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その名前は、斉藤由貴。

多くの40代以上が言うんだろう。

「え?レコードじゃなくって?」

わかってるよ、オジサンオバサン。(わたし含む)
今回は、あくまで、初めて買った【CD】ね。

それは、よく覚えている。

初めて買ったCDは、斉藤由貴さんのアルバム『PANT』(ぱんと)。

斉藤由貴さんのアップが映った、やさしいピンク色のジャケット。
当時彼女は、アイドルで女優で歌手で、とにかくいろいろなCMや雑誌、ドラマに出ていて、とにかく可愛かった。

何がきっかけで、斉藤由貴さんファンになったのかというと、たぶん『めぞん一刻』かな??
漫画を家庭教師の先生から借りて、アニメをみて。
OPのさわやかな歌声。そんなきっかけだったかもしれない。

レコードショップ新星堂で見た、セーラー服に、白いリボンのポニーテール姿の斉藤由貴さんのポスター。
そこにいるだけで圧倒的な存在感。

そんな彼女の澄んだ歌声。
少女漫画を描写しているような、かなわない恋の歌。終わってしまった学生時代を恋しく思う歌、学生時代の友人たちと同窓会か何かで久しぶりに会う歌、ちょっとファンタジーの入った歌詞もあったりして。

ゆるふわ系とでもいうべき、ふわっとした、でも現実味もある、ときどきトボけたりけだるげだったりもする、キュートで不思議な、抒情的な曲の数々。

思えば、彼女のような歌手は、最近はいない気がする。


この#初めて買ったCD『PANT』の思い出を手繰ってみた。

「失恋した時」とか「落ち込んだ時」とかとくに聞いたシチュエーションは思い出さないな。
彼女の歌が聴きたいときに聞いてた気がする。

意外と、それがよかったのかもしれない。
落ち込んだときに聞いた音楽、と刻まれていると、その曲を聴くと落ち込んでた自分を思い出してしまう。

音楽に励まされることはよくあると思うし、自然なことだとは思う。
わたし自身、失恋したときに浸っていた音楽もある。

でも、斉藤由貴さんの音楽は、思い出の中で、ニュートラルであってほしい。

斉藤由貴さんに受けた影響といえば。

当時のわたしは勉強と水泳中心の生活を送っていて、漫画はよく読むけれど、まだオタクではなかった。
(自分でも意外なんだけど、わたしって生まれついてのオタクではないのよね。いや、勉強や水泳に傾倒した時期があるのは、ある意味【オタク気質】なんだとは思うけど。)

斉藤由貴さんのタレ目のタヌキ顔は、いまでも一番好きな女の子の顔だ。
ポニーテールやセーラー服へのあこがれも、セーラーで刑事になっちゃうのも、2020年のいまのわたしの根底には、生まれたばかりのひな鳥が初めて動くものを親と刷り込まれるように、くっきりと刷り込まれている。

ちなみに、
初めて買ったレコードは田原俊彦さんの、『恋=Do!』(こいはどぅ!と読む)
初めて買ったLPは、斉藤由貴さんの『ガラスの鼓動』
初めて買ったカセットテープは中森明菜さんの『POSSIBILITY』

いずれも昭和アイドル最盛期のころ。
わたしは通っていた進学塾のテストでトップを取り、ウォークマンを買ってもらい、それで音楽を聴くのが大好きだった。

たしかCDは、カセットテープより少し高かった。数百円くらい。
3,000円前後の嗜好品は、中高生にとって、かなり勇気のいる買い物で、石油王の娘でもないわたしはホイホイ買えないので、きょうだいや友人と貸し借りしたり、ダビングしたカセットテープをインレタできれいに飾ってプレゼントしたりした。


このタグ、なつかしい曲を聴きたくなっちゃうね。
noteさんは、各DLサービスからマージン貰ってもいいんじゃないかっていうくらい、なつかしい記憶を思い起こすひとたちが、サブスクやDLに走るのでは?

うん。
わたしも走ってきます!
待ってろよ!アイチューンストアーーーー!!!



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