳士の様に知性的な声色を喉仏から出し、俺に地獄の説明をした。

「御覧、あの空に翔ぶ美しい悪魔は、悪魔貴族達だ。あの神々しさは天使と同じ光。我ら下層の者どもには眩いばかりの光よ」


「あ、あくまきぞく……」


「人間よ、何の罪を持ち地獄に落ちて来たのかね?」

「俺はただ、クリックしただけだ。Webページのクリックを」

「人間よ、因果なく地獄に落ちて来る者はいないのだぞ」

「知らない!俺はただクリックしただけだーっ!」

巨きな悪魔から走って離れた。






どれだけ歩いただろうか。どれだけ時間が立っただろうか。

景色は一切変わらない。
日は上がらない、落ちないし、天候も何もかも変化ない地獄の風景を歩き続け、白銀の城に迄やっと辿り着いた。


城の中で繰り広げられていたのは……。




一人の人間の男に対して、大きな怪物が何体も群がり、肛穴を犯している。




「あれこそは、イスラエルの王国にて我ら悪魔を従えし偉大なるソロモン王だ」






ぬっと、大きな人の姿に仮面を被った悪魔が俺の隣で喋りかけて来た。

「ソロモン王は72柱の悪魔を使役した代償に、死後こうして地獄に魂を連れて行かれ、休む間無く、自分の使役した悪魔に交替ごうたいで、体を貪られているのだ」



「今日はガミジンとウァレホル、それにアガレスがソロモンを貪っている」

見るとワニの巨大な頭をし、身体は人間の身体をした大男と、馬が人間になったような外見の大男、ライオンと人間が混ざった様な大男が次々にソロモンの肛穴をズチュズチュと埋めてまわっていた。
ソロモンは顔を悲鳴の形に曲げながらも、もう声も声にならない様子で、喉は動くが少しも発声されていなかった。






見るからに熱々の巨大な肉茎は、肉を割ってソロモンの肛孔を浸し、身体の中を奥深くまで串刺しにして動かしている。
悪魔達に比べ小さなソロモンの身体は、剣尖(けんせん)が動かされる度にビク……ビク……跳ね踊っている。


あんなに長いものを深くまで沈められたまま、押し付けるように回され、相当奥を掻き回されて、引っかかる様に引き抜かれるのに耐えきれないソロモンの爪先が反り返って痙攣を起こした。
苦痛によるのか快楽によるのか、恐らくその両方とも味わわされているのだろう。



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