眠れない夜を眠らない夜へ。

自分の人生、知らずしらずにコンピュータに支配されつつあると感じる。
いや、決して陰謀論の話はしていない。

高度に発展したインターネット社会は、情報過多の時代とも言える。

昔は、有名になるには努力して足を使って、テレビやラジオに出るほかなかった。
今はYoutubeを始め、動画投稿サービスに家庭用のカメラで撮影して、誰もが持っているPCで編集して、アップロードするだけで有名になれる時代になった。
つまり「誰でも有名になれるプラットフォーム」が拡大したのだ。

さて、そうなると今度は飽和状態になる。
ネット上には数え切れないほどの映像作品から写真、文学作品、音楽に溢れかえり、人間のキャパシティを大幅に上回った。
情報が入ってくる世界から、情報を掴み取りに行く世界へと徐々に変革したのだ。

同時に、コンピュータそのものの進化した。
というか人間の進化の限界をインターネットの普及が超えてしまったのだ。

すなわち人間に扱えない大量のデータを、コンピュータで高速で分析し、人間にフィードバックする。それが当たり前になった。

話がふくらみすぎた。

私が言いたいのは、Youtubeの「おすすめの動画」やSpotifyの「おすすめプレイリスト」、Amazonの「これもセットにどうですか」が怖いのだ。

恐ろしいほど、自分が好きなものを的確に捉えているから。
情報が溢れかえるこの世界で、自分の興味があるものに短い時間で出会えるのは情報社会の進化の功績といえる。

ただ、自分の好みが、「純粋な自分の興味」なのか「コンピュータの分析による誘導的な興味」なのかがわからなくなってきている。
例えるなら「きみ、どうせこんなのも好きなんでしょ!」と自分の好きな漫画を布教しようとしてくる部活の先輩のような。。
しかも、見事にハマってしまうのでひどく憎たらしいのだ。

自由になりすぎた結果、逆に自分が見ている世界が狭くなった。
この反逆的作用にぴったりのことわざはないのかな。
あったら、座右の銘にしたい。


貴方の興味は、本当に自分の興味かな?


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