冷え切った唐揚げと雀が囀る早朝の様。

さっき散歩に出た時に見かけた雀。

誰にも見向きされず、独り囀る。

早朝の駅のホーム。

死んだように倒れこむ人。

何もなかったように通り過ぎていく人。

そこには偽善の欠けらもなく、自分だけが良ければ良いと思う世界。

かつて人は手を組み一丸となり成長したのに現代からは見て取れるようなものではない。

そこには何が残るかといえば虚無感と悲壮感。

何も残らない人間だっている。

自分さえ良ければそれで良い。

誰にだってそんな感情があって当然だと思う。

俺だってそれはある。

けれど、自分は偽善と思われようがなんだろうが自分は誰かのために生きようと思う。

何故なら自分が生きる道はそれしかないから。