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Launchキーボード着弾
当「Pop!_OSメモランダム」の記念すべき100本目の記事はPop!_OS開発元のSystem76がリリースしたメカニカルキーボード「Launch」のレビューです。恐らく日本語では初のレビュー記事かと思います。
発売日の即発注して待たされること3ヶ月、ようやく入手する事が出来ました。正直言って久々に興奮しております。
ファーストコンタクト
箱から取り出し、接続してみました。ケーブルを挿すとバックライトが光り、テンションが上がります。
![画像1](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/59365328/picture_pc_405cfeec5467bb5527d07ada8cb219d0.jpg?width=800)
ファースト・インプレッションは、
・シンプルでコンパクト
・アルミボディで重くガッチリしており、質実剛健な佇まい。
・キータッチは軽く、タクタイル感が非常にあって最高
・キーサウンドは軽く乾いた感じのコスコス音。
です。控えめに言って、最高です。
スイッチはKailh BOX軸
キースイッチはKailh BOX軸のJade(クリッキー)とRoyal(タクタイル)から選べるようになっています。私はハードパンチャーで強めのタイピングをするのでカチカチ音がなくタクタイル感の強いRoyalを選択しました。
キースイッチに関しては、なぜメジャーなCherryでなくKailhを選んだか、System76のスタッフに公式Chatにて直接質問して聞いてみました。
この質問にはPop!_OS開発リーダーのJeremyさんが返答してくれたのですが、
「私達System76はキーボードギークの集まりで、開発段階であらゆるスイッチを試しました。その結果、このJadeとRoyalはユニークなタイピング体験をもたらすと判断し、全員気に入ったのでこの2つに決まりました」
との事でした。
このKailh BOX軸とずしりと重いアルミ削り出しボディとの組み合わせが実に良いです。東プレ軸とは全く違う粘りのない乾いたコスコス(あえてスコスコではなくコスコス)感です。
![画像3](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/59366418/picture_pc_29befa19993042509cc89dceccbc0693.jpg?width=800)
打鍵感はラバードームがないため東プレ軸のようなクニッとした粘り気がありません。ストロークにブレがないせいか、タクタイル感は強めでも思ったより比較的軽いタッチで入力出来ます。カツーンと跳ね返る金属音も鳴りません。
メカニカルは他に普通の青軸しか持っていませんが、全く違います。ブレのない安定感のあるキーストロークです。これはやはり最近注目と言われているボックスタイプのスイッチだからかと思います。まぁなんというか、なんとも言えない新感覚の不思議なタイピング感です。
LaunchキーボードのKailh軸BOX Royalの打鍵音はすでにアップされている方がいるので参考に↓
HHKB・リアルフォースとのサイズ感比較
手持ちのHHKB Pro2とリアルフォースR2とのサイズ比較です。↓
![画像3](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/59366094/picture_pc_329201380ce6dcb5c22150e6446fd6a8.jpg?width=800)
サイズ的にはHHKBより少し大きく、リアルフォースよりは小さい、という感じですね。
SuperキーがLinux対応感を高める
ちょっと個人的に大きいのは、リアルフォースだとLinuxを使っていてもSuperキーはWinキーのままであることです。Launchはちゃんと「Super」キーとなっているのがLinuxユーザーとしてはたまりません。↓
![画像4](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/59366467/picture_pc_d0b6bac887b48d15e9803028041eae3f.jpg?width=800)
設定アプリ
設定アプリはWindows・Mac・Linux版があります。キーマップは4レイヤーまで設定出来ます。
私の場合、1レイヤー目は2つに別れたスペースキーを「バックスペース・スペース」に割り当てました。ホームポジションから右手小指を伸ばすことなくバックスペースを打つことが出来るためです。↓
![画像5](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/59367043/picture_pc_16d216004fdb581f4e8d67d86f506312.png?width=800)
長年の習慣でつい右手小指を伸ばしてしまうため、正直まだ慣れません。ただ、慣れれば理論的にはこちらのほうが入力効率が高いと思うので、意識して使い込んで身体に染み込ませてみようと思います。
2レイヤー目はテンキーを割り当てました。
![画像6](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/59367220/picture_pc_715c36d9a352631097b852b4f7a05f81.png?width=800)
「Fn」キーを押しつつホームポジションから手を話さずにテンキーが打てるのは非常に便利。これはBlenderのナビゲーションで快適になることを目論んでの設定です。
また、設定アプリではRGBのライティングパターンが色々実装されており、色も好みで自由自在に設定できるようになっています。↓
![画像7](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/59367305/picture_pc_1cb7087e136cbf19413da90d53bef47b.png?width=800)
「Learn Linux TV」のレビューでは設定アプリを含めたこの辺りのLinux対応度の高いLaunchの使用感を
「Linuxユーザー的に一級市民の気分」
「他のキーボードのように「Linuxユーザーは二級市民的」な気分でない」と表現していました。↓
設定アプリや機能の充実、WinキーではなくSuperキーであることなどがその気分に大きく貢献していると私も感じています。
ただ、このLaunchキーボードはLinux専用というわけではなくWindowsでもMacでももちろん使えます。キーキャップもカスタマイズ出来るので他のOSをメインに使う人はその辺りをカスタマイズしても良いでしょう。
カスタマイズ用ツール
カスタマイズを前提としているLaunchキーボードには最初からカスタマイズ用の予備キーとツールが同梱されています。↓
![画像8](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/59367667/picture_pc_48960e89a28469b2bacba63f857f43e2.jpg?width=800)
高いキーボード($285)とはいえ、こういうツールが最初から含まれていたりするところはニクいですね。キートップはPBTキーキャップで指先の触り心地が凄く良いです。
スイッチもKailh BOX軸のホットスワップタイプなので他のスイッチを試したい場合にも交換出来るのは良い点です。今回Kaihl BOX軸を初めて使ってみましたが、触った瞬間に惚れてしまいました。なにより、ブレがないのが凄く良いです。指を置いておいてもグラつかないのでチャタリングやうっかり誤入力が減ることが期待できます。かなり気に入ってしまったので今は交換はせずにこのまま使い込んでみようと思います。
まとめ
メインキーボードをHHKB Pro2、リアルフォース初代と二代目と10数年以上に渡って愛用してきた私の感想は、
「ついにHHKB・リアルフォースを超えるキーボードに巡り会えた」
という感じです。静電容量無接点の東プレ軸を最高峰として酔狂する時代は少なくとも私の中では終わりました。
時代はメカニカルです。
ではまた。
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