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燗酒のススメ

丸の内OLをやっておりますひそぷーです。すっかりお燗が美味い季節になりましたね。最近は(いえ、私の場合は関係なく夏だってですが)鍋にお湯を沸かして酒が入ったチロリをチャポンとを入れ、匂いの変化を感じつつのにらめっこが増えてきました。


日本酒は面白い。
数度の温度差で、何でこんなに味わいが変わるのだろう。和食だけではない、いやむしろ味が詰まったお酒を燗にして味を開かせたものはタイ料理、フレンチ、イタリアン、中華などにこそよく合います。1升瓶を抜栓してクローゼットに放置、数ヶ月数年と日々の旨みの乗り方も違います。一年に一回、年始にでも少し舐めて味を確認し、数十年付き合っていくのもいいでしょう。
そんなお酒の味を確認しながらお燗をつけていると、愉しくて仕方がないのです。

先日馴染みの和食屋で飲んでいると常連の方が仰っていました。「世界中のお酒は料理と合わせて楽しむものが多いけど、日本酒は四季と合わせて飲むのも楽しい。」
中秋の名月を眺めながらのひやおろし、雪見酒に花見酒、納得です。

いつの間にか大好きになってしまった日本酒。派手派手な香りやわかりやすい味のものが口に合わなくなってきました。良いのか悪いのか、結構面倒なんですが。

対して燗酒に向くのは香りが目立たず米の旨味がある、所謂モダンな酒とは逆のものです。
出来上がりの温度やお湯の温度、何度に上げてから何度に下げるだのの技術がどうとかよくわからないイメージがあるかもしれませんが至って簡単なんです。あえて言うならどんな酒を選ぶのが一番重要で、ぜひ純米、特別純米、純米吟醸を選ぶこと。生酛や山廃ならなお良し。名称の説明についてはネットで調べればすぐ出てくるので割愛します。
お水を足して(アルコール度数がせいぜい13度程度になるくらいまで)燗をつけても飲み疲れしなくておすすめです。温度ごとに飛びきり燗、熱燗、上燗など名称がありますがそんなのどうでもいい。私もわかっていません。
熱いお湯にお酒の入った徳利なりチロリなりを入れ、いい匂いがしてきたなと思ったら引き上げて終わり。自分の嗅覚を信じてやりましょう!

最後に、常温での長期保存・燗に向いた手に入りやすいお酒を簡単に列挙しておきますので興味が向いた方は是非買ってみて下さい。注意点として、ここに上げた日本酒は抜栓してすぐは味が開かないものがほとんどです。できれば抜栓後日光の当たらないところで2週間程度は置いてから飲んでもらえると美味しさがわかるかと思います。


秋鹿、冨玲、綿屋、丹沢山、鯉川、奥播磨、神亀、諏訪泉、天遊琳、竹泉、長珍、羽前白梅、京の春、るみ子の酒、杜の蔵、旭菊、いづみ橋、天穏、鷹勇、扶桑鶴、奥能登の白菊、杉錦、竹鶴、七本鎗、山陰東郷、日置桜

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