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「スマホ脳」 アンデシュ・ハンセン

スウェーデンでベストセラーとなった作品。

著者ば精神科医でうつ病、睡眠障害の患者と接する中、自分自身がスマホにかなりの時間縛られていることに疑問を持って、その関係性について、実験データを基に、人間の脳がデジタル社会に適応できていない点を紐解き、その解決策を提示している本です。

感想としては、データを使っていてとにかく分かりやすいし、改善する方法を明確に示している点が高評価でした。

あのスティーブ・ジョブズが自身の子供にiPadを使わせていなかったのは驚きでした。

脳は新しいものが好きだし、省略することも好きっていうのは知っていましたが、スマホが、そして特にSNSがそれを促進することについて、言語化してくれたのは勉強になりました。

本来の報酬よりも、報酬が来るかどうか分からないドキドキ感に、脳は刺激をうけて、その仕組みを利用して、SNSのいいねが作られていることを知ったときに、SNSの投稿の反応を気にしてる自分が少し恥ずかしくなりました。

またスマホを机に置いて、人に接したり食事すると、相手が不快に思うデータがあるというのもタメになりました。

今、自分はスマホに利用されてるなと感じました。ただ、テクノロジーが人間に適したものになるには時間がかかるから、その特性を理解して、付き合っていこうと感じました。

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