見出し画像

面白い未来の作り方5「好きを超えろ!」

「○○が楽しければ人生は楽園だ」

○○には何が入ると思いますか?

○○には……「仕事」が入ります。

「仕事が楽しければ人生は楽園だ。
 仕事が義務なら人生は牢獄になる」

ロシアの作家、マクシム・ゴーリキの言葉です。

仕事が楽しけば人生は楽園になりますから、好きなことを仕事にして生きていきたいと思う方が多いわけですが、では、どうすればそれは可能になるのでしょうか?

ここに一人の女性がいます。
とにかく「さつまいもが大好き」。さつまいもが大好きすぎて、さつまいものことを呼び捨てにしません。「さつまいもさん」と呼びます(笑)。
彼女の名前は、新谷梨恵子さんなんですが、自身は、「初めまして。さつまいも子です」と名乗ります。「いもこ」と名乗る人が現れたのは「おののいもこ」ぶり、飛鳥時代以来となります(笑)

画像1

写真出典 https://things-niigata.jp/other/satsumaimonocafe-kirara/

「fall in love」という言葉があるように「恋はするものではなく落ちるもの」。
彼女が、さつまいもに恋に落ちたのは、高校1年生のときだそう。
焼きいも屋さんとの会話がきっかけでした。
「いもの中で、なぜ、さつまいもだけ甘くなるのか知ってる?」
何げなく交わした焼きいも屋さんのおじさんとの会話が彼女の人生を変えることになるのです。

考えたこともなかった。いもの中でなぜ、さつまいもだけ甘くなるのか……

なぜ……。

おじさんはこう言ったそうです。

「いもの中で、なぜ、さつまいもだけ甘くなるのか? 
それはね、さつまいもには心があるからなんだよ。
人間のために甘くなろうとがんばってくれている。
甘くなって、おいしくなって、人間に食べてもらいたいと願ってる。
だから、こんなに甘くなるんだよ」

♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡

彼女が恋に落ちた瞬間です。
このおじさんの言葉が、高校1年生の純粋な彼女の胸にすっと沁みこんで、
「キュン♡」と、ときめいてしまったのだとか。

画像2


そんなわけで、彼女が男性のことを考える基準も「さつまいもさん」ありきとなりました(笑)。まずは農家の方であればさつまいもを作ってくれる可能性も生まれますから、「農家に嫁ぎたい。農業大学に通えば農家の息子と会える♡」と東京農業大学に入学。合コンでも真っ先に
「おうち農家?」
と聞いていたそうです(笑)。
彼女の生きる基準は「イモか否か?」(笑)

NO LIFE NO IMO!
さつまいもさんのいない人生なんて……

大学でもイモ類の研究をする研究室に入り、「収穫祭で大学イモをやるから、という理由だけで「歩けの会」というサークルに入り、
「私の、このさつまいもさんへの愛は本物なのか?」と確かめたくて、江戸川区の実家から、埼玉県川越市まで歩く意味不明な挑戦もしたそうです。確かめなくてもあなたのさつまいも愛は本物です!(笑)
そして、タイ・ベトナムの農業実習では、「世界の食糧難をさつまいもさんで救いたい」とまで覚醒します! さつまいも救世主説!(笑)

ちなみに、東京農大の先輩として出会った彼氏がいまのご主人さん。
なんと結婚式を挙げたのも、さつまいも畑。さつまいもでウェディングケーキを作り、席札もさつまいもの品種にし、嫁ぎ先の彼の畑をさつまいもで埋め尽くしました(笑)。
ちなみに、取材に伺った際、ご主人のことも聞いたんですが、明らかにさつまいもさんのことを話しているときのほうがキラキラしていたのは気のせいじゃないと思います(笑)。
生まれたお子さんにも、あまりにいも尽くしの料理ばかりを食べさせることから息子さんは一時期、「いも反抗期」なる状態になったそうです(笑)。

ブログにも毎日さつまいもさんへの想いを綴り、『シンデレラ』のパロディとして『イモデレラ』という物語まで書きました。
  ↑これは書かなくてもよかったかもしれませんね(笑)

そして、新潟中越地震をきっかけに、単にさつまいもが好きという趣味のレベルではなく、さつまいも愛で、本気の町おこしをしようと思ったのだそうです。
農産物のプロデュースと、さつまいも愛を表現するカフェレストランで起業する準備を始めたのです。しかし、ここで「物語の法則」が働きます。

「物語の法則」とは、主人公の決意を試すかのように「お前は本気なのか?」と問われるピンチがやってくるという法則です。全ての映画はそのようになってますよね? 実際の人生にもこの法則は当てはまるのです。
さつまいもで起業しようとする彼女にピンチがやってきます。まず物件が見つからない。農産物を加工するための厨房付きの物件を探していたのですが、あまりに広い店舗スペースの物件しか見つからない。いきなりこんな広いところでやっていけるのか……。
さらに、開業直前に一緒に経営を行うはずだったパートナーが突然降りてしまいます……。
大ピンチです!

主人公が立ち上がろうとすると、その本気が問われる事件が起きるのが「物語の法則」。しかし、「好き」というのはどんな困難が来ても乗り越えるってことです。
だって好きだから!

そうして彼女が立ち上げたのが、さつまいも農カフェ「きらら」です。「やきいもソフト」や「さつまいもグラタン」「さつまいもグリーンカレー」「飲むスイートポテト」「さつまいものポテトサラダ」など、さつまいも料理の既成概念にとらわれない、様々な調理法で、さつまいもたっぷりのカフェレストランです。

画像3

画像4

写真出典 https://things-niigata.jp/other/satsumaimonocafe-kirara/

でも、まだ逆風は続きます。「新潟の田舎で、さつまいもだけのお店が続くわけがない。無謀だ。さつまいもだけにこだわらず、もっと広いラインナップが必要だ」と周りからも言われます。

さつまいもさんで世界を変える。その決意が問われました。

「私はさつまいもさんが大好き。毎日さつまいもさんのことだけを考えていたい。でも、広げていくためには、みんなの言う通り、さつまいも以外のメニューを用意したほうがいいのかもしれない……」
そう思い悩んでいたときに、たまたま参加した経営セミナーの講師、加藤昌樹先生にそのことを打ち明けてみました。すると加藤先生はこう言ったそうです。


「好きを超えてください」


画像6

彼女の頭の中にカミナリが落ちた。

「えーーーーーーー?????? 好きを超えていいんですか? 
いろんな人の好みに合わせなくていいんですか? 
さつまいもさん、まっしぐらでいいんですか?」

「はい。好きを超えてください」

この言葉が、彼女の背中を押してくれたのです。
迷いが吹っ切れ、清々しいまでに気持ちが定まった。
私は私の大好きで勝負する!
さつまいもさん一本勝負!
 
すると、「さつまいも愛が強すぎる!」(笑)と徐々に話題になり、北海道から、四国から、九州からと全国から新潟の田舎にお客さんが訪れるような人気店となり、なんと彼女は商工会議所の「女性起業家大賞」を受賞。
マツコ・デラックスさんからも注目され、TBS「マツコの知らない世界」にも出演。他テレビ出演依頼も多数。全国から講演依頼が押し寄せるようになってしまったのです。

「大好き」という気持ちを大切に育んでいくと、こんなにも想像を超える人生を創造できるんです。こんなにも豊かに満たされた人生をつくれるのです。

彼女は新潟県内に260名ほどいる青年農業士の役員に立候補し青年農業士たちに「ねえ、ねえ、さつまいもさんを作らないの?」と声をかけ、自らさつまいもネットワークを構築しています。大変を大変だと思わない。それが好きを超えるってことです。ちなみに、このネットワークを「お友だち」ならぬ「おいもだち」と彼女は呼んでいます(笑)。この「おいもだち」のおかげで、今、どこの農家がどの品種を生産してるのか全て把握できてるそうです。

好きを超えるとは、困難を困難とも思わないくらい好きってことです。
好きを極めると、それは「芸」となり、
人を楽しませ、喜ばせ、結果としてお金もついてくるようになるんです。

はい、長らくお待たせしました。
いよいよ一人一人が好きを全開にして豊かになる時代の到来です。
好きを磨き、好きを芸にし、みんなを楽しませよう。
自分の「大好き」を磨き、みんなを感動させよう。

さつまいもが大好き。その大好きな想いを丁寧に育んでいくと、全国に仲間ができるってことです。テレビの取材もきます。講演依頼もきます。想像を超える人生が幕を開けます。
インターネットで「さつまいも」「愛」と検索すると、ズラッーーーーーと彼女のことが延々と出てきます。それって素敵じゃないですか? 彼女はさつまいもさんのことを10年間、ブログで書き続けたからこそそうなっているのです。

とかくいまはみんな早く結果を求めがだけど、10年かけるつもりで、いや、一生かけるつもりで好きなものを磨いていくといいと思います。大好きなもので誰かを感動させられたら、ものすごい嬉しいから。
で、仮に結果が伴わなくたっていいじゃないですか。好きってそもそも結果じゃない。好きなことをしてる時って、その時間自体が超ハッピーですからね。

最後に。
インタビュー中、彼女が言った「さつまいもさんに罪はない」という言葉が特に印象的に残りました。
一般的には、甘いさつまいもが皆には好まれるわけですが、さつまいもの品種には甘くないものも当然あるわけです。それに対して彼女はこう言ったのです。

「小さいおイモも、甘くないおイモも、どんなさつまいもさんにも罪はないんです。さつまいもさんたちをうまく活かしきれないわたしが悪いだけ。だから、わたしはいつも、さつまいもさんを輝かせたいと思っているんです」

甘いから好きなわけじゃない、あなたがあなたであるから好きなんです。
これぞ愛するってことですね。

画像5


Hi Future!
---------------------------------------

「好き」=「才能」
あなたの「好き」で誰かの感動を生み出せるまで
一生かけて磨いていこう
-----------------------------------------

「好き」に一生をかけよう!
「大好き」という気持ち1つで、人生に革命を起こせるんだ。

さて、そんな彼女のさつまいも愛は今日も爆走中。「さつまいもモニュメントを作りたい」「さつまもの鯉のぼりを作りたい」「さつまいも神社を建てたい」とアイデアが止まらない……。しかも、上記はすべて見積もり請求済み出そう(笑)。
はい、本気ってこういうことです。


画像7

                                                                                        ART BY purinDECICA

●THE WORK
「○○」「 愛」で検索したら自分の名前が出てくるとしたら、
あなたの○○は何がいいですか? 
愛することは生きること。さあ、あなたは一生かけて何を愛したい?
あなたの好きを一生かけて磨いていこう。



●THE WORK
「愛せよ。人生において良いものはそれのみである」byジョルジュ・サンド



THE FUTURE IS HERE
 WE ARE THE FUTURE
ひすいこたろうでした。
▲▲▲アリガ島▲▲▲

Text special thanks 財運天使カッキー
http://sekashiablog.livedoor.blog/archives/7422541.html

さつまいもこさんの下記もぜひチェックしてみてください^_^

●さつまいも農きららホームページ
https://ritzkirara.com

●さつまいもこさんのブログ
https://blog.goo.ne.jp/ritz5323

● こちらはいもこさんのYouTube



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?