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ヌエックであそぶカッパ≪前半≫―ベアテ・シロタ・ゴードン展とパンフレットの海―

こんにちは。フェミニストのかっぱです。
ヌエック(NWEC 国立女性教育会館)に行って来ました。満喫、満足です。一部始終共有します。

出発前からワクワクしすぎて寝れなかったんですが電車のなかでもワクワクが止まらず寝れませんでした。

武蔵嵐山から目印に沿って12分歩くと、
森と歩道橋が見えてきました。ヌエック到着です。道すがら花がたくさん咲いていたのでフラワーデモ用に撮りながら歩きました。

入り口には本のテーマ展示。
『女性の権利』(赤松良子監修)を見て
わたしはぶち上がりました。
赤松さんは、女性の権利の重要局面、女性差別撤廃条約への批准の立役者だからです。神様みたいな人です。
『女性の権利』は女性差別撤廃条約のガイドブック、貸出可と書いてありました。もうこれは読むしかない。

高鳴る心をおさえつつ奥まったとこにあるフロントでチェックイン。晩ごはんのメニューを聞いてさらにテンションが上がりました。

部屋に向かう途中、壁にテーマ展示が。
M字型カーブのビジュアルがどどーんと出ていて、経済と女性についてのポスター展示でした。さすがやなぁと思いながら歩いていると、なんと、

《ベアテ・シロタ・ゴードン展≫

のチラシを発見。これはこれは。一刻も早く展示室へ行かねば。フロントで受け取ったドライヤーと寝巻きを速攻で部屋に置いてきて、1F展示室へ向かいました。

(余談ですが、部屋は高校のオリエンテーションで泊まったことのある間取りでした。まさか、初ヌエックではない……?記憶どこ行った。)

ベアテ・シロタ・ゴードンさんは、憲法の草案をつくった女性です。
「両性の本質的平等」を憲法24条で示した、まさに戦後の日本の女性の権利の礎、国家から女性たちを守る憲法を、齢22にして作ってくれた人なのです。

展示室には彼女が当時を語る映像や、子どもの頃の靴、写真や手紙、新聞記事など、シロタさんが歩んだ人生や当時のことがかいま見える資料が並んでいました。
あとで情報センターにあったシロタさんの自伝を読みました。

シロタさんが日本で育ったということ。(仕事も結婚もアメリカだし、てっきり戦後に初めて日本に来たのだと思っていた。)
お父さんはピアニストらしいこと。
シロタさんに大きく影響を与えたお母さんの生き方、考え方。
市川房江さんとは全米を案内したくらい交流が深かったこと。

驚いたのは、当時アメリカでは根強く職業婦人への差別が残っており、ヨーロッパの水準よりも低かったというシロタさんの体験談です。(アメリカは自由の国だから昔からすごく進んでると私は思ってた。)

日本の憲法の「女性の権利」の部分を起草するに当たっては膨大な資料をリサーチして、当時でも世界最高水準の男女平等な24条を起草したんだそうです。本当はもっと離婚とか嫡出子と非嫡出子の平等についてとか書いていたのに、細かすぎるとして削られてしまったのだそうです。そのときシロタさんは削られたぶん日本の女性の苦しみが増える気がして涙が出たとか。

上司のケーディス大佐と日本の担当者が協議しているとき、「両性の本質的平等」に激しく反発する担当者に対して、そのテーブルで通訳をしていたシロタさんを見ながら、大佐が「ここにいるシロタさんが熱意をもって書いたものです、どうか認めてもらえませんか」と言ったところ、シロタさんの仕事ぶりを認めていた担当者はその条文を飲んだそうです。

そして2012年まで存命だったシロタさん。晩年には女性の政治家が少ないことを嘆き、日本の女性にもっと積極的になってほしいと語ったという記事の切りぬきを見ました。

男性多すぎて怖い&今の与党手段選ばなすぎ怖すぎ政治団体には関わるか!投票は行くけども!と思っていたものの、そういう、政治に対して無気力なマインドセットは変えていかないとなのかな、などと考えさせられました。。。せめて推しの政治家くらいウォッチしようかな。


≪パンフレット漁りまつり≫
さてゆったりベアテ・シロタ・ゴードン展を鑑賞していたので、資料の宝庫「情報センター」へ向かうとあなかなし。シャッターが。(17時閉館)

まあまあ。気を取り直して。
センター前のハンドアウトをひたすら読み漁っておりました。
全国の女性支援、性被害者支援に関連するセンターとかNGOとかのパンフレットがずらーりずらり。壮観です。

デザインが良いなーとかこういう取り組み良いなーとか
近所だから訪問してみようかなーというようなものを「ご自由にお取りください」の言葉を信じてガシガシもらって机で広げて吟味。

★デザインがとにかく良い

減りもほかのハンドアウトに比べて段違い。
なんでしょうゆるさ?町おこしのハンドアウトですよと言っても通じそうな風体です。この手にとりやすさ、見習いたい・・・!

次はWith You さいたま


★(ざっと見)唯一、「男性のための相談」を用意してる!


★デザインがとにかく良い こいつはすごい!しかも内容、勉強になる、、実施しやすい、、、分量も心地良い、、、
With You さいたま
。。。今検索したらこんなの出てきた。良すぎる。
https://note.mu/ayana_abe/n/n29917985dfa9

★女性チャレンジ応援拠点

自立支援って、良いよね!

★「結(ゆい)」
自立支援施設とか、勉強会とか。たくさん告知あった。無性にこの呼称に惹かれましたね。写真がない。ガビーン。

★「フェミニズムカウンセリング」という言葉を初めて知った。
これは良いですね。精神福祉系でフェミニストかどうかで相談者を選びたい人にはうってつけ。なりたい人はメールって……自分この資格とったら良いんじゃない?http://n.nfc505.com/?eid=7

フー。そんなこんなでたくさん読んでいたら19時。
晩ごはんが開いているのが20時までなので、ちょうどおなかも空いたし行ってきます。

≪小休憩。≫
晩ごはんは、天ぷら、鶏、角煮、ねぎとろ、ごはんとお味噌汁という超豪華メニュー。1000円くらい。オプションでしたが迷わず「つけてください!」と言ってよかった。おなかがパンパンになった。ラウンジにあるピアノは22時まで弾いていいらしい。

~後半へ続く~

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